
未だ冬の気配が漂うパリ近郊から太陽が輝くエーゲ海に面する南フランスのニースへ向かう8日間のステージレースがパリ~ニースです。フランス語でクルス・オ・ソレイユ(course au soleil)、「太陽へのレース」という愛称を持ち、1933年から開催されるフランスの伝統的ステージレースなのです。

パリ〜ニースは、ツール・ド・フランスのプチステージレースとも言え、過去の優勝者にはアルベルト・コンタドール、タディ・ポガチャルというマイヨジョーヌ獲得者の名前があるのです。今年はヨナス・ヴィンゲゴーその第一候補になるのは間違いないでしょう。

気温15度という春先の北フランスをスタートしたプロトンはフランスを縦断し、陽光まぶしいニースへ向かう道沿いには広大で美しいフランスの風景が広がり、観ていても楽しいレースのひとつです。土曜日に行われたストラーデビアンケはイタリアの古都シエナが舞台で、中世ヨーロッパの古風で格式高い建造物を堪能させてもらいました。未だ積雪が60㎝ほどある北国に暮らす者としては羨ましい限りなのです。

第1ステージは平坦コースで集団スプリントになり、ティム・メルリールが勝利しています。ただ、最後のスプリントポイントを巡ってのバトルもあり、見所のあったレースでした。
注目はヴィンゲゴーがヴォルタ・アオ・アルガルベ同様150㎜のショートクランクを使ってくるのかと、UAEチーム・エミュレーツのバイクがY1Rsなのだと個人的には考えていました。ヴィンゲゴーの脚の回り方を見ているとショートクランクなのは間違いないようですが、流石に長さまでは分かりませんでした。UAEのバイクはY1Rsでした。ストラーデビアンケではV4Rsでしたから、UAEはコース形態や路面状況に応じてバイクを選択するようです。

今夜のステージも平坦なので、熱いスプリントになるはずです。ただ、春先で風も強い季節でもあるので、横風分断を狙うチームが現れる可能性もあるかもしれません。ただ、今夜からはティレノ・アドリアティコも開幕しますので、忙しく楽しみな1週間になりそうです。
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