Danchoのお気楽Diary

高校3年間応援団だった「応援団バカ」の日記。スポーツ観戦や将棋等の趣味の他、日常感じる事を、「ゆるゆる」綴ります。

誰もが、鬼才「ダ・ヴィンチ」に接近できる社会

2007-07-26 22:29:05 | 読書感想
先日、田坂 広志 氏の公式ホームページを眺めていたら、ビジネス誌『Voice』に、田坂氏の小論が掲載されていることを知ったので、書店を駆けずり回りました

ですが、既に売り切れ…
入荷していたことは事実だったらしいので、結構人気なんですね

書店にて注文したら、「1週間から10日待ってください」といわれましたが、なんと3日だけ待たされて入荷し、難なく入手に成功しました

それなりに苦労して入手したので、早速読んでみました。

Voice (ボイス) 2007年 08月号 [雑誌]

PHP研究所

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小論のタイトルは…「誰もが『ダ・ヴィンチ』になる社会」

もう、これだけで驚愕でした

小論の内容は、大雑把には、田坂氏が既に上梓し、nanaponさんをはじめ、多くの先輩ブロガーの皆さんが感想を紹介なさっていた『これから何が起こるのか』をコンパクトにした感じでしたね

むしろ、十数ページの小論ですので、読書がどちらかといえば苦手な方には、こちらの方が「とっつき」やすいかもしれません


イノベーションのめざす「目的」が、変わる。すなわち、「享受型イノベーション」から、「参加型イノベーション」へと変化する。
イノベーションが「参加型」に変化すれば、顧客がマーケティングを行うようになる。
さらに、どこまでが会社で、どこまでが社員か。その境界が曖昧になってくる。
会社や社員の境界が曖昧になると、経営者の発想の変革が求められてゆく。
イノベーションが「参加型」への変貌を遂げると、真の目標が「参加できることへの喜び」に昇華する。
社会的イノベーションを追求すると、「ボランタリー経済の拡大」と「マネタリー経済との融合」に辿り着く。


全てが、「ウェブ2.0革命」がもたらした『変化』ですが、こうしてブログを始めてみて、改めてそれを痛感します。

こうして、小生なりのメッセージを、読者の皆さんに発信することそのものが、「イノベーション」…。
それまで、なかなかピンと来なかったので、目から鱗が落ちる思いがしました。

そして、小生のような駄文しか綴れないブロガーでも、素晴らしい文才を以って、力作を綴られる先輩ブロガーの皆さんにも共通して持っている潜在的な欲求が、この「参加型イノベーション」を支える、「『自己表現』の喜び」だそうです。

「ウェブ2.0革命」によってもたらされた、その欲求を満たす最たるツールが実は「ブログ」なんだそうです。だからこそ、これだけ多くの「ブロガー」が出現した…。
そう考えると、とても分かりやすい。

そして、星の数ほどある「ブログ」が、実は「知的財産」に匹敵する価値を有する…。

なるほど…言われてみればその通りですね

メッセージを発信して、共感や異論・反論も含めて、コメント欄にコメントを残して頂けるときほど、至福の時はないですから

そして、小生もこれは自覚していることですが、読者の皆さんの中の一部ではあるけれど、コメント欄にご登場なさる「コメンテーター」のコメントによって、新たな「『自分探し』の航海」へと出航して行けます。

読者の皆さんのコメント一つ一つが、小生自身をブラッシュアップさせる原動力に、実際になっています。

もっと申し上げるなら、コメント欄での「貴重な出会い」や「別の小生自身の感性の発掘と、ご指摘」によって、「喜び」を感じていますし、まさにこれこそが小生の「財産」です。

実は、この「自己発見の喜び」こそが、「セカンド・ライフ」に象徴される、次の10年を待たずして訪れるであろう「ウェブ3.0革命」の序曲なのだそうです。

こうした「参加型イノベーション」の目的に真に近づくことによってもたらされた「豊かな直接民主主義的な文化」が、いったいこの先、小生達の目前に、何が待ち構えているのか…。

それが…。

誰もが、「鬼才『レオナルド・ダ・ヴィンチ』になる」社会…。

衝撃的ですよね。

6月8日に、苦労して足を運んで鑑賞した『レオナルド・ダ・ヴィンチ展』で、ダ・ヴィンチが、画家以前に、科学者であることを思い知り、打ちのめされた感じで東京都国立博物館を後にした余韻が、今でも冷めていないので…。

この田坂氏の表現は、小生にとってはセンセーショナルですね

ですが、未来派は、誰もが「人間知的財産」としての才能を開花させて生活できる社会へと変貌する…。

情報を「得る」ツールも、「発信する」ツールも整った現代にあります。
後は、個人が、その潜在的な才能を遺憾なく、存分に発揮するのみ…。

そう考えると、至ってシンプルですね

人間誰しも、何らかの「可能性」を秘めています。
逆に申し上げれば、「意味なくこの世に生を受けた人間」なんて、一人もいないということを、暗に田坂氏は語っていると、小生は理解しました。

この小論の、田坂氏の結びが、全てを物語っている気がします。
引用して、紹介しましょう。

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人びとが真に求めているイノベーションとは、何か。
それは、何よりも、いま、この社会の片隅で様々な思いを抱いて働き、生活している無数の人びとが、この社会の変革のプロセスに悦びをもって参加できることではないか。そして、日々の労働のなかで、生活のなかで、誰かの役に立っているとの喜びを感じられることではないか。
それは、何よりも、この一度かぎり与えられた人生において、自由に生き生きと自分の個性を表現できることではないか。そして、自分のなかの未来の自分、新たな自分を発見できることではないか。
そうした「人びとの社会変革への参加」と「精神的豊かさの実現」こそが、これからの時代に求められている、真のイノベーションなのではないか。

*************************************

全くの、「同歩」ですね。

「ウェブ3.0革命」が、10年待たずに起こること…。
「75“プラスアルファ”(“プラスアルファ”どころか、これが“膨大”だったりするかもしれないけれど…)の変化」が、確実に起こること…。

その時代の「波」を感じながら、『自分探し』…これすなわち『参加型イノベーションの、真の意味の追求』の航海を、続けて行きたいと思う次第です。
Comments (3)
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