山の中にあるのに,「シーサイドモーテル」.
そのモーテルにチェックインした4室11人のだましあいのエピソード.
最初はありふれたストーリーに思えたし,4つの部屋の関連性もなく,あ~外したかなあ.
と,思ったら,1時間経過した頃から話が面白くなり,微妙に各部屋の話がつながり,最後の落ちもなかなかよかった.
劇場型というと妙な言い方だが,他にうまい表現が見つからないので,そういわせて貰うけど,劇場型ミステリーかな?
そして,私のお気に入りのパターンなんだけど,「人生」が盛り込まれているんですよね.これがないとつまらない.
お金と恋,愛情とセックス,お金と友情など,対立する2つのアイテムの間で揺れ動くお客たちの心理とドタバタ,そして意外なところに仕掛けられた罠.
ただ,同じ劇場型ミステリーでも,「サマータイムマシンブルース」とか,「アフタースクール」なんかと比較しちゃうとミステリーとしての質は高くない.
最初がっかりしていたのに,最後は挽回したということで,やや高評価っていうところ.
守屋健太郎監督,キャストは生田斗真、麻生久美子、山田孝之、成海璃子、玉山鉄二、柄本時生、温水洋一、古田新太等,結構豪華です.