Accuphase C-11、P-11 その3

2024-05-06 13:14:59 | 音響機材/音楽再生

Uさん、こんにちは。

今回の投稿は、C-11の音質面以外について、当該機種の良いところ・気づいた点を書いていきます。

 

まず、サイズです。

Accuphaseでは例外的にスリムで、相対的に小型の筐体になっています。

 

但し、”ミニコンポ”のようなハーフサイズではありませんし、TEACのリファレンスシリーズのように、”私はA4サイズです”みたいな出で立ちでもありません。

 

遥か昔、Technicsが”コンサイスコンポ”なるものを作っていましたが、あんな風な雰囲気の機種で、幅はコンサイスコンポと違って、フルサイズ(約45㎝)ですけれど、奥行きが短く、高さが低めです。

 

この、背の低い(約10㎝)、というのは自分的にはかなり良いです。

他に所有している機材も、背が低いものが多く、視覚的にシステム全体のバランスが取れています。

 

高さがあるとですね、どうしても視覚的に重く感じられて、野暮ったい気が、個人的に少しします。

(AVアンプが大概そうですね。だから皆、ボディの色を黒っぽいものして目立たないようにしているのかな)

 

大きくて重くて立派、それがオーディオらしくて良い、という意見はあるでしょうし、これが肝心の音質に繋がっているのであれば、それは仕方のないことです。

 

話が逸れました。

奥行きが短い(約33㎝)のも好都合です。

自宅のラックは奥行きが無いですから、機種選定は、常に条件として奥行きが短めのものということが付いてきます。

 

要するに、C-11はスタイリッシュさ・デザイン面を優先した少し異質な機種なのです。

恐らく発売当時はミニコンポが隆盛を誇っていた時期であり、Accuphaseとしても営業上、出来るだけ時代に沿った形での製品を、ということになったのではないでしょうか。

 

でも売り上げは会社が期待したほどでは無かったようですね。

後継機はありません。

デジタルプリアンプにしろ、AVアンプにしろ、Accuphaseが主流・本流から外れて、挑戦してみてうまく行かなかった分野は、潔く撤退しています。

 

ということでAccuphaseでは貴重な(相対的にコンパクト)機種なのですけれど、その希少種、自分とは、肝心な音質面で相性が今一つという結果となり、手元に保持することが出来ませんでした。

 

ひょっとしたらサイズと引き換えに、少し音質面で妥協した(悪いという意味ではなく、商品の性質上、結果として音質第一とはなっていなかった)ところがあったのではないかとも思ったりもします。

多分、違うでしょうけれどね。

 

次です。

C-11は、”STEREO PREAMPLIFIER”です。

頭に”PRECISION”は付いていませんが、”STEREO CONTROL CENTER”ではありません。

世の中には、Accuphaseのベーシックモデルを、プリアンプではない、コントロールセンターだといって蔑む人がいます。

 

世間の一般の感覚では、それなりに高額な製品であるAccuphaseの下位モデルを卑下する理由は判りませんが、2000シリーズなどを揶揄するそういう人に対しても、”PRECISION”ではありませんが、”STEREO PREAMPLIFIER”です、と抗弁することは出来ます。

ただ、余り説得力はありませんね、気分の問題です。

 

C-11は、今書いたように”プリアンプ”ではありますが、何故かトーンコントロールが付いています。

コンペンセータースイッチももちろんあります。

 

アキュフェーズのプリアンプは、コンペンセーター(ラウドネス)スイッチしかついていないものが多く、トーンコントロールが付くと、皆コントロールセンターになっていたような気がします。

 

Accuphaseに通暁しているわけではありませんから、間違っているかもしれません。

でも正しかったら、この点でもC-11は例外ですね。

操作した感じでは、トーンコントロールもコンペンセーターも、やんわりと効いてくるものでした。

C-202のコンペンセーター(かなり効果がありました)とはこの点も違っています。

※見えずらいけど、テープコピーの右側2つ目がコンペンセータースイッチ(+6dB(100Hz))です。

 

でも付いているのと、いないのではそれなりに違いがあります。

トーンコントロールが付いていれば、積極的にこれを使って、自分好みの音に近づけます。

自分としては、だから、Accuphaseではプリアンプよりも、コントロールセンターの方が都合が良いです。

 

それと、Accuphaseのアンプに大体ついている、アッテネーター。

何気ないものですが、レベル合わせでこれが結構使えて便利です。

また話が長くなりましたので、続きは次回にします。

 

ではこれで失礼します。

ごきげんよう、さようなら。

 

#Accuphase、C-11

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