Being on the Road ~僕たちは旅の中で生きている~

日常の中にも旅があり、旅の中にも日常がある。僕たちは、いつも旅の途上。

美麗的日本和我 (美しい日本と僕)/教会巡礼・3日目

2022-02-01 22:15:01 | 旅行

2022年の記録

 

 

3日目のハイライト、黒島天主堂。

 

 

早めにホテルをチェックアウトし、昨日、冷水岳に行く途中、神崎教会の案内板を目にしたので、神崎教会に急遽訪問してから佐世保市街地の教会を廻り佐世保でレンタカーを返却。その後、バスで相浦桟橋に戻り、フェリーで黒島へ渡る。再び相浦港に戻り、バスで佐世保へ。夜便の高速バスで博多に向かい宿泊。

 

 

神崎(こうざき)教会の現在の教会堂は、2004年(平成16年)竣工と比較的新しい。しかし、神崎教会自体は、1840年前後の五島からの移住者により始まり、1930年(昭和5年)には、海辺に尖塔をもつゴシック様式の教会堂が建てられている。

 

道路沿いにあるものと思っていたが、意外に奥まったところにあった。晴天時に訪問していれば、また違った印象なのかもしれない。また、海辺に建つ尖塔をもつゴシック様式の教会堂が、残存していたら、それは、それは素晴らしいものだったに違いない。

 

 

俵町教会は、1995年(平成7年)に鉄筋コンクリート造の新聖堂が献堂されている。市街地の大きな道路沿いに建つ。訪問した時は、多数の信者さんが、クリスマスのイルミネーションのあと片づけをしていた。

 

 

鳥帽子(えぼし)教会は、佐世保富士とも呼ばれる烏帽子岳の山頂から少し下った高台にあり、現在の教会堂は1997年(平成9年)竣工。教会堂内のステンドグラスに十二単を着てイエス様を抱いたマリア様のステンドグラスがあるとの説明だが、教会堂は施錠され、人の気配もなく、ちょっと荒廃が始まっているように感じた。

 

 

仕事で佐世保には何度も来ている。宿泊は佐世保駅前なので、駅前にある三浦町教会には、いつも訪れている、長崎県下で、最も通った教会でもある。今回の訪問もレンタカーを返却、荷物をバスターミナルのコインロッカーに預け、相浦桟橋行きバスの待ち時間に訪問した。

 

蛇足だが、佐世保の観光案内所のお姉さまに「博多行きの高速バスは、黒島に行く前に買っておいた方が良いか?(発車直前でも空席があるか?)」と相談すると、「連休の中日なので、大丈夫と思うけど、心配ならば、発券せずに予約のみにしておけば、遅れそうになったら電話で変更できますよ。」と丁寧に案内してくれた。と言う訳で、バスターミナルの窓口で、その旨の話をすると、「まだ30席以上空席があるので、乗車直前で大丈夫。」とのこと。東京だったら、万々が一の時に責任問題になるので、そんな対応しない。長崎は、和なんだなぁ、僕は悪い気はしなかった。

 

三浦町教会は、佐世保教会として設立されたが、信徒の急増に伴い1931年(昭和6年) 美しいゴシック建築の現教会堂が竣工した。(設計者、施工者共に不明) 第二次世界大戦中は、軍港(佐世保港)周辺施設を一望できることと、異教であることから軍の監視を受け、さらに空襲をさけるためとして白い外壁にコールタールを塗られ黒一色の姿になったが、1945年(昭和20年)の佐世保大空襲では焼失を免れている。終戦後は外壁も元通りの白い姿に戻されたが、教会堂のすぐ下を走る国道35号の拡幅に伴い前の山が削られ、擁壁に途中折り返し付きの急な階段で登る現在の形になっている。

 

 

黒島に渡る相浦桟橋に早めに着き、昼食を食べる予定だったが、フェリー乗り場前の唯一の食堂は、店主体調不良のため休業。やむなく非常食(コンビニで買った菓子類)を昼食にした。昨日訪問した相浦教会が見える。やはり白亜の教会堂は、青空に映える。

 

 

今回の教会巡礼のメインとなる黒島教会。黒島宿泊を計画していたが、どの旅館も満室で、とんぼ返り(滞在時間1時間40分)となった。島内に公共交通機関はなく、レンタサイクルか、徒歩、片道20分とのことだったので、徒歩で往復した。(往路は急な登りなので、徒歩の方が楽) 満室の割には、観光客も疎らだった。あいにくの曇天であったが、帰り際に僅かだか青空が顔を出した。

 

黒島教会は、黒島のほぼ中央に建つ、煉瓦造および木造、切妻造、瓦葺きの三廊式バシリカ型教会堂である。外観はロマネスク様式を基調とし、ファサードはペディメント下にバラ窓を設ける。入口上には四角錐形屋根をもつ鐘塔が立つ。外壁は大部分を煉瓦壁とするが、上方のクリアストリー部分の外壁は下見板張りとする。この天主堂は保存状態がよく、明治時代に、外国人神父の指導によって建設され、様式的にも整った本格的な教会堂建築として貴重な存在である。

 

相浦桟橋からバスに乗り、佐世保駅より1つ手前の京町で下車。佐世保土産定番にしている松月堂でカステイラを購入。幾つか買うと、大きめの切り落とし3切ほどをサービスでプレゼントしてくれる。簡易梱包なので、日持しないが、味は同じ。(当日の夜食と翌朝の朝食にした)

バスターミナルに1度戻って、コインロッカーから荷物を出して、荷物整理のあとにバスターミナル前のレストハウス・リベラへ。

 

レストハウス・リベラに行ったのは、短時間で佐世保バーガーを食べるため。テイクアウトは、単品650円、店内は、ドリンクセットとなって1,000円。セットのドリンクは、珈琲、コーラ、生ビールのいずれかを選べる。お得感を考えれば生ビールだが、ハンバーガーには、コーラという個人的な思い込みから、最もお得感のないコーラを選んだ。和牛ハンバーグは、納得の味だった。写真は、個人的な嗜好でトマト抜きにしてもらったので、見栄えは悪くなっている。

 

 

【メモ】

今日は春節、中国東北地方に倣って、昨晩の食事は餃子。四川省に倣うと火鍋になる。まぁ、日本の年越そばみたいなもの。WeChatで、新年の挨拶に次ぐ話題は、やはりコロナ。北京オリンピックの話題は少ない。

東京の新規感染者数は、しばらく更新が続くのなかもしれない。病床使用率が50%を超え、緊急事態宣言を発出するのか?緊急事態宣言が効果的とは思わないが、都知事がヤルといったことなのだから国に要請しないとね。正直なところ「なるようになれ!」といった気持ちだ。

 

 

旅は続く