今日はメンバー宅(標高約30m)で「ダウンチルトタイプ」の同軸コリニアによる通信実験を行った???
このダウンチルト同軸コリニア?は地上で使うとX7000と比べ総じて10dB以上聞こえなかった。
ま、前回の尾根筋のテストでもダウンチルトは使い方を誤ると武器のはずが・・ゴミと化した。
なので即実験中止し12段同軸コリニアに切り替えてX7000と比較したが、それではX7000は全く相手にはならなかった。
「ダウンチルト同軸コリニア」の使い方は
通信方向に樹木を除き直線距離1k程度かつその間-40m下に障害物が無い場合だけ有効!!!とでも表現するか?
都市ノイズの多い場所では
8段同軸コリニアはX7000よりもノイズフロアが少なくとも7.5dB低い。
しかしノイズの少ない山岳で比較すれば・・差は縮まる。
ダウンチルト同軸コリニアはノイズの少ない山岳で比較しても見通し外の飛び受けが同軸コリニア8段よりも6-7dB良くなっている
このダウンチルトタイプの同軸コリニアのエレメントは通常よりもかなり短い。
製作マニュアルでは 235mmを推奨した。
今回のダウンチルトアンテナは1/2λエレメントが199mm~207mmだ。これで430MHzに共振する。
以上より430MHz帯の同軸コリニアは
●1/2λエレメントの長さは235mm~190mm程度まで許容しているようだ。
●1/2λのエレメント長が短くなると当然起電力が減少する。なのでこれへの対策が必要だ。この対策を行えば通常タイプ以上の性能だ
●エレメント長が短い方がSWRでいうと430MHz帯全域でSWR1.5以下となる(これは不思議、ただSWRが低いことが良いことではない)
となった。
結論:(430MHz帯の事例です)
●1/2λのエレメントサイズ誤差を0.1mm単位1mm単位で気にする必要は全くない。
→メーカごとに同軸の短縮率を正確に求めても意味がない
→実際ダウンチルトアンテナも205mm±1mmでOKと指示が飛んだ
→但し、通常タイプは製作精度が高い方が帯域は広くなる・・がダウンチルトタイプのいい加減なつくりの方が断然広いので・・世の中うまくいかない??
●スタブは短い方で同調させると高い周波数で共振する。長めの1/4λ以上の長さで調整すると周波数が低くなる。これだけで周波数が5MHzは動く。これ重要
●また上側位相整合部を長短させると周波数がある程度自由に調整できる。ダウンチルトでの結果は1cm~1.5cmで中心周波数が1MHz移動した。
→ただ無限に調整できるわけではなく、425MHzから1cm切って1MHz周波数が上昇して429MHzまでくる。更に1cmカットすると425MHzへ戻る。つまり一定の範囲での調整になる。
→それでもスタブと組み合わせるとかなり自由に動かせる(手間はかかるが)
さて新しい製作マニュアルには・・どう書くかな??
特許の件、ハムフェアの時に詳しく教えて下さい。よろしくお願いします。
それにしてもよく製作できたものだと、自分でも感心しています。
ダウンチルトは色々な技術文書には出てきます。
なので公知の技術なのですが、それを組み合わせて?新たな価値を生み出しました。
しかし・・需要がほぼ無いのでね。
6Dで実践テストを行いますよ。但し日曜日の朝から半分参加くらいです。
最近の移動地は430MHzで鎌倉、6Dは逗子の予定です。
今週は6Dコンテストです。2タイプのコリニアで実践テストはいかがでしょうか?
確かにプロのアンテナ世界でもダウンチルトは難しいとの話でした。
大変でした。まだ続くかも?
特許を取得できるほど新規性はないかもしれませんね。
こちらが 普段住んでいる地域でレピータ設置場所むき・・・正に美ヶ原などの所に向いていると 感じております プロさんが携帯電話でコリニアを使うと コリニア全体を斜めに傾け 地上を睨まない 背中に当たる部分はリフレクタを設置しているようですが このアンテナなら一本で不要になる???? 正に特許ですね!