エヴィアン・レ・バンから一路南下し、サン・ローラン・デュポンまでの191.5kmで争われた第1ステージは細かなアップダウンがずっと続き、その中には4級山岳が2つ、3級山岳が2つ含まれているというコースレイアウトですがが、ドーフィネとしては一つ一つの上りの難易度は低くスプリントに持ち込まれることは十分に予想できました。
結果は予想に違わずラスト200mでスパートをかけたグレガ・ボレ(イタリア、ランプレ・ファルネーゼ・ヴィニ)が、ピーター・ベリトス(スロバキア、チームHTCコロンビア)との一騎打ちを制して、見事ステージ優勝を果たしました。これまで万年2位に甘んじて来たボレにとって嬉しいビッグレース初勝利となりました。
54位までがボレと同タイムでフィニッシュし、コンタドールは無難に総合首位をキープ。今日もイエロージャージで出走することになります。前日のTT優勝でコンタドールが独占していた各賞は、山岳ポイントが逃げグループで健闘したラダニュ、スプリントポイントは3位でゴールしたトーマスの手に渡りました。
やっぱりコンタドールにはマイヨジョーヌ(イエロージャージ)が良く似合います。ドーフィネ・リベレはツール・ド・フランスと同じ主催者(ASO)の為、マイヨジョーヌもツール・ド・フランスとほとんど同じに見えます。今年もパリの表彰台で彼のマイヨジョーヌ姿が見られるのでしょうか?今年はコンタドールのライバル達は、彼との対決を避けるかのようにツール・ド・スイスへ回ってしまいました。
ツール・ド・ルクセンブルグで2位と3位で共に表彰台へ上がったフランク・シュレックとランス・アームストロングはツール・ド・スイスからツール・ド・フランスというスケジュールで臨むようです。ツール・ド・ルクセンブルグの結果を見る限り、ツアー・オブ・カリフォルニアの落車で心配されたランスの怪我も完全に治っているようですから、ツール・ド・スイスでの彼の走りにも俄然注目です。
コンタドールとランスが昨年のように同じチームで同じレースに出て来てしまうと、どちらを応援していいのか複雑な心境になってしまうので、今年のようにコンタドールとランスが別々のプレップから本番に向かってくれると、楽しみが倍になります。多分、今年もツール・ド・フランスではコンタドールの応援になると思いますが、ヨハン・ブリュイネール率いるレディオ・シャックがどう戦いを仕掛けてくるのか、またサクソバンクのビリャルヌ・リースがどんな奇策を見せてコンタドールを苦しめるのか、楽しみは膨らむばかりです。
ヨハン・ブリュイネールが有力選手を引き連れてレディオ・シャックへ移籍した為、今年のアスタナはチーム力が半減しています。それは今年のジロ・デ・イタリアでヴィノクロフのマリア・ローザを守りきれなかったことでも明らかになりました。おそらくコンタドールにとって過去3回のツール・ド・フランス出場の中でも最も厳しい戦いが待っているはずです。バルベルデの出場停止で、おそらく来年はケース・デパーニュのエースとしてツール・ド・フランスに出場することになると思いますが、今年コンタドールがツール・ド・フランス3連勝を成し遂げられれば5勝クラブ入りはほぼ間違いないと予想しています。
ツール・ド・フランス7連覇のランス・アームストロングにも連覇をスットプしてしまうような危機的な年もありましたが、彼には常に名匠の誉れ高いヨハン・ブリュイネールと強力なアシスト達の存在がありました。来年コンタドールを放出せざるを得ないアスタナはシュレック兄弟の加入を模索しているようですが、ジロ・デ・イタリアの陣容を見る限り、アスタナで頼りになりそうなのはヴィノクロフ唯一人です。コンタドールは誰かに助けてもらって勝ちたいとは考えていないかもしれませんが、ツール・ド・フランスのような長丁場のレースは決してひとりで戦えるものではありません。力は抜けていますから、ペース配分さえ間違えなければ勝つチャンスは十分にあるとは思いますが、楽観できる状況ではないはずです。
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