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ティレノ・アドリアティコ2025の展望

2025-03-10 14:59:43 | プロ・ツール
 イタリア半島に春の到来を告げる伝統のステージレース、ティレノ・アドリアティコ。直近10年の総合優勝者リストは非常に豪華です。ナイロ・キンタナ(2015、2017)、グレッグ・ファンアーヴェルマート(2016)、ミハウ・クフィアトコフスキ(2018)、プリモシュ・ログリッチ(2019、2023)、サイモン・イェーツ(2020)、タデイ・ポガチャル(2021、2022)、ヨナス・ヴィンゲゴー(2024)とグランツール覇者か五輪金メダリストか元世界チャンピオンしかいないのです。

 3月8日に主催者が同じストラーデ・ビアンケが同じイタリア半島中央部で開催され、連戦する選手に中1日の休息日を設定するために、パリ~ニースの1日遅れで始まる7日間のステージレースになっています。今年はポガチャルとのマッチレースを繰り広げたピドコックが参戦します。

 UAEチームエミレーツはエースにアユソを起用しました。2022ブエルタ・ア・エスパーニャ総合2位とヤング・ライダー賞。2023ツール・ド・スイス総合2位。2024年はティレーノ〜アドリアティコ初日の個人タイムトライアルを制し、第3ステージまで首位。ヴィンゲゴーには逆転されてしまいましたが、総合2位でフィニッシュしています。この実績が認められ、ツール・ド・フランスのメンバーに抜擢され、ポガチャルのアシストを務めながら総合9位の位置につけていたのですが第13ステージでコロナ罹患から調子を崩し、初参加のレースはリタイアという結果に終わっています。その後も調子が戻らず、本来エースを担うはずだったブエルタにも出場せずシーズンを終えていたのです。

 ところが、今シーズンはオフのトレーニングの効果か絶好調で、目下ワンデーレースを2連勝中なのです。初戦もコースを間違わなければ開幕3連勝もあったのではと思わせる状態なのです。アルベルト・コンタドールに憧れる22歳のスペイン人ライダーはやはりツール・ド・フランスに出たいのでしょうが、ポガチャルという絶対的エースのいるUAEでは、まずはジロやブエルタで実績を残す必要があるでしょう。
 ポストポガチャルの筆頭といわれていたアユソも、下の世代にデルトロやモルガドにクリステンといった有力選手が現れているので、とにかく結果が求められる状況なのです。結果を残せなければ、フィッシャーブラックのように移籍ということになるかもしれないのです。

 チームもアダム・イエーツとのWエース体制で、アシストにもマイカやデルトロという名前があります。デルトロはストラーデ・ビアンケからの連戦となります。ライバルになりそうなのはレッドブルのエースを任されたジャイ・ヒンドレー、山岳に強いEFのカラパスやリドルのチッコーネ、FDJのゴデュ、バーレーン・ヴィクトリアスのペリョ・ビルバオやスーダル・クイックステップのミケル・ランダといったスペイン勢もいますが、個人TTがあるので初日から数十秒のタイム差が付いてしまう可能性もあるのです。

 11.5㎞の個人TTではフィリッポ・ガンナが有力でしょう。総合勢としてアユソがどのくらいのタイムでフィニッシュするのかに注目しています。総合勢以外では何といっても今季初戦を迎えるマチュー・ファンデルプールでしょう。スプリントステージではミランの力が抜けていると思います。

 ヴィンゲゴーとヨルゲンソンがパリ~ニースに回ったヴィスマ・リアースバイクはサイモン・イエーツをエースとしています。登りのアシストがアイデブルックスとクヴアトコウスキーとセップ・クスの名前が無いのは不安材料でしょう。
 




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