週末、神保町の古本屋で買った「会計制度改革への挑戦」(原題:Following the money)をナナメ読みした。
いろいろ書いてあるのだが、私は「第4章 ディスクロージャーにおける今後の課題」に注目した。
米国における最近の動きとして、インターネットを通じて投資家が利用しやすい形式でデータを開示したり、集計する媒体として活用する試みとして「XBRL」の導入計画が進んでおり、それについての . . . 本文を読む
総選挙に向けて各党のマニュフェストが公表されたが、2大政党のそれを見ると、やはり「消費税増税は避けられない」のであろう。
もし増税となれば、国内景気悪化などが懸念される一方、逆に恩恵を受ける業界・企業群もある。自動車を中心とする輸出企業である。
現行消費税法では、輸出については、ゼロ%税率という手法により、輸出企業に対して消費税の還付を行っている。
この消費税の輸出還付は、GATT - . . . 本文を読む
日曜日の新聞のテレビ欄を見れば、翌日のスーパーやドラッグストアで何が売れるかおおよそ察しがつく。
寒天やコエンザイムQ10がいい例だ。
今日(8/21)はゴマを取り上げるらしい。
ご丁寧に、日経新聞では対面のページで
ゴマの健康食品の広告が出ている。
周到な準備だ。
ゴマ1,000粒分を1錠に凝縮しているとあり、
午後10時以降、電話が殺到することだろう。
待てよ、この商品(ボト . . . 本文を読む
今回は、ある大手企業による
①H15年秋に連結子会社を割安な価格で取得。
連結決算上、多額の「逆のれん」を計上。
多額の逆のれんの償却益が10年間、連結経常利益をサポート、
②H16年7月、そういう状況下で、多額のエクイティファイナンスを実施、
③H17年4月、当該子会社で多額の減損損失が生ずると発表。
という、やや応用編です。
それぞれの会計処理は特に問題は無いものの、
①から③まで . . . 本文を読む
財務アナリストをしている中で
違法・粉飾ではないけれども
会社側の会計処理・開示姿勢等に
疑問を持った事例を
ご紹介したいと思います。
なお、全て個人的な意見でして、
私の所属する団体とは一切関係ありません。
また、公表情報に基づくものであります。
今回は、
「連結子会社に含み益のある土地を売却後、
その連結子会社と合併するケース」です。
これだけを読まれると、何か問題あるの?
と思 . . . 本文を読む
LLP(Limited Liabiliy Partnership、有限責任事業組合)は私が現在注目しているスキームです。
各種メディアが取り上げていますとおり、LLPは、株式会社と組合の「いいとこどり」したものでして、次の4つの特徴があるとされております。
①有限責任制(株式会社のメリット)
債権者保護制度がある
②内部自治原則(組合のメリット)
出資比率と異なる配分が可能
. . . 本文を読む
①最近書店で、「通勤電車で座る方法」なる本を見かけた。でもそういう本を読まなくてもいろいろアイデアは有る。
夏季限定であるが、私なら迷わず「弱冷房車」に乗る。人が少ないので、競争は緩和されている。
次に、誰が先に降りそうなのかを推理する。駅に停車するたびに窓を振り返ってそわそわする人が狙い目であるが、時としてフェイントだったりするので注意。
②昼間、電車やバスに乗っていると、ご高齢の方が非常 . . . 本文を読む
日経新聞社のアンケートによれば、監査法人の6割超が05年度の監査報酬について値上げを求める方針を打ち出している。
今後新たに「内部統制」のチェックなど業務が増大するのが背景であるが、これを好機ととらえ、国際比較でも安いとされる監査報酬水準の是正の意味合いもあるのではないか。
監査報酬を、監査に要した時間に比例した担当会計士らの人件費と見なせば、安ければ良いという問題ではない。コーポレートガ . . . 本文を読む
経済・産業レポートを効率的かつ「無料」で収集・閲覧・分析されたい方には、この「経済レポート.com」をおすすめします。マクロの大局観を養うのに好適だと思います。私も仕事でかなり重宝しております。ぜひお試しあれ。 http://www3.keizaireport.com/
(左側にあるBOOKMARKにも登録しております)
. . . 本文を読む
日本では「少数株主持分」を「株主資本ではないが純資産に」位置づけようとしております。それでは欧米ではどうなのでしょうか?実は「国際会計基準」では、少数株主持分を株主資本に含めるとしています。そして注目すべきは、会計基準のコンバージェンス(収斂)の動きの中で、「米国基準」も国際基準と同じ方向へ進もうとしているのです。注目すべき報告書があります。去る6月30日、米国財務会計基準審議会(FASB)は、国 . . . 本文を読む
私がこのテーマで予想していた動きが早速出てきました。
制度調査で定評のある大和総研さんのレポートでも取り上げていましたので、ご紹介しておきます(有難いことに無料で閲覧できるのは嬉しい限りです)。 企業会計最前線 2005.08.19 大和総研 制度調査部 吉井 一洋改訂版 資本が変わる!ROEが変わる! 株主資本は、純資産の一部として定義 (リンク) http://www . . . 本文を読む
8月24日に「つくばエクスプレス」が開業します。
東葉高速鉄道のような屈指の赤字路線とならないことを、
常磐線のように「走る居酒屋」とならないことを、
ただただ祈るばかりです。
密かな注目点は、通勤定期の取り扱い。
私の勤務先では、多少時間がかかっても、
一番安いルートの交通費しか支払ってくれません。
それをサポートするソフトが普及しており、
今やこういう会社が多いのではないでしょうか。
例 . . . 本文を読む
(田口トモロヲの口調で読んでください)
「そのニュース」は、「彼」が昔勤めていた会社にも伝わり、社内に大きな衝撃が走った。
彼本人はもちろんのこと、現在もその会社に在籍する多くの知人が、一夜にして億万長者になったからである。
同期入社で10年前に同じ部署に居たこともある私は、
どちらかといえば痛快な気分であった。
映画「ショーシャンクの空に」を観た時のような痛快さに似ている。
祝電メ . . . 本文を読む
衆院選の候補として一躍脚光を浴びているホリエモンであるが、私はむしろこの記事の方に注目している。
自身が保有するライブア株の売却代金で基金を作り、子会社に運用委託している中での今回のこの記事。最近細眉にして不気味さを増しているホリエモン同様、非常に不快感が強い。
①保有比率を5%未満として大量保有報告義務を免れる一方、保有していることを意図的にリークして、市場の思惑買いを誘い、その間に売り . . . 本文を読む
パート・アルバイトへの依存度が高い外食関連産業で店舗への正社員の配置を増やす動きが相次いでいる、というが記事の骨子。
従業員全体に占める正社員の比率は20%を切っているらしい。このため行き過ぎたパート化の反動と見ることもできる。別に目新しい話でもない。
それよりもなによりも、小売・外食全般に言えることであるが
外国人パートの多いこと多いこと。
理由は簡単。社会保険等の企業負担が不要だから。 . . . 本文を読む