鉄道に懐かしさと浪漫を求めて”

鉄道を趣味を超えて日々追い求めた記憶写です。懐かしさと浪漫を共有できればと思いますのでくつろいで見学頂ければ幸いです。

LP-402探訪~1話

2021-01-19 18:53:26 | 蒸気機関車
国鉄現役蒸気機関車晩年のヘッドライトと言えば大型のLP-403(主に前灯)、小型のLP-42(前灯、および後灯)、シールドビームLP-405(前主灯、副灯、後灯)の3タイプを見慣れておりました。(前灯⇒前部標識灯、他、以降の記述は省略します。)

1988年末のD 51 498復活に際し、前灯がLP-403からLP-42に変更され(製造時スタイルに近づけたとか?)個人的な違和感を感じておりましたが、1989年の陸羽東線運行時に突如としてヒサシ付きのヘッドライトに換装され、その後LP-42に戻されたものの上越線での試運転時に故障(ちょうど点滅している状況に遭遇)し、それが理由かは定かではございませんが再度ヒサシ付きに戻され、数年を得て現在のヒサシ無し、おまけにLP-405の副灯付き(過去の大宮車両センターでのイベント運転で一時的に仮設装備していたこと有り)になっているのが現状です。
初めて見た時は、レンズ部分がLP-403よりやや大きく感じられましたが、こちらは本体の寸法(奥行)がやや短いのとレンズ押さえの縁取りリングが細いための錯覚であることがわかりました。そして型式はLP-402Aと言うことも判明、どうも電気機関車用のようでLP-403と違い左からレンズガラスの開閉をするタイプになっております(LP-42とは同じ開閉方向)。
>ウィキペディア(Wikipedia)のD 51 498説明稿の記載⇒「LP403形ヘッドライト(C 57 180と同じライト)への交換(2002年)が行われている。」は間違い。

LP-402A装備の理由は、おそらく高崎区、および大宮車両センターにLP-403の残存品が無く、代わりにEF15、EF16、ED16、などからの廃車発生品の流用ではないかと推測ができます。
>但し、復活蒸機のものは装備前に東芝などで整備しているようです。

★D 51 498の前灯(森尾電機製 S34-8?)・・・昨年の全般検査で台座が長くなりスペーサーが前方にせり出て曲げられてやや下向きになってしまいました。テンダーの後灯はLP-42(写真は省略)
 



↓下向きでなかった頃の正面(ナンバープレートの取り付けボルトが黒塗 注:現在も黒塗り)


↓下向きでなかった頃のやや斜め正面(ナンバープレートの取り付けボルトが未塗装)


↓ヒサシ付きLP-402A装備時代(こちらは2004年頃)


↓2002年5月25日 大宮工場構内走行イベント時 ※高崎への回送時もLP-405副灯を装備したまま返却発送されましたが、その後外されました。(ビデオ再生のPC画面複写)
 

このLP-402Aですが大宮車両センター(大宮工場)管轄、または整備に関与した静態保存SLに多数装備されていることが分かりましたので、その探訪記録を-2話以降五月雨式にUPしていきたいと思います。
>おそらく、保存時に既に欠損していたり、あまざらしの中で錆びて脱落破損したなどの理由で交換、または追装備された事が考えられますが確認はできませんので悪しからず。また、記載内容は筆者の推測になりますのでご了承願います。

※ちなみに、C 6120の前灯はLP-402Eで、こちらはレンズの開閉方向がLP-403と同じなので一見すると分かりませんが、やはり奥行きがやや短く、その分レンズケースがお椀状に後ろへ突起しているのが特徴です。
>C58239のテンダー後灯(一時的に前灯にした時もあり)もLP-402Eです。 ※C58239の静態保存時の前灯はLP-403と思われます(未確認)。

★C 6120の前灯
 

↓後灯とその銘板(S38-9小糸製作所製、2010.11東芝で修繕)
 

その他、リニア・鉄道館のED182のヘッドライトはLP-402Cでした。⇒こちらはお椀状の突起はありません。
 ↓ ↓
 

また、EF 58(後期ロット、初期ロット更新)、EF 60(1灯タイプ)、EF 61、EF 70(1灯タイプ)などもLP-402の派生型と思われますが正式名は私は?です。EF 30、ED 60~、ED 70~などはさらに?です。

※碓氷鐵道文化むら EF 58 172とEF 60 501のヘッドライト
 


参考:過去にSL(主に復活SL)のヘッドライトの私見をUPしてます。