リチウムイオンバッテリーはアマチュア無線でも必須のアイテムとなっている。
様々なタイプがあるが通常使われるのは11.1V(3セル)、14.8V(4セル)ではないだろうか。
最近、某所から電気自動車リーフで使用されているEV用モジュールを格安で2枚入手出来た。走行距離4万キロ以下のバッテリーなので新品同然?
このモジュールは3.75V 32.5Ahのリチウムポリマーが2直2並列で実装されて、3.8kgで7.5V 65Ah(0.5kW)の容量を持つ。
日産のリーフはこれを48枚実装し360V 24kWhで動作している。
このリチウムモジュールの利用方法だが
①4セル14.8V 1kWhとし降圧DCDCで使用
②2セル7.5V 0.5kWhまたは1kWhとし昇圧DCDCで使用
を考えた。
①の降圧DCDCの方が種類も多く簡単だが、最低限2つのモジュールを必ず1セット(7.6kg)で使用しなければならず山岳移動には絶対に持って行けない。
②は7.5Vを12V以上に昇圧する必要があり少なくともIsw(スイッチング電流)が10Aクラス必要。
とかなりハードルが高い。しかし運用の汎用性(山岳移動、車移動)が広がる。
モジュールを並列に接続することで10kWhなんて夢の電力も簡単に構築できる。最近は騒音等で発発の活躍の場は限られてきているし。
そこで改造した大容量DCDC電源の運用テストを行った。
モジュール→昇圧DCDC電源→無線機で送信出来るかを計測した。
受信時のIswは0.58A、満充電してあるので7.93V。
続いてPTTを押すと問題なく送信出来た。性能の悪いDCDCならばここでダウンする。
出力電流を確認すると5.66A,11.57V。送信時の設定電圧12.5Vからの電圧降下0.93Vだった。
5W,10Wでは12Vを割ることはなかったが、流石にフルパワーでは・・無理か。
しかしフルパワーを続けても全く発熱は感じられなかった。
この時入力Iswを確認すると9.51A,7.39Vだった。なので効率93%だ。
基礎実験は成功したので、
●バッテリーモジュールへの保護回路
●バッテリーモジュールへの充電回路製作
●昇圧DCDCへ保護回路を付け、ケースへ収める
に取りかかる予定だ。あとは更にモジュール8枚を入手して10kWh電源も実現させるぞーー
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