Uさん、こんにちは。
今回の投稿は、C-11の音質面以外について、当該機種の良いところ・気づいた点を書いていきます。
まず、サイズです。
Accuphaseでは例外的にスリムで、相対的に小型の筐体になっています。
但し、”ミニコンポ”のようなハーフサイズではありませんし、TEACのリファレンスシリーズのように、”私はA4サイズです”みたいな出で立ちでもありません。
遥か昔、Technicsが”コンサイスコンポ”なるものを作っていましたが、あんな風な雰囲気の機種で、幅はコンサイスコンポと違って、フルサイズ(約45㎝)ですけれど、奥行きが短く、高さが低めです。
この、背の低い(約10㎝)、というのは自分的にはかなり良いです。
他に所有している機材も、背が低いものが多く、視覚的にシステム全体のバランスが取れています。
高さがあるとですね、どうしても視覚的に重く感じられて、野暮ったい気が、個人的に少しします。
(AVアンプが大概そうですね。だから皆、ボディの色を黒っぽいものして目立たないようにしているのかな)
大きくて重くて立派、それがオーディオらしくて良い、という意見はあるでしょうし、これが肝心の音質に繋がっているのであれば、それは仕方のないことです。
話が逸れました。
奥行きが短い(約33㎝)のも好都合です。
自宅のラックは奥行きが無いですから、機種選定は、常に条件として奥行きが短めのものということが付いてきます。
要するに、C-11はスタイリッシュさ・デザイン面を優先した少し異質な機種なのです。
恐らく発売当時はミニコンポが隆盛を誇っていた時期であり、Accuphaseとしても営業上、出来るだけ時代に沿った形での製品を、ということになったのではないでしょうか。
でも売り上げは会社が期待したほどでは無かったようですね。
後継機はありません。
デジタルプリアンプにしろ、AVアンプにしろ、Accuphaseが主流・本流から外れて、挑戦してみてうまく行かなかった分野は、潔く撤退しています。
ということでAccuphaseでは貴重な(相対的にコンパクト)機種なのですけれど、その希少種、自分とは、肝心な音質面で相性が今一つという結果となり、手元に保持することが出来ませんでした。
ひょっとしたらサイズと引き換えに、少し音質面で妥協した(悪いという意味ではなく、商品の性質上、結果として音質第一とはなっていなかった)ところがあったのではないかとも思ったりもします。
多分、違うでしょうけれどね。
次です。
C-11は、”STEREO PREAMPLIFIER”です。
頭に”PRECISION”は付いていませんが、”STEREO CONTROL CENTER”ではありません。
世の中には、Accuphaseのベーシックモデルを、プリアンプではない、コントロールセンターだといって蔑む人がいます。
世間の一般の感覚では、それなりに高額な製品であるAccuphaseの下位モデルを卑下する理由は判りませんが、2000シリーズなどを揶揄するそういう人に対しても、”PRECISION”ではありませんが、”STEREO PREAMPLIFIER”です、と抗弁することは出来ます。
ただ、余り説得力はありませんね、気分の問題です。
C-11は、今書いたように”プリアンプ”ではありますが、何故かトーンコントロールが付いています。
コンペンセータースイッチももちろんあります。
アキュフェーズのプリアンプは、コンペンセーター(ラウドネス)スイッチしかついていないものが多く、トーンコントロールが付くと、皆コントロールセンターになっていたような気がします。
Accuphaseに通暁しているわけではありませんから、間違っているかもしれません。
でも正しかったら、この点でもC-11は例外ですね。
操作した感じでは、トーンコントロールもコンペンセーターも、やんわりと効いてくるものでした。
C-202のコンペンセーター(かなり効果がありました)とはこの点も違っています。
※見えずらいけど、テープコピーの右側2つ目がコンペンセータースイッチ(+6dB(100Hz))です。
でも付いているのと、いないのではそれなりに違いがあります。
トーンコントロールが付いていれば、積極的にこれを使って、自分好みの音に近づけます。
自分としては、だから、Accuphaseではプリアンプよりも、コントロールセンターの方が都合が良いです。
それと、Accuphaseのアンプに大体ついている、アッテネーター。
何気ないものですが、レベル合わせでこれが結構使えて便利です。
また話が長くなりましたので、続きは次回にします。
ではこれで失礼します。
ごきげんよう、さようなら。
#Accuphase、C-11