お~カナダ! たてよこナナメ歩き

主にカナダ🇨🇦西海岸の生活話と少しアメリカ🇺🇸のことと音楽について

熊・コヨーテ・クーガー

2021-03-26 05:00:00 | 2021年の暮らし

コヨーテ

結構何度も見かけます、コヨーテ。
幸い、歩いているときに突然出くわした経験はまだないのですが、運転していて
「あ、あそこ!」
というのは珍しくないです。

ここ最近ニュースにたくさん出てくる熊・コヨーテ・クーガー遭遇と被害。
ペットをさらわれたり、人が襲われたり。

ここには任意で組織する、自分たちの近所の安全と自衛のためのグループBlock Watchというのがあります。
何軒か先のおうちのお父さんが警察官で、その奥さんがBlock Watchを始めて、その後ずっとお世話をしてくれています。
どうやらご近所さんでも参加していないおうちもあるようですが、新型コロナが始まる前は、誰かがバーベキュー親睦会やってくれたりして、少しずつ知り合いになれるような取り組みもあります。
遠くの親戚より・・・っていうのもあるでしょうか、少しでも知り合いになった方が安心感は増します。

何かあったり、Block Watch本部からお知らせがあると、そのお世話人さんからグループメールが来ます。
たとえば、この辺で車上荒らしや空き巣があったりすれば、状況や気をつける点を知らせてくれたり。
最近はもっぱら熊・コヨーテ・クーガー。
今回のメールに出没エリアの地図が添付されていたんですが、なんと、私が気に入っている湖や、歩くルートにしているところ、うちの家のあたり、すっぽりエリアの中心・・・
これはまずい。
人通りがなくて気に入ってたのだけど、これからは人通りがあるところを選んで歩いたほうがよさそうかも?

同じく添付されていた注意点・・・










コヨーテも十分怖いですが、クーガーや熊は出会ったらパニックになりそう。
熊よけスプレー持てとか、棒もって歩けとか・・・ひぇぇ。
背中向けて走って逃げたらいけないんですよねぇ。

聞いた話では、熊の住処はうちのすぐ近くにあるんだとか(目撃談)。
自然の多いところに住んでその良さを享受しているのと同時に、共存しているのだし、避けられません。
何事もありませんように・・・








唯一くらいよかったこと

2021-03-25 06:46:58 | 2021年の暮らし


新型コロナ禍が始まって本当にさまざまな困難がふりかかり、失ったもの実現しなかったこと困ることは数えきれないほどあります。
そんな中、わたしが去年の春からこれはよかったなと思えたことがあります。

わたしがカナダに来て長いのと、わたしの出身地がたまたま父の転勤で住んでいたところだったせいで、わたしにとっての地元には親や親せきが誰も住んでいないので、わたしがどこにいて何をしているのか、同級生たちに探し出してもらいにくくなっていました。
十年くらい前に500人ほどの高校同学年の同窓会があったとき、幹事の方々は手分けして連絡先不明の人たちを捜索したそうですが、わたしは「生死不明リスト」に入っていたようです。
それは仕方ないですよね。
いわゆるソーシャルネットワークのようなものに実名で参加していないので、まあほぼ無理でした。
ところがある偶然で見つけてもらって、そしてたまたまその時期に日本に帰ることになっていたので無事同窓会に出られました。
そういうのに参加すると名簿とかもらえるのかな?と淡い期待があったのですが、個人情報保護のために名簿は作れないということでした。
地元に帰って心置きなく方言でしゃべり倒して夢のような時間でした。
その後また超絶多忙な世界に戻ってしまい、同級生との連絡が途切れがちになり、しばらくしてメールアドレスなどが変わると連絡がつかなくなったり。

で、うっかりしていて時間が経って高校時代の親友と連絡がつかなくなってしまいました。
勤務先が変わったのか、メールアドレスが変わったのか。

新型コロナでロックダウンが始まって、思わぬ時間ができ、どうしてもその親友との連絡を取りたくなったし、今なら探せると思いました。
ダメもとでインターネットで検索してみたら、世界に向けてつぶやくソーシャルメディアで一致しました。
その人の実名を出していないのにどうしてそこにヒットしたのか全然わかりません。
わたしがうといのもあるんですが。
しかし、匿名でやっている以上、わたしがそこに堂々と返信をして「わたしですけど、連絡ください」と書き込んでしまうと世界中に発信してしまうことになるから迷惑かけてしまいます。
二週間ほどあれこれ考えてやっとなんとか迷惑をかけずにわたしだとわかってもらえることに成功!
以後、たまにメッセージをやり取りしています。

今まで忙しさにかまけて大切な友達と連絡を途切れさせてしまっていたんだなぁと思いました。
友達はわたしが探して連絡をしてきたことを喜んでくれました。
学生時代親友でも、その後お互い長い間生きていると、歩いてきた方向が違って話が合わなかったりすることも多いですが、ここまでくるとそういうこともなく、得難いものを取り戻させてもらえたことに感謝しています。


サマータイム Daylight Saving Time

2021-03-24 09:22:39 | 2021年の暮らし


桜の花がもう少しで咲きそうです。
つぼみがふくらんでピンク色が見えてくるとうれしくなります。


先週からサマータイム Daylight Saving Time に入り、日が暮れるのが遅くなりました。
歩きに行ける時間も取りやすくなります。

ややこしいのですが・・・
冬時間から移行する当日は、一時間繰り上げるので一日が23時間になり、ちょっとした時差ボケのようになります。
(また冬時間に戻る当日は一日が25時間になります)
同じ時刻に起きようとすると体感で一時間早く起きることになりますが、そう簡単に一時間早く寝つけるわけではないのでつらいところです。




気候はまだそんなに暖かくないですが、少しずつ花が咲き始めています。


馬酔木ですか?



ヘザーですね。これは春の花というわけではないのかな。






鳥さんもひなたぼっこかな


体調が戻ってきたのでまた少しずつ歩いています




【余談の余談】
夏時間・冬時間で行ったり来たりしていると、日本との時差が一時間ずつズレますので、そこらへんでちょっと困ることもあります。
たとえば・・・まあ、困るほどのことでもないでしょと言われればそうなんですけれど・・・。

新型コロナのロックダウンが始まってから思いがけなく、インターネットで熱心に将棋の観戦をするようになり、知れば知るほど面白くなってきて、この閉塞感満載の毎日の中に差した明るい光のようになっています。
海外から観られるものは限られていますが、それでも十分ありがたいことだと思っています。
日本時間の午前10時に対局開始だと、夏時間ではこちらの午後6時、冬時間では午後5時にあたります。
持ち時間の長い対局だと、私が寝る時刻までにあまり動かないので「途中であきらめて寝るけれども翌朝早く起きれば何とか最終盤が見られるかな」ということが多いんですが、夏時間の時差ではあきらめて寝るタイミングが早すぎて、あきらめがつかないままに夜中まで見てしまったりして寝不足に・・・
昨日の竜王戦2組準決勝はじりじりと展開していって気になって眠れず結局夕食休憩まで見てしまい午前2時に。
「いやいや寝ないとダメだ~」
そう思ってもドキドキしすぎて眠りきれず、しばしうとうとして目が覚めたらあの「今ニュースで話題の大事な一手(4一銀)」を指す15分ほど前。
解説を聞いていたらまたドキドキしてしまって、結局そのまま見てしまって朝になりました
大事なところで目が覚めてすごい一手をリアルタイムで見られたことが奇跡のようで、まだ余韻が残っていますがなにしろ眠い・・・
ただ観戦していただけなのに、朝測ってみると体重が1㌔減っていて!

なんじゃそら?って話ではあるんですけど、日本に帰りたくても帰れない、どこにも行けなくて人にも会えないおこもり生活中のわたしにとっては今や数少ない楽しみの一つ
去年の夏は新型コロナの感染防止対策で息子の野球も試合ができなかったし、ここ10年ほど息子の複数のスポーツで試合に次ぐ試合で勝った負けたをやってきたわたしには、その代わりに応援したりハラハラしたりできる楽しい場になっているのかも?
いろいろな背景やデータなどを知るにつれ、奥深いものなんだなあと思って楽しんでいます。
そういう機会があってありがたいです

いまの状況では、新型コロナの感染リスクがない楽しみがあるのが心強い。
なぜおもしろいのか誰とも話が通じなかったとしてもいいんです 静かに楽しんでます

続・バンデューセン植物園

2021-03-19 07:00:00 | 2021年の暮らし

ポツンと置いてあった古いトラクター


前回(下記記事↓)の続きです。

バンデューセン植物園 VanDusen Botanical Garden - お~カナダ! たてよこナナメ歩き

先週、必要不可欠な用事の待ち時間のために、バンクーバー市内で午前中の4時間ほどの時間をつぶさなければいけなくなったので、どうしようかなあと思...

バンデューセン植物園 VanDusen Botanical Garden - お~カナダ! たてよこナナメ歩き

 


園内の案内地図も見ずにあてずっぽうに歩いて石段を上っていくと、石が敷き詰められているのが見えてきて、あれ?と思って近づいていくとどうやら石庭らしい・・・石のひとつひとつが大きいのと、サイズ感がわたしの思う石庭と違うのと、おおざっぱな整え方なのでピンとこなかったのですが・・・。







ぐるっと回ってみるとなるほどそうかぁ!


わたしの歩き方が順路に従ってないので、植物園をデザインした方が想定されたような見え方になっていないのかもしれません。


石庭を通りすぎると、生け垣で迷路を作ってあるエリアにきました。



このご時世なので、入場できる人数に制限があって、待っている子どもさんがいました。



カナダの各地の植物を紹介するエリアを過ぎ・・・そろそろ時間が無くなってきました。






日本の植物を紹介するエリアに・・・


表示を見ると「霧島ツツジ」



「屋久島石楠花」



「オオヤマレンゲ」



お花の咲くころに再訪したいなぁ・・・。

ここで用事に戻る時刻が近づいたので外に出ました。

駐車場に向かう途中に・・・梅の花ですか?
とても大きな木でした。



目を引く赤い実




おまけ・・・

この植物園のある地区は、不動産価格が高いことで世界的に有名なバンクーバーの中でもランキング上位に入る高級住宅街の中にあります。中古住宅でさえ短い期間に何倍も値上がりしたバンクーバーでは天文学的価格の並ぶのを見ても驚きませんし、このあたりよりももっともっと信じられないような家々の並ぶ地区もありますが、まあ、ちょっとぶらぶら歩いてみても「まあそりゃ違うよね」という感想になってしまいます。このへんでは見かけませんでしたが、車寄せのある巨大な敷地の大きな家々がずらっと並ぶ地区もあります。以前そういう家に住む知り合いがいたのですが、家の大きさもさることながら、庭が広くてキッチンの窓からお隣の家が見えませんでした。聞いてみたのですが、彼女は自分の家にいくつ部屋があるのか把握していませんでした。カナダに移住してきたばかりの頃、こういう家々を見て「掃除をするのが大変そうだなぁ」と漏らしたところ、「こういうおうちに住む人たちは自分で掃除しないからねぇ」と返ってきました・・・。まあそうですよね。いずれにしても、このような地価の高いところに広大な植物園を維持しているのはすごいなぁと思います。

ぶらぶらする時間はなかったので植物園のご近所さんの様子を少しだけ・・・
地上に見えている建物部分だけでなく、たいていの家には半地下部分があります。
なので、二階建てに見えて実は三階建てのことがほとんどです。








消火栓さえなんだかきれいに管理してあったなぁ





バンデューセン植物園 VanDusen Botanical Garden

2021-03-17 04:24:34 | 2021年の暮らし


先週、必要不可欠な用事の待ち時間のために、バンクーバー市内で午前中の4時間ほどの時間をつぶさなければいけなくなったので、どうしようかなあと思案しました。
ショッピングモールはあまり考えたくなかった・・・不要不急の買い物してしまうのもなんだしなぁ・・・人ごみも避けたいしなぁ・・・

そういえばすぐ近くに植物園がある。
以前、紅葉・黄葉の時期に行った。
屋外の植物園なので建物の中で人が集まることもない。

ホームページを見ると、新型コロナ感染拡大予防のため、植物園に入るにはあらかじめオンラインでチケットを買うか、有料会員になって入場予約をするかの二択になっていました。
人数制限をすることと、当日現地でチケット販売をしないということ。
予約の時に連絡先を登録することで、新型コロナ関連での連絡方法を確保、という理由もあるでしょう。

10時開園ですが、運よく10時から11時までに入場するチケットが残っていたので買いました。
税・手数料込みで9.82カナダドル。年会費はずっとお得です。
これは入場時間帯の制限であって、11時までに植物園を出ないといけないという意味ではないようです。

同じ時間帯で入る人数ははっきりわかりませんでしたが、わたしと同じ時に入場を待っていた人は15人くらいでした。



チケットを確認してもらい、その頃に見ごろの植物を紹介してある地図(↓)をもらって植物園に入りました。






実物はここから見られます。(クリックで開きます)

このブログで何度か書いたのですが、わたしは植物の名前や種類にうといです。
そして、季節は花にも新緑にもまだ早くて、その上にスマートフォンで撮っていますので、これぞ!という画像はないかもしれませんが、見ていて美しさに感動したり新鮮な気持ちになったりしたし、人気のない静かで贅沢な自然の中を歩くことができてとても楽しかったのが伝わるといいなと思います。














竹林のエリアもありました。



どこにでもいます、カナダガン。
このあたりの気候が住みやすいらしい上に、天敵もおらず増えているそうです。






よさそうな赤い椅子が見えますよね・・・



赤い椅子はこんなサイズです




トーテムポール



























つづきは次回ということで・・・




PCR検査に行って

2021-03-15 09:22:08 | 2021年の暮らし


理学療法のあと次の用事までちょっとした待ち時間があって、寄り道して見た青空。

「ああああ生きている! 生きててよかったぁ~!」
という声が沸き上がってきて、そっと心の中で叫んでみた。

少しずつ春が近づいてきている。

そこに立ち尽くしていると、カナダガンがひょこひょこと近づいてきた。






なんだかよくわからないけど、わたしから危険なオーラが出ていなかったんでしょう。
じつに穏やかな気持ちでした。


先週やっと、屋外ならば10人以下で集まってもよいというお達しが出ましたが、ソーシャルロックダウンは基本的に続いているので、相変わらず閉塞感満載の中で暮らしています。
雑用などは相変わらず多いもののずっと家にいて、息子の送り迎えとか、ケガのリハビリとか、必要最低限の食料品の買い出しとか以外は人のいるところに行きませんし、外食なんて一年以上していません。

なのに。

ある日の午後、突然激しい胃腸症状が出ました。

以前に「少数だけど新型コロナにかかったときに胃腸症状がはじめにあらわれる人がいる」という記事を読んだことを思い出し、インターネットで州政府のガイドラインでチェックしてみると、胃腸症状だけでもPCR検査に行くように、となっていて、そのままオンラインで検査の予約をしました。
翌朝の予約が取れ、自主隔離をして部屋から出ずに過ごしました。

だいたい、何か身体の不調があったときネットで調べたりして気持ちが楽になることはあまりありません。
熱がなく、ほかの風邪のような症状はないので大丈夫だろうと思いながらも、新型コロナ感染の記事を読んだら不安が増すだけ・・・。
考えれば考えるほど気になるので、やめました。

幸い胃腸症状はおさまり、ほかに何も症状は出ず、自分で運転して検査場に行きました。
検査場は撮影禁止なので、この画像はお借りしたものです。



巨大な公園の駐車場がまるごと検査場になっていて、ドライブスルー方式です。
(車を運転せずに検査場に行くこともできます)
オンラインで予約した時に確認番号をくれたので必要なのかと思ったけど一切チェックなし。
州政府の健康保険に加入していれば検査は無料です。
(健康保険料は無料です。歯科は含まれませんが)

検査場の敷地内に入ってから実際に検査を受けるまで45分ほどかかりました。
検査してくれる看護師さんがいる小さなプレハブ小屋は5個くらいあったようです。

どういう風に進行するのかわからないので、自分の前の車の様子を観察していると、どうやらあてがわれた検査スペースまでたどり着いたあと、車を降りてそれぞれのプレハブ小屋の中にいる看護師さんと窓越しに話をして保険と身元の確認をして、症状のチェックをして、それから窓のすぐ近くに置いてある椅子に座って、長い長い綿棒を鼻につっこまれるようでした。
(椅子は検査終了後に即、消毒の係の人が来て消毒する)

自分の番がきて、車をプレハブ小屋の横に停めて、窓まで行って、話をしました。
もちろんマスク着用は必須です。
この前のマモグラフィーの時と同じで、コンピューターのシステムの中からわたしを探し出すのにえらい手間取りました。
その間も、検査の説明をしてくれている間も、綿棒をつっこむときも、看護師さんがつとめて明るく、軽いジョークやお天気の話をしながら、わたしに負担をかけないように接してくれて、いい意味で驚きました。
日々、新型コロナに感染しているかもしれない有症状の人達に接する仕事をしていて怖い気持ちもあるだろうに、こんなにてきぱきと軽やかにお仕事されているなんて、感服します。
何度も何度も、この大変な業務についてくださってありがとうとお礼を言いました。

さて、最後に綿棒。

「10数えますよ、ワサビがつーんとくるような感じよ、ハイ、1、2、3・・・」

思っていたよりつらくなかったです。

「結果が出るまでに3-5日かかると思ってね」と言われました。
「陽性だというわけではないので、同居家族は出かけられるけど、あなたは結果が出るまで引き続き自主隔離ね~!」と念押し。

その一週間後に息子が大事な試験を控えていたので「もし私が陽性判定を受けると困るなぁ、濃厚接触者は試験に行けないんだろうなぁ、どうか陰性でありますように・・・」と思いながら帰りました。

その日と翌日は胃腸症状からの疲れがあったし、部屋から出られないので、ベッドに溶け入るようにほぼずっと眠っていました。

検査翌日の午後パソコンで自分の医療のアカウントを開けてみると、検査結果が来ていました。
あれ?と思って開けてみると

新型コロナ:陰性

!!
これくらい大きく見えました。
こぶしを握りしめましたよ。
ほんとに助かりました。

食べられなかったので元気はいま一つなかったですが、精神的に一気に楽になりました。
息子の大事な試験は昨日終了。
今朝未明からサマータイム突入。
そして、学校は二週間の春休みです。

とはいえ、どこにも行けないんですけどね。

本当にひさしぶりに、試験の帰り道、ずっとお気に入りのベトナム料理店でビーフフォーのテイクアウトをして帰って息子と試験無事終了のお祝いをしました。
「居住地の保健所管轄外に必要不可欠の用事以外で出てはいけない」というお達しがあるので、そのベトナム料理店もずっと行けていなかったのです。
やっぱり本物はおいしい。自分で作るよりずっとずっとおいしい♪

これから少しずつ暖かくなっていくし、会おうと思えば同居家族以外の人と屋外で会えることになったので気持ち的にずいぶんと明るくなったように思います










16歳の決断

2021-02-17 07:00:00 | 2021年の暮らし



16歳の息子がひとりで静かに強く決断をしていた。


息子が5歳のとき、オリンピックをテレビで見て、どうしてもあるスポーツがやりたいと言い出し、そしてこれまで続けてきた。
わたしはそれまで競技スポーツに縁がなかったからいろいろ手探りと試行錯誤だった。
ある年は仕方なくコーチの資格まで取った。
その後は、経験豊富なコーチにお願いできるように奔走した。
息子は強くなるために、チームのために、いろんなほかのことをあきらめた。
文字通りエネルギーと時間を費やした。
オリンピックなどの大きな大会があるたびに、それを見てがんばる気持ちを強くしてきた。


州の大会で優勝した。
金メダルを胸にかけている写真が新聞にも載った。
今後が嘱望された。
そしてそのタイミングで新型コロナのロックダウンに入ってすべてがキャンセルになった。


今季は競技を続行しようとするあらゆる方面の努力があったが、まず全国大会と世界大会が中止になり、地方大会開催を目指して小規模で続けようとしたが感染者が相次ぎ、さらなるロックダウン続行に伴い競技の場もほぼなくなった。


このスポーツは、競技中だけではなく、その運営や慣習のあり方から、感染リスクが比較的高い。
わたしは早い段階で将来有望な若きアスリートたちの選手生命を守るために、中途半端なことはせず、すべての競技は一年断念して、今季は個人のスキルと身体能力を上げる年にすべきなんじゃないかと思っていた。


しかし、チームスポーツであれば、さまざまな考えの人がいて、個人個人の安全意識は異なる。
U16やU18などの年齢制限もあるからのんびりしていられない事情もある。
親の中には「新型コロナなんか100年前のスペイン風邪に比べたらなんということはない」という人もいた。
アンチマスク、アンチワクチンを声高に言う人もいた。
「この若いチームは今最強で、何をやっても勝てるのに、安全のために大事を取るなんてとんでもない」という人も。
誰も練習していない今こそ練習して来季はぶっちぎりで勝つ!
さまざまな親やコーチの思惑、スポンサーの関係、プライド、メンツ、名誉欲。


予選から大きな大会への道筋が通っているときは、誰しもが大なり小なり無理をしてでも頑張ってやってきたものだけど、無理して頑張った先に何もないのに、新型コロナの感染リスクを冒してまで集まってミーティングや練習試合をしたりしようとするのはなぜだろう?

・・・わたしと息子はそういう共通認識だったけれど、わたしたち以外は違うようで「なぜほかのみんなと同じようにコミットしないのだ」と責めるようなメッセージが届いた。
息子がチームで一番強い選手だったので、抜けると補欠を入れても試合で勝てないらしい。
チームの立場からのいらだちはわかる。
でも。


そこでなんだかブツっと何かが切れた気がする。

これはもうやめるしかないのだとわかった。

でも、そこはわたしが言うことではない。
なぜなら一度やめると即ほかのだれかが入って、やめた人は戻れないチーム構成だから。


息子の最終決断を待った。


スポーツ以外でも、新型コロナのロックダウンで生活が一変して、今まで無理してでもやってきたことに大きな疑問がいっぱいつくようになった。
パンデミックが終息した後、新型コロナ以前の生活に戻るとは思えない。
わたしたちはこの期間にいろんなことに気づいてしまったから。
長時間かけて出勤したり出張したりしなくてもいい仕事があるとかいうこともその一例。

若い人たちの競技スポーツについてまわる大人たちのしがらみや裏での駆け引き。
足の引っ張り合いや悪口と憶測のオンパレード。
政治力がなく、嘘がつけなくておべんちゃらのために人に近づくことができないわたしにとって、修羅の渦巻く世界はきつかった。
でも、競技生活をサポートしていくうえで仕方なかった。
頑張る子どもたちをみんなで応援しよう、なんてシンプルな世界じゃ全然なかった。


しかし・・・
こうやって離れてみると、これから戻りたいと思える場所ではない。
ウイルスの脅威がなくて、なんの心配もなくただ強くなって勝つことだけを目指せばいいのなら、まだきつくても仕方ないと思えるかもしれない。
強くなって勝って結果を出し続ける。
競技の場で輝く息子を見るたびに、わたしが多少苦労してもサポートしていかなければ、と思えていたけれど。


今は健康が大事だと思う。
16歳の人生はまだまだこれからが長い。


もしこれから新型コロナが奇跡的に高速で収束に向かい、来季は正常に大会も運営され、息子が元いたチームが勝ち進んで世界大会に出るとかいうこともあり得ないではない。
それを見るときの息子の気持ちはわたしには推測すらできない。


人生のある時点で下した決断が正しかったのかどうか、その答えが出るのはだいぶ先のことが多い。

本来ならば続けていたかったスポーツを、自分のこれからの人生を守るためにあきらめ、これからは学業の方へ集中しようと決めた16歳の決断。
チームとコーチに伝えたそうだ。
返事はない。


あの時、考えて選んだ道は間違っていなかったと思えるような未来が訪れますように。
わたしにはそう祈ることしかできない。


あの強くてかっこよかった息子の競技を見ることはもうないのかと思うと寂しい気もちはあるけれど、ロックダウンに入る直前に大きな大会で優勝できたことは幸運だったし、あの姿、あのがんばりを忘れることはない。
これからまた前を向いて胸を張って歩いていけるように応援しようと思う。


スパっと決断した息子とは違って、まだちっとも落ち着かない自分の気持ちを確認するように書きました

塩の効き加減

2021-02-14 12:56:14 | 2021年の暮らし



予報通り雪が降り続いていますが、雪が降りだすと少し気温は上がるのがいつものことで、すこし寒さはゆるんだ気がします。



とはいえ、寒いのは寒い。
ここらへんではカナダとはいえ比較的温暖な西海岸なのと、ほかの国から移住した人も多いので、雪道の運転の仕方を知らない人が多くて、そのせいもあって冬タイヤ装着してない人もたくさんいて、わたし自身は雪道大丈夫なんですが、用事がない限りなるべく雪の日には運転しないようにしています。

自分がいかに気をつけて運転していても、巻き添えくったら逃げようがないこともありますから。
実際、自分の目を疑うような状況を何回も目撃しています。
(一例ですが、私の前を走っていたかなり高級なスポーツカーが凍結した上り坂でブレーキを踏んで、その後ずるずると滑って下がり始めたとき、なんと運転してた人と助手席の人が大慌てでドアを開けて外に出てきて、二人でドアの付け根を内側から持って支えようとし始めて! 車とその二人がずるずると下がった時には、わたしの車は間一髪で横に逃れられたんですが、まあほんとに恐ろしかったです)


さて。

昨日塩をまぶしてあったところがどうなってるか、雪が少し小降りになったときに見に行ってみました。
塩加減がよかったようで、ちゃんと効いてますね。







塩が撒いてなかったところはやっぱり違う。







自分の家の周りの、人が通るところは朝10時までに雪かきしなければいけないという条例があり、違反すると罰金です。まあ、各戸チェックしに来てるんじゃないとは思うんですが、ちゃんと雪かきしてなくてその結果万一問題が起きたら大変なことになると思います。

わたしが歩きに行った時は午後3時ごろですが、雪かきしてないところもところどころありました。




でも、こういうふうに、雪かきもしてないし、雪の積もったところに家から出た足跡も車庫の前の轍もついていなければ、うちは留守ですよ~と言ってるようなもんなので、空き巣に入られかねない。




なので、仕方ない時はご近所さんに歩道の雪かきを頼んだりするわけです。


しばらく雪は続きそうです。
ちゃんと歩いたり走ったりしてる人もたくさんいました。
月曜日は公休日なので学校も休みで、明日明後日も運転しなくていいので助かります




塩対応

2021-02-13 10:40:00 | 2021年の暮らし


旧暦元日です。
Chinese New Yearというと、韓国系とベトナム系方面から物言いがつきますので、Lunar New Yearということになっています。
日本人が西暦の元日を祝うことがあまり知られていなくて、おそらく同じアジア系というので一緒になっていて、この時期スーパーの広告などで日本料理のレシピが紹介されてたりします。
日本の食材、たとえば日本のメーカーのマヨネーズなどが特別な棚に並べられて割引されているのも見かけます。



今週から、歩きに行っていないとスマートフォンからやさしく励ましのメッセージが出るようにしまして、なんとかぼちぼち歩けるようになってきてます。
ちなみに、設定した目標を達成するとほめてくれます・・・
どんだけモチベーションが低いんだと思わないでもないですが、歩くことが目的なのでそれはそれでいいかな。
いつまで続くかわからないけど、今はこれでいいことにします
とりあえず自分にやさしく甘やかしてみます。


さて。

北極気団が下りてきて、毎日寒い!
零度以上にならない。
今日は外に出て風も吹いてるし鼻が取れるかと思うほど凍えました。

今晩から雪が降るということで、もうすでにあちこちに凍結防止の塩をまく対応済。
写真に写ってる白いものは雪や氷ではなくて塩。












ああああ、写真を見てるだけで寒くなってくる~

行ったり来たり

2021-02-07 16:31:10 | 2021年の暮らし

(これから徐々に日々冷え込んで雪も降るようです)



丘、というよりは、とても低い山の上の方に住んでいます。

雪も、ちょっと標高低いあたりよりずっとたくさん積もります。

近所を歩くと、坂道を上がったり下がったりになります。

家々も斜面に建っているので、場所によってはこんな階段が出現します。



去年のはじめにリハビリでスクワットのやり方を習ったときは、クリニックではやってた(やらされてた)けど家に帰ってまではやりませんでした。
その後ロックダウンに入って、リハビリが中断してしまったので仕方なく家で少しずつやりました。
そうしてしばらく続けた後、この階段を上ってみたら一気に駆け上がることができてビックリしました。

今日久しぶりにこの階段のところまで歩いていきました。

あの新鮮なヨロコビをすっかり忘れていたなぁ・・・。
筋トレでもなんでも、少しずつ続けてやれば成果が出るのに。
それが前向きな動機になって、好循環になるのに。

モチベーションが続かないとか言ってるの、なんだろう。
自分のためなのになぁ。
言い訳ばっかりしてて、なんだかなぁ。
歩きに行くのなんか、そんな難しいことでもないのに。



ソーシャルロックダウンの期限がきたけれど、今回は無期限延長するという州政府の発表がありました。
厳しい規制のおかげで感染者数は減っているけど、変異株が大きな懸念なので緩めることはできないと。

いつまで続くんだろう、こんな生活。
理屈はいやほどわかるけど、だけど、山ほど弱音を吐きたくなったよ・・・。



ひさしぶりに飛行機が飛んでいるのを見ました。
パンデミック以前はしょっちゅう我が家の上空を飛行機が飛んでいたのに、今ではほとんど見かけることがありません。

クリニックで若いセラピストさんが「来年日本に行きたいんだ~」って楽しそうに言ってたけど、ほんとに日本に行けるようになるのかなぁって心の中で思ってしまった・・・。

まあ、元気が出ないときに無理しても元気出ないし、ぼちぼちやるしかないかなぁ。