お~カナダ! たてよこナナメ歩き

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ロックダウンの段階的解除発表

2021-05-26 07:42:42 | 2021年の暮らし


カナダの西海岸の州で起こってることが参考になるかどうかはわかりませんが、去年の12月から少しずつ進んできたワクチン接種でどんな変化が出ているのかすこしお知らせします。


2020年の3月から15か月以上にわたったロックダウンがついに今日から段階的に解除されるという発表がさっきありました。
ワクチン接種のおかげで感染状況が改善し、行動規制がゆるめられて、将来の見通しについて楽観的な計画が立てられるようになったのであれば、今後のいろいろなことに希望が持てるのでは?と思います。
ただ、今後は新規感染者数、病床使用状況、ICU使用状況、ワクチン接種進捗状況などを見ながら手さぐりになりそうです。

昨日の時点で州民の約60%に少なくとも一回のワクチン接種が行われました。
ワクチンの供給が不安定で不足していたため、ワクチンメーカーの推奨する、一回目と二回目の接種の間隔は守られておらず、わたしの場合は3カ月半ほど待つことになるだろうと言われていましたが、今はワクチンが手に入るようになってきたので、当初の予定よりは早めに二回目を接種できる見通しだそうです。

ワクチン接種ははじめ、高齢者や医療関係者、原住民、接客業の人たち、感染者数が多い地区の人たちなどを中心に進んでいましたが、春先には感染者数が激増して、ロックダウンの規制事項は強化され、例えばレストランはテイクアウトのみになったりしました。先週末は祝日でしたが、警察が監視する中、区域外に不要不急の遠出をすることを禁止しました。(罰則あり)

ワクチン接種は最近18歳以上ならだれでも予約できるようになり、先週には12歳以上17歳以下にもワクチン接種が始まりました。
接種を希望する人にはだいたい行きわたったのか、最近は接種会場の近くを通っても列に並んでいる人を見かけることがなくなりました。

今まで、同居家族以外と屋内で会えませんでしたが、今日から5人以下ならよくなりました。
レストランで食事することもできるようになりました。
地域内で屋外スポーツできるようになりました。
徐々に職場に戻ってよくなりました。
地域内であれば旅行してもよくなりました。

段階的に6月中旬、7月初めにさらに規制をゆるめ、9月初めにはほぼ普通に戻ると書いてあります。
ただし、州内、国内、海外の状況によってゆるめられる項目は変わってくるし、感染者数や病床使用率、ワクチン接種状況によってはまた後戻りもあり得ます。

しかし・・・なんです。

15か月以上にわたって、何かをしたり誰かと会ったりする希望を持たないように家にこもって暮らしてきたせいで、
「さあ、普通に戻っていいよ」
と言われても不安な気持ちがこみあげてきます。
お店の中などでマスクを着用することが義務でなくなった場合、それで安心していられるかどうか自信がありません。
新型コロナのウイルスがなくなるわけではないからです。
発表によると、7月1日から屋内でのマスク着用は義務から推奨に変わり、9月7日からは個人的な選択になるということです。
以前のようにマスクをしていたら変な目で見られるということはないでしょうから、それは安心材料なのですが、マスクをしなくてもいいのならしないという人は多いと思います。
こういうことをどの程度不安に感じるかは個人個人で違うだろうと思います。
わたしの場合は徐々に戻ることで「リハビリ」しないと、急に何もかも戻っていくことは難しいかなと思います。
また人に会ったら「久しぶり~」とか言いながらハグするとか、そういう状況は当分わたしには想像できないです。

社会全体が明るい気分になれば、今問題になっているアジア人ヘイトや、ギャングの抗争なども少しは減ってくれるのでは、と、そこには希望を持っているのですが、この計画通りに9月初めに「ほぼ元通り」の暮らしに戻れているかどうかはよくわからないですね・・・。

オフィスに戻って仕事していいよ、と言われて戻りたい人も多くないかも
通勤に無駄な時間とエネルギーとお金をかけなくても仕事できる人にはなおさら。
気が乗らない集まりやパーティに行かなくてすんでいた人も憂鬱かも

州政府の見通し通りにロックダウン解除が進んでいくかどうかは、今後の状況にかかっています。
初めはワクチンの効果について懐疑的な報道が多かったですが、もしも本当にこんな風に進んでいけるのなら、明るい光になるのではないでしょうか