私も本好きの一人なので、図書館とか古書店とか印刷とか蔵書とかのキーワードが入ったタイトルの本を見るとふらふらーっと手に取りたくなります。『ビブリア古書堂の事件手帖』、『図書館戦争』、『図書館の魔女』、『図書館島』、『死の蔵書』、『せどり男爵数奇譚』、『古書の来歴』、『読書の歴史』、『すごい古書店 変な図書館』『本の都市リヨン』、『インキュナブラの世界』、『グーテンベルクの時代』、他多数・・・。うわー、読んでない本がいっぱい! 『薔薇の名前(英語題名"The Name of the Rose"; 原題"Il nome della rosa")』も「図書館の迷宮」「迷宮図書館」とかいうタイトルだったらもっと売れるに違いありません(゚_゚;キッパリ。
というわけで(^_^)、香月美夜『本好きの下剋上』シリーズの話です。これはいわゆる異世界転生もので、現在「第三部:領主の養女Ⅴ」[Ref-1]まで全12巻が出ています。今回は主に「第一部:兵士の娘」全3巻までの範囲で書きます。
以下、【ネタバレ注意】
これは、本好きの女子大生麗乃(うらの)が事故で(たぶん)死んで、異世界の6-7歳の少女マインの体に転生してしまうという物語です。転生した異世界は中世ヨーロッパに似た社会で、マインは街を守る兵士の次女で一家は現代日本の普通の家庭から見れば極貧の生活です。しかもマインは病弱で、少し激しく動くと倒れてしまうという虚弱体質です。最悪な点は(主人公の主観では)大好きな本が存在しないこと!? というわけで、本を読むためにこの世界に印刷業を作り出すという壮大な野望の物語が始まります。
次元が異なるといった異世界ではなく、他の惑星、他の時代といったものも含めれば、読者と同様な常識を持つ現代人が異なる世界に(手段は様々だが)入り込んで活躍したり四苦八苦したりする物語は、SF・ファンタジーの半分くらいは占めるでしょう。残り半分は、異世界からやってきた誰かか何かとの、我々と似た常識を持つ主人公たちとの関わりの物語です。すみません間違いです。これでは最初から最後まで異世界の中だけの物語が抜けていますね。ここの分類は本ブログの以下の記事も参照してください。
ポーが見た未来世界(1) - 『メロンタ・タウタ(Mellonta Tauta)』より(2017/05/26)
ハードファンタジー(2017/12/)
しかしこれまでに書かれた「異世界で活躍する主人公」という物語の中でも『本好きの下剋上』は色々な面で異色です。挙げてみると、①武力はほとんど使わず文化の力で生き抜く、②最初は最下層に近い階級から出発、というところでしょうか。
『本好きの下剋上』は、「科学技術の遅れた世界にやってきた主人公が、その知識を活かして世界を変えてゆく」というパターンの物語でもあります。このパターンの古典としては『闇よ落ちるなかれ("Lest Darkness Fall"(1939))』[Ref-2]が挙げられるでしょう。これはローマ帝国が崩壊しそうな時点にタイムスリップした主人公が、(主人公の主観では)崩壊させるには惜しい優れたローマ文明を守るために現代の知識を活かして奮闘する、歴史改変の物語です。
で、この手の物語での主人公の多くは次のような人物です。
1)(少なくとも物語の進行上必要な)現代の知識を理解している。
2)健康な男性
3)戦闘や戦争をいとわない
4)物語の割と初期に社会の上層部とつながりを持つ、または強い何らかの力[*1]を持つ
しかし主人公が転生したマインは、従来の異世界物語での冒険など到底不可能なほどの虚弱な体の幼子で、その家族も最下層、ではないのでしょうが、現代人から見れば極貧の生活です。「トイレは溜めたら窓から捨てる」などという歴史上の事実を織り込んだりして、「この体を生かすためにはまず衛生改善」というリアルな展開に繋がります。まあ現実の中世ヨーロッパでは上流階級と言えども、城の中のどこかに溜めておくだけの不衛生なトイレがあったという話ですが、この世界の貴族達はちゃんと衛生的生活をしていて、「平民の街は臭いな」などという言葉が飛び出してきます[*2]。
で、本などというものは当然見当たらないわけで、なければ作れ、ということで主人公の奮闘が始まるのですが、それは現実の歴史でもあったように、成功すれば巨大な歴史変革をもたらさずにはいられない行動です。ということで武力ではなく文明の力で歴史を変えてしまうという物語になりそうなのですが、文明・文化の力が主になるという点は従来はあまりなかった作品です。経済で世界を変えるという話は『まおゆう』シリーズがありました。あれは異世界に来た主人公の話ではありませんでしたが、図書館族があの世界にはないはずの知識を持っていたらしいという点では似た設定かも知れません。
でマインはあくまでも下層の民ですから、『まおゆう』のように経済理論を使って上から社会全体を操作するというのでもなくて、まずは衣食で人々の心をつかみに行くことになります。このあたりの細かい描写はさすがに女性作家ですね。本の虫と言いながらも「母の趣味」への付き合いでしっかり料理やお菓子つくりや裁縫アートもそこそこ身につけていますし、「母の自然志向趣味」のおかげで手作りシャンプーの作り方まで心得ています。実際、このような日常的技能を身に着けていない男性が同じような下層階級の立場に転生したとしたら、いくら武力や知力に優れていても、それを発揮する前に死んでしまう可能性も高そうです。
そもそもこんな社会の下層の民の世界はと言えばほんの身の回りだけで、マインが病弱な身を押して外に出てみても、ひとつの街が限界です。その外にどんな世界が広がっているのかは未だ作者しか知りません。というわけで巻頭の地図にも1,2部では街の中しか描かれず、3部に至りようやく「領地」とその近くまで明らかになってきます。この世界が徐々に広がってゆくという展開もいいですねえ。
というわけで第1部は地味な展開も多いのですが、2部、3部とだんだんに活劇的展開もでてきます。でもこの地味な展開がたまらないですねえ。
ところで本作は最初はウェブ小説として発表されたもので以下がそのサイトですが、著者自身によれば「最初の主人公の性格が最悪です。ある程度成長するまで、気分悪くなる恐れがあります。(R15は念のため)」ですか? どこが? 私ならむしろ子供向けの良書として推薦しますよ。それにこの異世界の者から見れば、単にちょっと我の強い子供に過ぎません。これで「最悪」とか言ってたら普通の子供でもしょっちゅう怒こっていないといけなくなりますよ。
[https://ncode.syosetu.com/n4830bu/]
さらに、このような作品では自然な処理が難しすぎて触れないのがお約束になっている言葉の問題も、実に自然に処理されています。麗乃(うらの)は日本語の他、本を読みたいがために覚えたいくつかの言語も知っているようですが、むろん転生した世界の言葉は知りません。しかしマインの記憶も残っているために、家族との会話には不自由がありません。とはいえ病弱で外出の少ない幼子ですから語彙も少なく、マインが知らない言葉は人から教えてもらわないとわかりません。そして麗乃(うらの)が伝えたいのにマインの語彙にない言葉はつい日本語になってしまい周囲の人にはわからない、というなかなかに細かい設定です。
ここまでリアルな設定に敬意を表して1点だけ突っ込んでおきましょう。第2部1巻のp59の会話で、ベンノから「もうちょっと貴族らしい言葉の方が・・」と言われて、「わたくしの願いを快く聞き入れ、御足労いただきましたこと、心より嬉しく存じます、とか?」と敬語表現を提案したのに対してベンノが「どこで覚えるんだ、そんな言葉!?」と言ってますが・・、本当にどこで覚えたんでしょうか? ここの描写では、「騎士物語や詩集」「ビジネスマナー系の本」などではいまいちなので、「お嬢様言葉」を記憶から掘り出したことになっていますが、それはみな、この異世界の言葉ではないはずでは?
むろん麗乃(うらの)は日本語でのお嬢様言葉はいくらでも知ってるだろうし、英語や他の言葉でのお嬢様言葉も知っているかも知れません。しかしマインには、この異世界でのお嬢様言葉など知る機会があったのでしょうか? 母親なら職場の上司たちに対する言葉使い、父親なら軍の上官や貴族に対する言葉使いは知っているでしょうが、それを家庭内で娘に教える機会などあったのでしょうか?
麗乃(うらの)が知っている日本語の敬語表現を翻訳するためにはマインに敬語の単語の知識くらいはないと無理です。いや単語のみならず言い回しも伴わないと、敬語なんてものは却って変な表現になってしまうでしょう。ということで可能性を探ってみると・・・。オットーの所では、せいぜい兵士としか会話していません。母親が聞かせたお話の中からというのは・・、どうなんでしょう。とすると・・・フリーダとの会話から、が一番可能性が高そうですね。それである程度基本を覚えて、後は麗乃(うらの)の知識を応用している、という具合なら辻褄がなんとか合いそうです。そうです、きっとそうに違いありません(゚_゚;キッパリ。
[2018/01/03追加]
ああー、現実世界に進出してるーー。
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Ref-1) 『本好きの下剋上~司書になるためには手段を選んでいられません~第三部「領主の養女V」』TOブックス(2017/09/09)
Ref-2) おや、「ハードファンタジー」の記事で紹介した『神々の角笛』や『妖精郷の騎士』と同じ作者だった。
a) L.スプレイグ・ディ・キャンプ; 岡部宏之(訳)『闇よ落ちるなかれ (1977年) (ハヤカワ文庫―SF) 』早川書房 (1977/08)
b) L.スプレイグ・ディ・キャンプ; 岡部宏之(訳)『闇よ落ちるなかれ Kindle版』グーテンベルク21(2016/07/22)
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*1) 「強い力」の例としては肉体的力、超能力等がある。月や火星に転生すると重力が弱いために普通のスポーツマンが超戦士になるとか、転生のショック?で超能力を獲得するとかの例がある。ネットの創作サイトでは異世界ものというのはありふれていて、転生する時になぜか与えられる能力を「チート」と呼ぶようです。
*2) ここは第二部~第三部の記載も含む
というわけで(^_^)、香月美夜『本好きの下剋上』シリーズの話です。これはいわゆる異世界転生もので、現在「第三部:領主の養女Ⅴ」[Ref-1]まで全12巻が出ています。今回は主に「第一部:兵士の娘」全3巻までの範囲で書きます。
以下、【ネタバレ注意】
これは、本好きの女子大生麗乃(うらの)が事故で(たぶん)死んで、異世界の6-7歳の少女マインの体に転生してしまうという物語です。転生した異世界は中世ヨーロッパに似た社会で、マインは街を守る兵士の次女で一家は現代日本の普通の家庭から見れば極貧の生活です。しかもマインは病弱で、少し激しく動くと倒れてしまうという虚弱体質です。最悪な点は(主人公の主観では)大好きな本が存在しないこと!? というわけで、本を読むためにこの世界に印刷業を作り出すという壮大な野望の物語が始まります。
次元が異なるといった異世界ではなく、他の惑星、他の時代といったものも含めれば、読者と同様な常識を持つ現代人が異なる世界に(手段は様々だが)入り込んで活躍したり四苦八苦したりする物語は、SF・ファンタジーの半分くらいは占めるでしょう。残り半分は、異世界からやってきた誰かか何かとの、我々と似た常識を持つ主人公たちとの関わりの物語です。すみません間違いです。これでは最初から最後まで異世界の中だけの物語が抜けていますね。ここの分類は本ブログの以下の記事も参照してください。
ポーが見た未来世界(1) - 『メロンタ・タウタ(Mellonta Tauta)』より(2017/05/26)
ハードファンタジー(2017/12/)
しかしこれまでに書かれた「異世界で活躍する主人公」という物語の中でも『本好きの下剋上』は色々な面で異色です。挙げてみると、①武力はほとんど使わず文化の力で生き抜く、②最初は最下層に近い階級から出発、というところでしょうか。
『本好きの下剋上』は、「科学技術の遅れた世界にやってきた主人公が、その知識を活かして世界を変えてゆく」というパターンの物語でもあります。このパターンの古典としては『闇よ落ちるなかれ("Lest Darkness Fall"(1939))』[Ref-2]が挙げられるでしょう。これはローマ帝国が崩壊しそうな時点にタイムスリップした主人公が、(主人公の主観では)崩壊させるには惜しい優れたローマ文明を守るために現代の知識を活かして奮闘する、歴史改変の物語です。
で、この手の物語での主人公の多くは次のような人物です。
1)(少なくとも物語の進行上必要な)現代の知識を理解している。
2)健康な男性
3)戦闘や戦争をいとわない
4)物語の割と初期に社会の上層部とつながりを持つ、または強い何らかの力[*1]を持つ
しかし主人公が転生したマインは、従来の異世界物語での冒険など到底不可能なほどの虚弱な体の幼子で、その家族も最下層、ではないのでしょうが、現代人から見れば極貧の生活です。「トイレは溜めたら窓から捨てる」などという歴史上の事実を織り込んだりして、「この体を生かすためにはまず衛生改善」というリアルな展開に繋がります。まあ現実の中世ヨーロッパでは上流階級と言えども、城の中のどこかに溜めておくだけの不衛生なトイレがあったという話ですが、この世界の貴族達はちゃんと衛生的生活をしていて、「平民の街は臭いな」などという言葉が飛び出してきます[*2]。
で、本などというものは当然見当たらないわけで、なければ作れ、ということで主人公の奮闘が始まるのですが、それは現実の歴史でもあったように、成功すれば巨大な歴史変革をもたらさずにはいられない行動です。ということで武力ではなく文明の力で歴史を変えてしまうという物語になりそうなのですが、文明・文化の力が主になるという点は従来はあまりなかった作品です。経済で世界を変えるという話は『まおゆう』シリーズがありました。あれは異世界に来た主人公の話ではありませんでしたが、図書館族があの世界にはないはずの知識を持っていたらしいという点では似た設定かも知れません。
でマインはあくまでも下層の民ですから、『まおゆう』のように経済理論を使って上から社会全体を操作するというのでもなくて、まずは衣食で人々の心をつかみに行くことになります。このあたりの細かい描写はさすがに女性作家ですね。本の虫と言いながらも「母の趣味」への付き合いでしっかり料理やお菓子つくりや裁縫アートもそこそこ身につけていますし、「母の自然志向趣味」のおかげで手作りシャンプーの作り方まで心得ています。実際、このような日常的技能を身に着けていない男性が同じような下層階級の立場に転生したとしたら、いくら武力や知力に優れていても、それを発揮する前に死んでしまう可能性も高そうです。
そもそもこんな社会の下層の民の世界はと言えばほんの身の回りだけで、マインが病弱な身を押して外に出てみても、ひとつの街が限界です。その外にどんな世界が広がっているのかは未だ作者しか知りません。というわけで巻頭の地図にも1,2部では街の中しか描かれず、3部に至りようやく「領地」とその近くまで明らかになってきます。この世界が徐々に広がってゆくという展開もいいですねえ。
というわけで第1部は地味な展開も多いのですが、2部、3部とだんだんに活劇的展開もでてきます。でもこの地味な展開がたまらないですねえ。
ところで本作は最初はウェブ小説として発表されたもので以下がそのサイトですが、著者自身によれば「最初の主人公の性格が最悪です。ある程度成長するまで、気分悪くなる恐れがあります。(R15は念のため)」ですか? どこが? 私ならむしろ子供向けの良書として推薦しますよ。それにこの異世界の者から見れば、単にちょっと我の強い子供に過ぎません。これで「最悪」とか言ってたら普通の子供でもしょっちゅう怒こっていないといけなくなりますよ。
[https://ncode.syosetu.com/n4830bu/]
さらに、このような作品では自然な処理が難しすぎて触れないのがお約束になっている言葉の問題も、実に自然に処理されています。麗乃(うらの)は日本語の他、本を読みたいがために覚えたいくつかの言語も知っているようですが、むろん転生した世界の言葉は知りません。しかしマインの記憶も残っているために、家族との会話には不自由がありません。とはいえ病弱で外出の少ない幼子ですから語彙も少なく、マインが知らない言葉は人から教えてもらわないとわかりません。そして麗乃(うらの)が伝えたいのにマインの語彙にない言葉はつい日本語になってしまい周囲の人にはわからない、というなかなかに細かい設定です。
ここまでリアルな設定に敬意を表して1点だけ突っ込んでおきましょう。第2部1巻のp59の会話で、ベンノから「もうちょっと貴族らしい言葉の方が・・」と言われて、「わたくしの願いを快く聞き入れ、御足労いただきましたこと、心より嬉しく存じます、とか?」と敬語表現を提案したのに対してベンノが「どこで覚えるんだ、そんな言葉!?」と言ってますが・・、本当にどこで覚えたんでしょうか? ここの描写では、「騎士物語や詩集」「ビジネスマナー系の本」などではいまいちなので、「お嬢様言葉」を記憶から掘り出したことになっていますが、それはみな、この異世界の言葉ではないはずでは?
むろん麗乃(うらの)は日本語でのお嬢様言葉はいくらでも知ってるだろうし、英語や他の言葉でのお嬢様言葉も知っているかも知れません。しかしマインには、この異世界でのお嬢様言葉など知る機会があったのでしょうか? 母親なら職場の上司たちに対する言葉使い、父親なら軍の上官や貴族に対する言葉使いは知っているでしょうが、それを家庭内で娘に教える機会などあったのでしょうか?
麗乃(うらの)が知っている日本語の敬語表現を翻訳するためにはマインに敬語の単語の知識くらいはないと無理です。いや単語のみならず言い回しも伴わないと、敬語なんてものは却って変な表現になってしまうでしょう。ということで可能性を探ってみると・・・。オットーの所では、せいぜい兵士としか会話していません。母親が聞かせたお話の中からというのは・・、どうなんでしょう。とすると・・・フリーダとの会話から、が一番可能性が高そうですね。それである程度基本を覚えて、後は麗乃(うらの)の知識を応用している、という具合なら辻褄がなんとか合いそうです。そうです、きっとそうに違いありません(゚_゚;キッパリ。
[2018/01/03追加]
ああー、現実世界に進出してるーー。
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Ref-1) 『本好きの下剋上~司書になるためには手段を選んでいられません~第三部「領主の養女V」』TOブックス(2017/09/09)
Ref-2) おや、「ハードファンタジー」の記事で紹介した『神々の角笛』や『妖精郷の騎士』と同じ作者だった。
a) L.スプレイグ・ディ・キャンプ; 岡部宏之(訳)『闇よ落ちるなかれ (1977年) (ハヤカワ文庫―SF) 』早川書房 (1977/08)
b) L.スプレイグ・ディ・キャンプ; 岡部宏之(訳)『闇よ落ちるなかれ Kindle版』グーテンベルク21(2016/07/22)
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*1) 「強い力」の例としては肉体的力、超能力等がある。月や火星に転生すると重力が弱いために普通のスポーツマンが超戦士になるとか、転生のショック?で超能力を獲得するとかの例がある。ネットの創作サイトでは異世界ものというのはありふれていて、転生する時になぜか与えられる能力を「チート」と呼ぶようです。
*2) ここは第二部~第三部の記載も含む
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