7月3日から3週間にわたって暑い戦いが繰り広げられるツール・ド・フランス2010。ワールドカップ・イヤーということもあり世の中はサッカーの話題でもちきりですが、私にとっての夏の祭典はこのツール・ド・フランスになります。
そして、6月6日からその前哨戦となるクリテリウム・ド・ドーフィネ・リベレ2010の8日間にわたる厳しい戦いが始まりました。
ドーフィネ・リベレはツール・ド・フランス7連覇のランス・アームストロングが過去最多タイの3勝を挙げているように、ツール・ド・フランスの優勝を目論む強者たちが調整を目的に参加することが多いレースです。
その理由は南フランスを舞台に開催されるこのレースには平坦と呼べるステージが全くないオール山岳といってもいいほどの地形にあります。2回あるタイム・トライアル(TT)も決して平坦とは呼べない勾配があるのです。
昨年の覇者でランスと並ぶ3勝を目指していたバルベルデが出場停止になってしまったのは残念ですが、今年のドーフィネ・リベレにはツール・ド・フランスで総合優勝の最右翼とみなされているアルベルト・コンタドールが出場しています。
勝てば史上最多の4勝目となるランス・アームストロングは現在ツール・ド・ルクセンブルグに出場中で今年も参戦がありません。また、アンディ・シュレックはおそらく1週間後のツール・ド・スイスをプレップとしてツール・ド・フランスへ臨んでくるようです。
一方、昨年のジロ・デ・イタリアの覇者デニス・メンショフの名前がスタートリストにありました。そしてエウスカルテルは昨年のパリ・ニースでコンタドールを負かしたサミュエル・サンチェスをエースとして送り込んで来ました。
今年のツール・ド・フランスはブリュイネールと袂を分ったコンタドールがアスタナでどんな走りを見せるのかに注目をしているのですが、ツール・ド・フランスへ向けての調子をも極める意味でも今年のドーフィネ・リベレから目が離せません。 初日の個人TTは水で有名なエビアンの6.8kmの周回コースで行われ、コンタドールが危なげのない走りで初日から山岳賞とマイヨジョーヌを獲得しています。まあ、スペインのTTチャンピオンとしてはこのメンバーなら負けられないところです。
ただ、ブリュイネールと袂を分ったことで、コンタドールはTREKのスペシャルバイクも失うことになり、彼自信「TTバイクの調整」を名目に今大会に参戦したと語っているように、自分の力よりもバイクの仕上がりが気になっていることは確かなようです。
2位のティジェイ・ヴァンガーデレン(オーストラリア、チームHTCコロンビア)と2秒差というのは決して満足の行くものではありませんが、コンタドールの調子そのものは悪くないようで安心はしています。
もうひとりの優勝候補として名前が挙がっているデニス・メンショフはコンタドールから20秒以上遅れてしまいました。コンタドールにアクシデントでもない限り、今年のドーフィネはコンタドールで決まりでしょう。
6月12日(土)のラルプ・デュエズの頂上ゴールが今から楽しみでなりません。今年もまたコンタドールの積極果敢な走りが見られるのかと思うと今からワクワクしてしまいます。
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