Danchoのお気楽Diary

高校3年間応援団だった「応援団バカ」の日記。スポーツ観戦や将棋等の趣味の他、日常感じる事を、「ゆるゆる」綴ります。

思わず耳を塞いでしまいそうな『相談事』

2007-07-30 19:07:02 | 明川 哲也 さん
21日のエントリー記事でもちょっと触れましたが、前回の予想通り、7月21日に登場しました明川 哲也 さん

もう、このシリーズのファンの読者の皆さんなら、ご存知と思います

4週間に一度、朝日新聞(住まいが山口なので、北九州版?)の生活面の『相談室』の回答者として登場される、明川 哲也さんのシリーズ…もちろん今回もやります

前回の小生のエントリー『『ウルトラ短気』克服法』は、前々回の『『ゆるゆる教』のすすめ』程ではないにしても、充分「明川ワールド」を堪能された読者の皆さんも大勢おられることでしょう

今回も、期待を裏切らなかった明川さん

ユーモラスを交えてながら実に癒され、ですが、今回はちょっと切なくなる感じですが、説得力は相変わらずある回答を、相談者にしています

では早速、惜しみなく紹介したいと思います


紹介するのは、福岡県にお住まいの、21歳の女子大学生の方の相談に対する回答です。

相談事は、2歳年上の彼と1年間交際中。彼は大学院生。2人とも来春卒業予定。社会人になると休日が合わなくなるので、学生時代に旅行に行きたい。でも以前、両親に「2人で旅行したい」と話したら反対され、我慢しています。卒業が近づくにつれ、諦めきれない思いです。彼は「(私の)両親が納得してくれなければいけない」と言う…という内容。

お互い学生ですから、「保護者」の立場としては、当然でしょうね
でも、交際相手の男性は、「納得してくれないうちは、我慢も必要」と考えていますのですから、案外しっかりしていますよね。
少しも、浮ついた気持ちも、下心もなさそうには見受けられます。

ちょっと難しい内容の質問ですが、明川さんは、難なく以下のように、絶妙な回答をしています

以下、記事を全文引用して紹介しましょう


*************************************

 2人で旅行なんて言ったら、親は当然心配しますよ。
だって、旅先でおしべとめしべになるんでしょうから。
ついこの間までランドセルを背負っていたのに、もうおしべとめしべかよ。
そう思っただけで父ちゃんなどは家に帰れず、カラオケのマイクに
しがみつくことになります。

 ここを乗り切るためには、問題の矮小化という手口しかありません。
たとえばあなたが首筋を蚊に刺されたとします。
かゆいかゆいと大騒ぎしながら薬を探している最中に、なぜか扉にぶつかって鼻血ブー。
かゆい、という不安要素は一瞬にして消し飛び、問題は痛みと鼻血を
どう止めるかにすり替わるわけです。

 応用は簡単です。
いかにも学生の甘ったれ旅行というイメージを払拭し、厳しい旅行を設定すること。
深山の密教修験者ツアー。断崖絶壁からつるされるやつね。
地底湖ダイビング。やったことあるけど、二度とやりたくないです。
鉄ゲタでチョモランマにアタック。
私は人生のためにその旅を選んだのですと宣言すれば、せめて彼氏もついていって
くれないかと考えるのが親心。
おしべやめしべの問題などもうどうでもよくなります。

 ただ、いずれにしろ親に心配をかけます。
そういう意味では親というのは弱い立場。
何から何まで親に打ち明けるというのは、かえって酷なことがあるのです。

*************************************


なるほど…

いずれにしても、子供は親を困らせたり心配させたりする存在であることは、小生も理解しているつもりです。

これは、娘が生き続ける限り、小生の立場は「親」であることは変わらないのですから、人生を全うするまで続く、「頭痛の種」でしょう。
その点は、覚悟をしておかねばなりません

ですが、お互い学生の身で、自ら責任はまだ取れない立場…。

何故なら、「学生」は、社会から「学生」という身分を貰ってはいるけれど、社会的な責任は、はるかに軽いから。
その、社会から与えられた身分を「食いつぶす」ことも、意志一つで実は可能です。

そんな中、特に小生は「娘」の親…。

今でも、将来必ずこういう日が来ることは覚悟はしているけど、あと何年、娘と一緒に生活できるのかな…と考えると、とたんに切なくなります

なので、相談者のご両親のお気持ちは、確かに理解できます。
思わず「耳を塞ぎたくなる」ような『相談事』ですよね

交際相手の男性は、話の内容から、浮ついた感じはないけれど、それでも、若い男女が一緒ですから…小生が同じ立場に立たされたら、やっぱりやけになって、カラオケでマイクを離さずに、堀江 淳の『メモリーグラス』とか、芦屋 雁之助の『娘よ』とか、プリンセス・プリンセスの『パパ』あたりを歌っちゃうかもしれません

人間、時々「知らなきゃ良かった」ということも、あります。
だからと言って、何も知らないというのもまずい…。
その辺の匙加減は非常に難しい…

その意味で、ちょっと複雑になり、冒頭で「ちょっと難しい質問」と表現しました。

ですが、明川さん…旅の設定を過酷にして、相談者の交際相手や相談者のお気持ちを察し、ある意味「試す」感じで、お心遣いたっぷりに、しかもそこにはユーモアも織り交ぜて、きちんと相談者はもちろん、関係する皆さんを「諭す」回答をなさっている…

素晴らしい回答内容ですよね

どこまで、その明川さんの「世界」は、「深く」て「広い」のでしょうか

このペースですと、次回の登場は8月25日が有力…でしょうね

また来月末位に、読者の皆さんに紹介したいですし、小生自身も明川さんのご登場を心待ちにしています

この次も、またまた大きな期待…寄せちゃいますよ。明川さん

追記

テンプレートを金曜日に変えましたが、どうも不評の様ですし、コメント欄の文字が本文よりも大きいので、小生の「感性」的には好みですが…「没」っぽいです
ですので、いくつかしっくりいく候補が見つかるまでは、開設当時の一番のお気に入りテンプレートに戻します。
来月始めに、新たに模様替えができると良いのですが…
Comments (7)
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