用之必勝!?

偏ってますけど、反面、何でも「あり」ってこってす。 ぽりしぃ薄いッスけど、とりあえず、「横浜」贔屓です。

WBC後日談

2009年03月31日 17時38分23秒 | ベースボール!
 野球に全く興味を示さなかった家内が、福岡ファンと化したのは、前回WBC優勝の影響だった。 当時はルールすら理解できていなかったが、魅せられた対象は、偏に「王貞治」という人物に対する畏敬の念だったと思う。 総じてTV出演を果たすスポーツ選手にあって、王さんほど「誠実を絵に描いたよう」な人も珍しい。 彼女は野球を理解するつもりは毛頭なかったものの、王さんに肩入れすることを通じて、いつしか野球を「楽しい」と考えるに至った。
 その後のホークスの低迷ぶりは、彼女でなくともあまり話題にしたくないところかもしれない。 それでも、第二回大会は、王が!川崎が!松中が!改めて「夢」を運んでくれることと期待してやまなかった訳だが...。 結果として、王貞治は、チームがペナント最下位に沈んだシーズンをもって勇退し、侍と称された面々の中に、松中も和田も残ることはなかった。

 正直に言えば、今回WBCには、あまり興味を抱いていなかった。 ホームランキングと首位打者を擁して最下位に堕した地元チームに辟易していたこともあったし、イチローや松坂の合流は期待感ありとしても、北京五輪の闘い方からドラスティックな展開が望めるとは思わなかったのだ。 妙な監督問題も気に入らなかった。

 東京ラウンドの韓国戦を観戦しようと言い出したのは家内だった。 相応に野球に対する理解の深まった彼女は、イチローの第一打席だけでも見たいと言う...。 MLBにこそ興味を示さなかったが、元ホークスという理由に後押された人の良さ気な城島と、お気に入りの宗則の兄貴分のマリナーズコンビには、彼女なりの思い入れが生まれていたらしいのだ。 特に先入観なくイチローの言動を追いかけると、蟠りなく「連覇!」への期待感が付き纏う...。
 以降、一戦ごとに力をつけてゆくサムライ達を追いかけることに、こちらの蟠りも氷解していた...。

 カミさんに礼など、面と向かって言えたものではないが、それから決勝までの全ての試合について、カミさん以上にアツくなれたことは、大いに感謝してやまない。
そして、改めて「イチロー」という男を、昨日の報道ステーションでのインタビュー報道で見て、鳥肌が立つような感動を覚えた。
 彼の背負ったプレッシャーは、言葉で言い表せることでもなかろう。 ただ、昨日の彼の姿を目にした者ならば、なるほど、彼はそこに存在するだけで十分だと肯かずにはいられまい。 そして、彼を包んだチームメイトの「優しさ」は、連覇の伝説と相俟って、同様に語り継がれるべき美談だと思う...。 ついでに、勝負を決めたタイムリーを放った後の「落ち着かなさ」の原因を、照れ臭そうに話す「彼」に漂う大いなる「人間臭さ」に、安堵感を抱きつつ、更なる飛躍を信じてやまない。

 ありがとうカミさん。 ありがとうイチロー。 ありがとうサムライジャパン...。


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