最近はダウンチルト同軸コリニアアンテナと通常の同軸コリニアアンテナの伝搬実験ばかりを行っている。
正直、非常に興味深い結果で伝搬実験にハマるばかりだ。
使用機材は『8段同軸コリニアアンテナ』と『20段~16段ダウンチルト同軸コリニア』
20段~16段なのは「プロジェクト TATEYAMA」の試作品のゴミの山(と当初思っていたり使えないと思っていたり)から再調整してダウンチルトとして伝搬実験に使用している。
結論(両方のタイプのアンテナを比較しての各特徴)
『8段~12段同軸コリニアアンテナ』
低いノイズフロアで低い角度から高い角度までの伝搬を非常に良く捉えて入門者~専門家までの広範囲をカバーする
『15段以上ダウンチルト同軸コリニアアンテナ』
低いノイズフロアでグランドウエーブが異常に伸びる。(6-7dB以上)その分水平線から上の0°以上からの伝搬はほぼ受信しない。
つまり見通し距離内の山岳反射波(富士山反射、大山反射等)はほぼ受信できないか非常に弱い
正に山岳移動用orレピータ局用アンテナだ。
今回の伝搬実験で使用した設備は写真の通り。
【左からDCDC電源(7.8V→12.2V)、同軸切替機、IC208】
同軸切替機の先のアンテナは写真の通り。この日はあまりの強風(10m-15m)で伝搬実験には不向きだった。
【左が8段同軸コリニア、右がダウンチルト20段同軸コリニア】
伝搬実験のトピック
それは守谷局との交信で起こった!鎌倉と守谷は距離75km、勿論見通し距離外。
この交信を普通に考えるとグランドウエーブ以外考えられないと思った。
ところが『8段同軸コリニアアンテナ』でSの振らない1、『20段ダウンチルト』では受信はかなり厳しかった。
8段コリニアが強いという事は上側から電波が落ちてきているということ。
75km離れた先の電波が上から降ってくる!!本当か??だった
8段同軸コリニアで無事交信出来たが・・納得できなかった。
伝搬解析結果
解析するとすぐに答えが出た。守谷で一番高い場所が紫マーク、私の移動地は黒丸。
黄緑部分が守谷から電波が届く範囲だ。
伝搬解析から守谷⇔鎌倉間はグランドウエーブでは全く電波が届かないエリアと判明。
丹沢主峰、八王子の山岳地帯に電波が到達、この散乱波を受信した結果が8段コリニアが強い結果に繋がっていた。
タイプの違う2本のコリニアを持ち歩くと伝搬経路まで分かって面白い。
伝搬実験に協力頂いた皆さん、ありがとうございました!
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