
夏目漱石は引っ越し魔だったらしい.
4年間の熊本滞在中だけでも5回引越ししている.
ここ,内坪井の旧居は漱石記念館となっていますが,今まで近くを通ったことは沢山あったけど,今日初めて立ち寄ってみました.
上の写真は玄関.
次は自筆の原稿を復刻したもの.最後は中庭から書斎を見た写真です.


原稿を見ると,達筆とは言い難いけど,結構几帳面そうな印象を受けました.
物理学者の寺田虎彦さんが漱石の信奉者で,弟子入りを願い出た逸話が展示してありました.
なぜ物理学者が文学者に弟子入りしたいのか?はよくわかりませんが,寺田はエッセイストでもあったので,やはり文学の方面で心酔していたのでしょう.
寺田は必死で弟子入りを願い,馬小屋でもいいから書生にしてくれといったらしい.
その馬小屋(写真を取り忘れた!)も庭の裏側にあるんだけど,件の寺田氏,実際にその馬小屋を見ると,「やっぱり馬小屋はやめます」と言ったらしい.
僕は,恥ずかしながら,通して読んだのは「我輩は猫である」「坊ちゃん」くらいしかないんです.
三四郎も草枕も通しでは読んでない.
やはり,熊本に住んでいるからには読んでおこうかな.