職場の玄関脇の花壇の中で、こっそりと咲いているのを見つけた。
名前も知らない小さな黄色い花。
「源平カズラ」という名前から日本の植物かと思いきや、確か西アフリカ産らしい。
私が転勤してくる以前に誰かが職場に持ってきて増やしたらしい。
今では、職場の窓辺に沢山咲いている。
そこに桜があるだけで、見慣れた景色が美しくなる。
足下に視線を落とし、散った桜の花びらがあるだけでも違った景色に見える。
腰掛ける人がいるのだろうか？と思うような、汚れて朽ちたベンチのある公園の風景でさえ、明るい光に満ちた暖かい春を演出してくれる。
風で折れ落ちてしまったのか、地面にも桜とタンポポが並んで咲いていた。
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