梅雨入りしたとたん、梅雨の中休みとかで一気に気温と不快指数が上昇している西播磨地域。暑さが体に堪える歳になってきたワタシにはツライ季節が始まります。もう汗がじっとり滲み出てるよー。
さて、この田植の時期に恒例になってきたのが中学2年生による「トライやるウィーク」と呼ばれる学校行事。これは兵庫独自の体験学習なんだそうで、一週間、地域の職場や事業所、ボランティアの所へ2年生全員が学校へ行く変わりに通勤&通所して「社会生活」を実体験します。この活動期間中は社会人と同じように弁当持ちで各事業所で接客や製造、研修などの活動を行い、期間中部活も宿題も塾さえ行かずに社会人の生活を経験します。
なんで学力低下が叫ばれているこの時期にわざわざ勉強させずにこんな体験をさせるかというと、阪神淡路大震災後の兵庫が抱える心の闇が関係しています。
阪神淡路大震災で兵庫は未曾有の被害を被りました。家も仕事も愛する人すらも失った人々は必死に生活を立て直すために走り始めます。そのなかで今まであった地域の繋がりや大人と子どもの関係が壊れ、大きな溝が生まれたのです。家庭を顧みることが出来ずに働く大人達。誰からも見守られることのない、”明るい死角”をふわふわと漂う子供達。大人が知らないうちに(あるいは見ようと思っても見ることができないうちに)子供達は自分たちだけの世界に深く嵌り込み、現実と妄想が区別できないまま大きくなっていきました。
そしてあの「酒鬼薔薇聖斗」の事件が起こったのです。被害者の首を切断し、校門の支柱に飾るという異常な行動をする、”あまりにも遠くへ行ってしまったことも”を前にして大人達はただうろたえるだけでした。なんとかして現実へ、地域へ、そして家族へ子供達を繋ぎ止めておかなければならない。そのためには自分たちが自ら考え、行動できるように多くの体験をさせなければならない。
そして「地域に学ぶ」として「生きる力を育む」トライやるウィークが始まったのです。確かに一週間ほどでは日頃お手伝もしない中学生が覚醒するとは思えません。でもしないよりはいい。職場で中学生がいきなりやって来て出来る事なんてたかがしれてる、でもさせないよりはいい。そういうことから10年以上も善意のボランティアに支えられて受け入れてもらってるんですよねー。
はっきり仕事上は邪魔でしかないし、その指導のために貴重な職場の戦力が一週間使い物にならないわけで、まぁワタシなんかが見る限り効果より迷惑のほうが大きいんじゃないかと思うんですけど、(昨今の不景気で正直それどこじゃない)それでも”やってやろう”という人や事業所がいるってのはよほど今の子供達に危機感を持って居るんですねぇ。確かに「何考えてるのか、分からん。危ないというより怖い」って中学生が増えたモンなー。
ワタシもこの一週間、スーパーなどでトライやるを体験している中学生を見かけます。必死にレジを通してる姿は”イマドキの中学生”のイメージと違い、ひたむきで瑞々しくあります。いつまでこの活動が続くかは分かりませんが、兵庫が他の都道府県に先駆けて始めたことにちょっぴり誇らしく思いながら通常の1.5倍は時間の掛かるレジに並んでたどたどしい中学生を見守っていこうと思います。
さて、この田植の時期に恒例になってきたのが中学2年生による「トライやるウィーク」と呼ばれる学校行事。これは兵庫独自の体験学習なんだそうで、一週間、地域の職場や事業所、ボランティアの所へ2年生全員が学校へ行く変わりに通勤&通所して「社会生活」を実体験します。この活動期間中は社会人と同じように弁当持ちで各事業所で接客や製造、研修などの活動を行い、期間中部活も宿題も塾さえ行かずに社会人の生活を経験します。
なんで学力低下が叫ばれているこの時期にわざわざ勉強させずにこんな体験をさせるかというと、阪神淡路大震災後の兵庫が抱える心の闇が関係しています。
阪神淡路大震災で兵庫は未曾有の被害を被りました。家も仕事も愛する人すらも失った人々は必死に生活を立て直すために走り始めます。そのなかで今まであった地域の繋がりや大人と子どもの関係が壊れ、大きな溝が生まれたのです。家庭を顧みることが出来ずに働く大人達。誰からも見守られることのない、”明るい死角”をふわふわと漂う子供達。大人が知らないうちに(あるいは見ようと思っても見ることができないうちに)子供達は自分たちだけの世界に深く嵌り込み、現実と妄想が区別できないまま大きくなっていきました。
そしてあの「酒鬼薔薇聖斗」の事件が起こったのです。被害者の首を切断し、校門の支柱に飾るという異常な行動をする、”あまりにも遠くへ行ってしまったことも”を前にして大人達はただうろたえるだけでした。なんとかして現実へ、地域へ、そして家族へ子供達を繋ぎ止めておかなければならない。そのためには自分たちが自ら考え、行動できるように多くの体験をさせなければならない。
そして「地域に学ぶ」として「生きる力を育む」トライやるウィークが始まったのです。確かに一週間ほどでは日頃お手伝もしない中学生が覚醒するとは思えません。でもしないよりはいい。職場で中学生がいきなりやって来て出来る事なんてたかがしれてる、でもさせないよりはいい。そういうことから10年以上も善意のボランティアに支えられて受け入れてもらってるんですよねー。
はっきり仕事上は邪魔でしかないし、その指導のために貴重な職場の戦力が一週間使い物にならないわけで、まぁワタシなんかが見る限り効果より迷惑のほうが大きいんじゃないかと思うんですけど、(昨今の不景気で正直それどこじゃない)それでも”やってやろう”という人や事業所がいるってのはよほど今の子供達に危機感を持って居るんですねぇ。確かに「何考えてるのか、分からん。危ないというより怖い」って中学生が増えたモンなー。
ワタシもこの一週間、スーパーなどでトライやるを体験している中学生を見かけます。必死にレジを通してる姿は”イマドキの中学生”のイメージと違い、ひたむきで瑞々しくあります。いつまでこの活動が続くかは分かりませんが、兵庫が他の都道府県に先駆けて始めたことにちょっぴり誇らしく思いながら通常の1.5倍は時間の掛かるレジに並んでたどたどしい中学生を見守っていこうと思います。
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