Being on the Road ~僕たちは旅の中で生きている~

日常の中にも旅があり、旅の中にも日常がある。僕たちは、いつも旅の途上。

塩城の街角から

2021-03-20 18:37:25 | 旅行

2019年の記録

本格的な韓国焼肉が食べられるかと期待したが、見事に裏切られた。中式焼肉と火鍋のセット、安かったけど・・・・・。

 

沿海から内陸まで広大な市域で、江蘇省No.1の面積。

 

塩城なんて名前の街を知っている日本人は、何人いるだろうか?上海人だって知っている人は稀だろう。しかし、ちゃんと国際空港がある人口約700万人の江蘇省の都市である。ひょっとすると、韓国での知名度の方が高いかもしれない。と言うのも、塩城市は、韓国・現代(ヒュンダイ)自動車傘下の起亜自動車中国工場の企業城下町だからである。塩城南陽空港は、国際線の韓国便の方が上海便より多く就航している。

 

道路標識は、中国語簡体字、英語、そしてハングル語で表記されている。

 

僕自身、取引先(イタリアの会社)が塩城に工場を建設しなかったら、塩城に行くどころか、その地名さえ認識しなかっただろう。しかし、塩城のことを調べると、どうして、どうして、これが魅力満載の観光地なのである。

 

角がシカ、頸部がラクダ、蹄がウシ、尾がロバに似ている四不像(=シフゾウ)というシカが繁殖する中華麋鹿園(=ビロクエン)やアジア大陸最大の沿岸湿地である東台条子泥景区、タンチョウをはじめとした多くの野鳥が飛来、繁殖する珍禽自然保護区といった自然風景の宝庫である一方、水路を中心とした「水街」と呼ばれるレトロな旧市街もある。しかし、夕方到着し、翌日朝から仕事、昼過ぎに帰る弾丸出張では、塩城を満喫する時間はない。それでも、1日1往復しかないエアラインのお陰で一泊できた。そもそも、遊びに来ている訳ではないので、それで良いのである。塩城という街に興味を持つ切っ掛けを与えられたことに感謝すべきなのである。今度、休暇を取って、友人とクルマで来れば、最低でも3泊は必要だ。知名度が低いうちに是非行きたい街である。

 

塩城の観光地紹介のサイト、もちろん日本語です。

https://rtrp.jp/articles/126512/

 

ちょっと前までは、湿地の中にある寒村と勝手な理解をしていたが、どうして、どうして、高層ビルが建ちならぶ立派な地方都市。公園の人造湖の対岸に欧風花街(テーマパークではないが、ヨーロッパの街をそのまま運んできたような造られた建築群がある。)が見える。

 

宿泊は、新市街のホテル、周囲は、絵に描いたような新市街、整備された公園があり、LRT(Light Rail Transit、いわゆる次世代型の路面電車)が走る。道路もよく整備されているが、交通指導員の厳しい指導でマナー(法規)が維持されている感が強く、指導員がいなくなると、赤信号を逆走する電動バイクも出現する。(信号無視と逆走電動バイクは、中国の田舎では、あたりまえの光景)

 

歴史的建造物と思いきや近年建設された宴会場である。僕は建築歴史家ではないので、建物の歴史的価値ではなく、僕の心に響いたかで、シャッターを切るか、否かを決める。

 

部下と2人で夕食。彼は、酒どころかコーヒーさえ飲まない修行僧のような中国人エンジニアなので、穏やかな夕食と食後のひとり散歩を楽しんだ。

 

 

旅は続く