Uさん、おはようございます。
例によって休務日ですので、午前中から投稿を始めます。
アキュフェーズ C-202 その1の続きです。
1987年1月の発売です。
35年以上前の機種です。かなり古いものです。
C-202発売の4年弱前、1983年3月に発売された機種に、C-222があります。
何故か、202の前に222です。
ええと、222の後で202です。ここは本来、素直に223か、232ではないですか。
このC-222とC-202は、主流から少し外れた同じ傍流の系統の機器です。
両者の筐体のデザイン、雰囲気は似ています。
少しも野暮ったい感じも似ています。
頑張ってデザインはしてあるとは思いますが、スタイリッシュという印象は受けません。
C-222はレコードを聴く時代の機器ですから、フォノ入力が可能です。
C-202は純粋なラインアンプで、フォノボードを組み込むことも出来ません。
フォノアンプが無くなって、機種名の10の位の2が無くなったのでしょうか。
C-202はフォノアンプが無い代わり、CD専用のアンプが付いています。
CD端子から入力された信号は専用の回路を通ります。
この回路では、アッティネーターとボリュームしか通りません。ピュア伝送を重視した造りです。
バランス入力では完全バランスになります。
CD以外のライン系入力では、バランス調整や、コンペンセーターが効きます。
高さは135㎜あります。アキュフェーズのプリアンプの標準的な高さが150㎜ぐらいです。
これからすると少しだけ低いのですが、個人的には、もう少し低く、せめて120㎜ぐらいだと良いのです。
重さは11Kgです。C-11は、9.3kgです。少しC-202の方が重くなっています。
筐体は、C-11の方がより小さいので、相対的に見ると、C-202は少しスカスカしているということになります。
C-202のこの重さは満足です。頻繁な移動が楽です。
特に屋根裏に上げ下げするときに負担が少なく、何かと助かります。
それからC-222の方が、フォノアンプの分重いのかと思っていたら、9.7㎏で少し軽めに出来ていました。
木目サイドパネルがなかったり、電源ケーブルが別体だったりすることもあるのでしょう。
C-202の奥行は、373㎜とのこと。国産のアンプにしては短めです。ここを重視してこのアンプを選択しています。
奥行が短いラックを使っているため、ここは大事です。
でも思ったより奥行が長く感じられます。
どうやらアキュフェーズのプリアンプは、本体部分のみを計測して、突き出た操作ノブや、端子の部分までは測っていない模様です。
フロントパネルを見た感じは、全体にメリハリがなく、のっぺりとした印象です。
先行発売されたC-270や、ほぼ同期のC-280のような洗練されたデザインではありません。
※C-280の系統のデザインは大変良好に完成されたものになっています。
幅は470㎜を超え、少し広めです。アキュフェーズのプリアンプは皆そうです。
両サイドの木製パネルは古臭く感じるのでつけてもらいたくはありません。いっその事、外してやろうかと思いました。
現行のモデルでも、C-2450やC-3800系統の高額なものは木製パネルが付いています。
却って古臭くあか抜けない感じがするから、木製パネルは嫌だなと思います。
※あくまでに個人的な好みです。
電源ケーブルは年代的なものもあって、直付けです。思ったよりも太いものでした。
但し、4年前に先行して発売されたC-202は何故か、電源ケーブルが着脱式です。
当時の販売価格は、215,000円です。
当時、まだ消費税はありませんでした。物品税も掛かっていなかったのでは。
215,000円は、アキュフェーズが発売したプリアンプの中では、5番目に低価格です。
なんと、220,000円のC-222やC-11より安いアンプです。
これらが高いのは恐らくフォノアンプが組み込まれているせいでしょう。
C-11にはリモコンが付きますが、この年代のC-202にはリモコンがありません。
コンペンセーターはありますが、トーンコントロールはありません。
アキュフェーズのプリアンプは、上位の”プリシジョン・プリアンプ”と、それ以下の(プリシジョン)コントロール・センターに分かれます。
C-202は、”コントロールセンター”ではなく、辛うじて”プリアンプ”です。”プリシジョン”は付きません。
”プリシジョン・プリアンプ”には、トーンコントロールが付かないものが多いのですが、C-290のダウンバージョンであるC-275にはついております。
C-11はプリシジョンが付かない素の”プリアンプ”ですが、トーンコントロールは付いています。
アキュフェーズはこの両者を差別化しているとはおもいませんが、中にはコントロール・センターを馬鹿にする人がいます。
C-202がプリアンプであることに何だか安堵します。
ですが、音は最近のコントロールセンターに完全に負けているはずです。
その音、肝心の音質については、次の記事に内容を投稿します。
ではこれで失礼します。