午後三時半をまわった頃
午後三時半をまわった頃か...。 蝉の声 ----- ヒグラシが鳴きはじめたら洗濯物を取...
夏に降る雪
早朝の一番機を滑走路へと導く誘導路のランプが、朝靄に小さく乳白色のハレーションを...
どんな時に?
「今までで、どんな時に自分が大人になったなぁと思ったことがある?」と水口イチ子に唐...
人は、なにゆえ旅に出るのか?
「『ソングライン』は、大分読み進んだの?」 出来上がったパスタを皿に盛りつけながら...
だとすれば...
水口イチ子がシドニーへの乗務から戻って成田で解放されたのが午後2時過ぎ。それから...
顔を合わせる努力をしないといけない
最近、水口イチ子とオフの時間が合わない。一日に1度か2度、写メを送り合うのが精一杯。しかし、写メは便利なようで実は逢っているような錯覚をもたらすだけだから、やはりきちんと...
四百年の昔から届いたクリスマス・プレゼント
水口イチ子の仙台に住む祖母の喜寿祝いがあって、イチ子は一週間ほど宮城へ行っていた...
そうして...。それから...。
「これからふたりで、どう生きていきましょうか?」ときみに聞かれたら説明したい。長い...
もう二度と
あの夏の日、森戸海岸で水口イチ子といち日中ディンギーで遊んだ後、葉山のデニーズで悠長なお茶をしているうちに閉店時間がきた。 週末のモータープールを埋めていた車は、ヨット...
ぼくは少し緊張するのだった
行く夏を惜しむ ----- 八月の終わり ----- 年ごとに、ふと心に沸き立ち、何度も繰り返...