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14 11:08 福島第一3号機、一時設計圧力超す その後は低下傾向

2010年07月21日 22時26分54秒 | 放射性ジジ

2011年3月14日11時8分
 経済産業省原子力安全・保安院は14日午前、記者会見し、東京電力の福島第一原子力発電所3号機で、海水を原子炉内に注水する作業が14日未明に一時止まり、一時的に格納容器が設計上耐えられる数値をわずかに超えるところまで圧力が上昇した、と発表した。その後、注水を再開すると圧力が下がったという。

 保安院によれば、格納容器が設計上耐えられる圧力の数値は約527キロパスカルだが、午前6時50分に530キロパスカルまで上昇したという。

 ただ、保安院によれば設計上の数字は安全上の余裕を2~3倍持たせているため、すぐに壊れることはないとみている。午前7時45分には500キロパスカルに下がり、その後も低下傾向にあるという。

 海水をためていた防火水槽の海水が足りなくなり、14日午前1時10分に一時注水を中止。同3時20分に再開したが、3号機の格納容器の圧力が上昇したため、格納容器内の蒸気をさらに追加的に放出することも考え、東電は午前6時50分に屋外にいた作業員を一時避難させた。その後、圧力が少し下がったため、作業を再開したという。

 格納容器内の圧力が上がりすぎて壊れると、大量の放射性物質が外部に放出される可能性がある。これを防ぐため、東電は格納容器から微量の放射性物質を含む蒸気をすでに外部に抜いている。圧力上昇で追加的に抜くことを検討した蒸気は、放射性物質のヨウ素では100倍多い値になる可能性があるという。

 東電によると、福島第二原発1、2、4号機でも、地震で冷却システムが働かなくなり、このうち1、2号機は14日午前6時までに蒸気を外部に抜く可能性があった。だが、その後不調だった冷却系のポンプの機能が回復するなどしたことなどから、抜く作業は見合わせている。

 一方、東京電力は14日、福島第一原発で測定した放射線量が、制限値の毎時500マイクロシーベルトを超える最高750マイクロシーベルトに達したため、国に報告したと発表した。午前2時20分と同2時40分の2回にわたり制限値を超えたという。



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