deracine雑想誌

日々にあったこと詩でも書いていきます。

取り残されるという感覚

2007-12-28 03:16:53 | 日記・詩
本日は高槻のお客さまのところへ行ってました。

タイトルの件ですが
高槻市という場所は、大学生の頃、諸事情によりよく通っていました。

歩きなれた道を歩いていると。どうしようもなくあふれる気持ちがあって。
街並みが代わり、一緒に歩いた人がいなくなり。
その人への気持が、思い出がその街に、道に残っていて。
自分だけが取り残されているように感じてしまっていました。
苦しくて切なくて。

当り前としていたそのときの、でも非常に大きな記憶。

そんな風に感じていて、気持ちが無性に広がってしまいました。

なのでラフスケッチで、適当に描いた、詩手前のものをせっかくなので載せてみます。


〈詩もどき〉
通いなれた道。
二人でよく歩いた道。
空気を思い出しながら、決して戻らぬ、戻れぬ、甘く、苦い・・・思い出。
君のにおいを思い出し。
見慣れた道を歩くだけでこころから何かが流れた。
止めることもできぬまま。

未練。一言で終わるのかもしれない。
だけど、二人が確かに息づいたその頃が切なくて。

すこしだけ変わった町並。
コンビニが代わって二人が代わって・・・

もうその町に二人はなく、ただの残り香に触れただけ。
それだけのことなのに、痛いな。
そう、噛みしめた。