Uさん、こんにちは。
C-11を導入したとき、まだパワーアンプにPRIMAREのA33.2を使っていました。
既にATOLL PR300signature は手放していましたから、パワーはそれしかありません。
それで、どうにも今一つなプライマーコンビのPRE30を外し、C-11と繋ぎ合わせて音を出しました。
さて、こちらの組み合わせも、どこかちぐはぐな感じで良い音になりません。
※頻繁に組み合わせを変えますから、プラグの抜き差しの手間を省くため、A33の裏側を前にしています。
それでも暫くはパワーアンプに繋ぐプリをPRE30にしたり、C-11にしたりして色々と試してみました。
ですが、やはり納得がいかないため、ここはパワーも同じ会社のものか、ということで、遅れてP-11を手に入れました。
C-11はオークション経由でしたが、こちらはリサイクルショップからです。
もっと古いアキュフェーズはしばしば売りに出ていましたが、80年代中期以降のものは珍しいことです。
オークション相場より、金額が高めでしたから少し悩みました。
しかし保証のこともあり、発送をお願いすることにしました。
両者が揃ってから、組み合わせて音出しをします。
…。
美音で綺麗な破綻の無い音、アキュフェーズらしさは少し感じられます。
でも、何かこう、こちらにぐっと来るものがありません。
久しぶりのアキュフェーズだから、もっと感動するものを期待していました。
ごく普通の綺麗な音です。
嫌なところはどこにもありませんが、力強さにはチョットだけ欠けたような感じです。
少し平坦な感じに鳴ります。前に出て来るようなところがありません。
荒っぽさとは無縁の、大人しい優等生タイプの音の出方です。
同じような年代のはずですが、C-202とは印象がかなり異なります。
違っているのは、パワーアンプが当時は元気一杯のATOLLだった事、FocalのCHORUS826Eと、少し大き目のスピーカーだったこと。
それにしても、この単に綺麗な音というだけという感じに受け取れてしまったこの機種において、アキュフェーズが何を目指したのが判らないという困惑が自分の中で生じました。
サイズ感や機能面、デザイン面では、文句のつけるところも無く、満点なのですけれど、肝心の音にあまり共感が出来ません。
悪くはないのですが、音にこれといった特徴がありません。
それと何となくぼんやりしているところが感じられるのは、個体が古い為でしょうか。
C-11,P-11共に本当はメンテナンスしてから音を聴くべきだったのかもしれません。
そうこうしているうちに、片方のチャンネルから音が出なくなりました。
プリかパワーアンプかをあれこれ調べているうちに、結局、原因がP-11であることが判明、修理のため機材を発送箱に梱包し直して、購入店に発送します。
さて、これでまたC-11が浮きました。
C-11はアキュフェーズで完全な修繕が出来ない機種としてリストアップされており、長期的に使うとしたら、今後に不安が残ります。
また、買った個体はオークション経由で万一の保証もありません。
C-11のように、突然どこか故障ということも困ります。
音にも満足できず、何だかモヤモヤしている。
ならばと、動作の不安が無い今、売ってしまってもさほど損もないだろうと考え、元来たように、C-11をオークション経由で手放してしました。
手元にあったのは、2箇月ほどでしょうか。
欲しくて仕方が無かった機種ですが、”思ってたんと違う”というオーディオあるあるで、早期の脱落と相成りました。
P-11が戻ってくる前にです。
少し早まったかな、ということについては、手を胸に当てて、「C-11手放して失敗したか、再度手に入れたいか」と自問してみたところでは、「そんな気はこれっぽちもない」という答えが返ってきますから、やはり放出してよかったのです。
それが一年ほど前の事だったでしょうか。
随分以前の事に感じられます。
もう少しC-11,P-11について続けます。
ではこれで失礼します。
ごきげんよう、さようなら。
#Accuphase C-11