Uさん、こんにちは。
Accuphase アキュフェーズ C-202。
その2の続編です。
話を肝心な音質に戻します。
C-202。
初めてのアキュフェーズです。
アキュフェーズとしては低価格の入門機であり、35年前のオールドプリアンプです。
…。
素晴らしいの一言です。
厳密には、色々と課題があるのでしょうが、全体の雰囲気は聞いたことが無いものです。
何か細かいことは伝えずらいのですが、聞いたことが無い音です。
音というか、音圧が素晴らしく良いです。
肝心のCD専用入力は今一つです。
他のライン入力に切り替えて聴き直しました。。
ノイズやギャングエラーを回避するため、アッテネーターを使い、コンペンセータースイッチの2を押します。
しっかりとウーハーが動き、野太い低音が出てきます。それに帯同して綺麗な高音が響いてきます。
比較して若干、中音部が瘦せて感じますが、まぁ誤差の範囲です。
この設定での音は本当に素晴らしいものがあります。
繰り返しますが35年前の、しかも当時のラインナップで一番安い機器です。
現代の3800系のプリアンプは、驚愕するほどの高音質なのでしょう。
スピーカーは単に鳴っているだけ、という表現をたまに見かけますが、自分の場合もまさにそうでした。
今迄、スピーカーは、ただ音が出ているだけ。
アンプは音色に係る信号をただ送っているだけで、あとはスピーカーに任せっきり。
アキュフェーズのプリアンプは、スピーカーをしっかりコントールしている感覚です。
アキュフェーズの音に染めるのではなく、スピーカーを指揮下において、きっちり仕事をさせている印象です。
アキュフェーズは、スピーカーの力をしっかり引き出します。
だからコーンがきちんと動いて空気が動く。
音圧が高くて音を浴びている感覚になります。しかも雑音が少ない綺麗な音で。
アキュフェーズを使っている方々は、皆このような素晴らしい音を聞いていたのですね。
このメーカーの固定ファンが根強く存在するのも納得です。
本当は細かい音の評価をしなくてはならないのですが、余りそういう気にならないのです。
この音を聞いたら、音の評価はどうでも良くなりました。
でも一応触れておくと、綺麗な高音が響きますが、きらきらと拡散するような感じではありません。
音の線をしっかり保ったまま、少しだけ放射状に少しだけ強めに音が出てきます。
高音も力があるので、シャラシャラとしたマランツの高音とは異なります。
低音は、現代風の深い質の高いものとは少し異なる気がします。
もう少しパンチが効いているというか、少し雑味を含んだような生きた感じの低音です。
アキュフェーズのこの音、望んでいる3羽のウサギのうち、2羽目に近いものがあります。
本当に追い求めている1羽目のウサギではありませんから、理想の音とは少し違っています。
しかしながら、プリアンプに関しては、アキュフェーズで良いのではないか、という気も少ししています。
ではこれで失礼します。