Danchoのお気楽Diary

高校3年間応援団だった「応援団バカ」の日記。スポーツ観戦や将棋等の趣味の他、日常感じる事を、「ゆるゆる」綴ります。

応援団に捧げた青春(14)/「気は優しくて力持ち」の、KT先輩

2007-07-29 13:48:07 | 応援団シリーズ化記事
6月第2週目の文化祭の「メインイベント」である『臙脂の集い』まで、1ヶ月を切り、練習は益々厳しくなっていきます

それは、『臙脂の集い』の当日が近づくにつれて、激しさに拍車がかかっていきます

3年生幹部にとっては、このステージ演技で「引退」ですから、当然期すものがおありだったと思います

1年生だった小生は、「リタイア者」が数名出てくる中で、なんとか3年生幹部にとって、素晴らしい桧舞台となるよう、足手まといにならないようにがむしゃらに練習に打ち込み、とにかく食らい付くことだけを考えていたような記憶があります。それこそ、「無邪気」でしたね

学校にも、「『臙脂の集い』のための練習をするため」だけに登校していたというのが、当時の率直な気持ちです


今回は、ちょっと趣を変え、現役の応援指導部員として一緒に過ごす時間が残り僅かとなった3年生幹部のお方の中で、お互いOBとなった現在も親交が深く、7月7日の携帯電話からの速報記事でもお話したように、こんな小生をはじめ、先輩よりも10年以上も歳が離れた若手OB(例えば、クマや、現在は福岡にいるMOなど)に対しても、いつもお心遣いを下さるKT先輩について、あえて触れたいと思います


現役当時の「2学年差」は、まさに「神様」と「奴隷」の如く、大きな立場の差があります。

例えば、一緒に帰宅を許されたとしましょう。

極端な話ですが、その時に、もし先輩から…
「おい、Dancho…お前、この駅の階段の床を、“自分の舌”で今から掃除しろ
と、理不尽なことをいわれたとしても、先輩の申しつけを実行しなければいけないほど、応援指導部の縦の関係は「厳しい」のです。

それくらいの差があります


話を戻しますが、この『臙脂の集い』に向けた厳しい練習の最中にあったある日のことです。

練習前にKT先輩が小生を呼びつけ、

「ちょっとアイスが食べたいから、これで50円のアイスを買ってきて」

と、確か100円を預け、小生に託けました。

小生は、急ぎアイス1つを買うために、近くの売店にダッシュで向かい、用事を済ませて再びダッシュで部室に戻った時です。

普通なら、「駄賃」として万一いただけるとしても、託けられたときに渡された代金の釣銭の残り全てが相場ですよね…。

ですが、KT先輩は違うのです

釣銭は釣銭としてお返しはします。

ですが、KT先輩から駄賃としていただくのは、大抵、先輩が託けた品物の代金よりも高額でした。

このとき、KT先輩から頂戴した「駄賃」は、確かに100円でした。

50円のアイス1本を買出しに出させた駄賃が、なんと100円…。

ビックリしましたね。

これは、何も小生だけに限ったことではないのです。
他の1年生部員に対しても、全く同じなのです。

ある日、練習を終えて、先輩方が帰宅の途に就いた後、1年生だけが部室に残った時の会話です。

「KT先輩って、凄いよね。50円のアイスを買出しさせるのに、それよりも高額な駄賃をいつもくれるんだもの…普通じゃないよね。」

小生も、本当にそう思っていました

これが、「2学年差」があるのに、KT先輩は、部員を皆「大切な人財」とお考下さってる証拠ですよね。
とっても嬉しかったです

KT先輩にとっては何気ないことであっても、小生達1年生部員にとっては、これだけ嬉しくさせてくれたことはなかったです

KT先輩は、こういっては語弊があるかもしれませんが、「主要な要職」以外の、旗手長を含めた全ての役職を兼務なさっていました。
しかし、団旗に対する思い入れは人一倍凄まじく、団旗の扱いに対しては、大変厳しいお方ではありました。
これでお叱りを受けたことも、実はたくさんあります

体格もまさに旗手長向きのお方でしたから、団旗を掲げた時の先輩のお姿は、本当に「雄大」で「気品」に溢れていました。

小生が現役応援指導部員のときは、3人の旗手長を見ているわけですが、この3人の旗手長をあえて比較すれば、やっぱりKT先輩に勝る旗手長はいらっしゃいません

タイトルにあるように、「気は優しくて力持ち」…この言葉がピッタリの先輩でした

そんなKT先輩が、お互いOBとなった現在も、小僧の小生にお心遣いをいただけることは、本当に光栄なことで、貴重な財産です

心優しく、応援指導部を愛して止まないKT先輩との絆…ずっと大切にしたいと、心から思います

また、関東方面に出張の際には、必ずお声をお掛けしますので、どうぞ宜しくお願い申し上げます。とことん、お付き合いさせていただます

大好きです。お心優しい、KT先輩
小生の「お手本」のお方で、心からお慕い申し上げます

一歩でも先輩に近づけるように、頑張りたいと思いますね
(ぶっちゃけたことを申し上げますが、この記事を草稿している最中、あまりの嬉しさで涙汲んでしまい、画面がゆがんでいます。ダメですね…歳でしょうか。涙腺が緩いです…。)


次回以降は、KT先輩をはじめとする3年生幹部の先輩方の「引退の花道」となる『第25回 臙脂の集い』に向けて、まっしぐらに、色々なエピソードを交えてお話していこうと思います

どうぞお楽しみに

(次回に続く)
Comments (4)
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