今度は、「白山自然の家」からのご依頼です。
持ち込まれたのは、味噌づくりに使われる大豆挽きの道具です。(下の写真) 上の投入口から豆を入れ、ハンドルを回すとミンチされた大豆が出てきます。このままだと少量の豆しか投入できないので、たくさんの豆を投入できるようにホッパーを作って欲しいという依頼です。
投入口を広げるために市販の「ネルドリップ(下の左写真)」と「漏斗(下の中写真)」のアイデアが出ましたが、洗いやすさと固定方法を考えて(下の右写真の白色部品)を3Dプリンタで作ってみました。(漏斗の部分も3Dプリンタで作りましたが、造形の条件設定が難しいことと表面を滑らかにすることが難しいことから断念しました。)
安定性に欠けたので、漏斗を持ち上げるような部品を3Dプリンタで作り安定させました。(下の写真)この状態で依頼者に検討していただいたところ、見事合格点でした。そして、「白山青年の家」にある他の機械全てに適合するものを作って欲しいとの追加依頼がありました。
これらの豆挽き機は、同じ様な形ですが手込めの鋳造品なのか微妙に大きさが違うことと、だ円のように見える形もそれぞれに違っていて、それを3次元CADで表現することが大変に難しいものでした。でも、使う人(次工程のお客様)の喜ぶ顔を想像しながらの作業は、モチベーションが上がると同時に技量の上達が早いと感じました。中には初心者の生徒もいましたが想像以上に成長しました。これからもいろいろな課題解決に挑戦しますので、いろんな課題をいただけると幸いです。