ありがとうって伝えたくって

「同軸コリニアアンテナ研究会」でgoogle検索するとHPをご覧いただけます。研究成果がまとめてあります。

アンテナ直付?

2020年08月24日 22時40分47秒 | 同軸コリニアアンテナ

前提条件

周波数帯 430MHzで計算

アンテナ利得 双方合わせて10dB,出力10Wとしている

また都市部での10エレ以下のアンテナでは受信限界は-100dB(普通)〜-105dB(良くて)

同軸コリニアの受信限界は-115dB

電界強度2〜4が現実的なアマチュアの交信だ

上記表の赤枠は電波伝搬の基礎的な理論「フレネルゾーン半径」の60%を計算したものだ。本来見通し距離に使用するもので100k、200kは本当は対象外だ。(標高300mの見通し距離が50km)

「フレネルゾーン半径」とは見通し距離、2地点間のある距離で伝搬損失が最小限にするための必要な高さ

言い換えれば障害物から上のアンテナの高だ。2地点間の間に障害物があるときは、その障害物からのアンテナ高と読み替えればよい。(15mのビルならそこからの高さになる)

2地点間が1kmとするとフレネルゾーンは7.9m、5kmならば17.7mとなる。

「フレネルゾーン半径」を確保出来なかった場合は別の伝搬損失計算となる

平面上で距離1kmのときフレネルゾーン半径は表より7.9m

アンテナ高1.5mのときの1km先の損失は120dB

アンテナ高5mでは1km先の損失は92dB、アンテナ高10mで損失85.1dB(フレネル半径を超えているので減衰最小)

この損失の関係は何km先でも変わらず!

つまりアンテナ高5mと比較してアンテナ高1.5mでは28dB(630倍)も損失が大きい

アンテナを直付してケーブル損失はないが・・遥かに大きな利得を失っている!ということ理解している?

まだまだ続く



最新の画像もっと見る

10 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (JJ1XNF)
2020-08-27 06:24:28
こういう検討おもしろいと思います。
実際にコネクトロスやケーブルの長さロスを考慮して、より短くしコネクタも排除する結果、給電点を低くしたまま運用している局も多いと思います。
過去の私の経験でも144/430の場合、ケーブル損失を考慮しても地上高を高くした方が遠方まで飛んでたように思います。
座間市のマンション時代が懐かしいです。
返信する
アンテナは高くないと・・・。 (ja0jhq)
2020-08-27 12:31:46
1200MHZも同じですね。アンテナを手に持って上に上げて行くと、受信状況がずっと良くなります。山の上でも同じです。都会地なら、マンションの屋上がやっぱり有利ですね。
返信する
やはり高さですね (JQ1WYB)
2020-08-27 19:01:28
こんにちは
何時も参考にさせていただいております
高さ=給電点ということでもありますよね
7mの釣り竿で2mのコリニアを移動運用で使おうと思っています。
8段ですと位相整合部も含めると 給電部は竿の下から70cmくらいに。
7段なら140cm、6段なら210cmと上がっていきます。
このような場合、8段か、6段かどちらを選ぶのがベターでしょうか。
また、先端が細いので、一番上の位相整合部と、エレメント1本を 3Dではなく、1.5Dもしくは2.5Dにしても問題なのでしょうか。その下のエレメントと下部の位相整合部は3D-2Vで作ろうと思っています。
ご教授いただければ幸いです。
返信する
知れば知るほど (7K3DIW)
2020-08-27 21:59:29
XNFさん

お互いに移動しコンテストを戦った日々が懐かしいです。しかし時代は変わってしまいましたね。
私も一時期ループアンテナを使っていました、そして彼らの言葉を信じていました。
しかし同軸コリニアに出会ってから色々な疑問が生じました。
この活動から4年立ったので色んなアンテナに関する疑問がほとんど解決できました。
それを元に色々な迷信?嘘を少しでも修正できたらと思っています。
また宜しくお願いします。

返信する
そうです (7K3DIW)
2020-08-27 22:15:38
jhqさん

先日は立山レピータの件ではご確認ありがとうございました。
埼玉も聞こえていたようで元の飛びに戻ったようです。
ところで
自分で改めて計算して表にすると色んな気付きがありますよね!
中継コネクターや5D2Vを使用しても高さの利得が上回る!です
この表は伝搬実験の基礎データです。
返信する
ありがとうございます (7K3DIW)
2020-08-27 22:45:03
WYBさん

文章力のないメモ書きにお付き合い頂き、ありがとうございます。
>高さ=給電点ということでもありますよね
その通りです。アンテナは高くした方がケーブル損失をはるかに超える利得が得られるです。

ご質問の件ですが、
確かに平地では7mの釣り竿では6段が限界だと思います。
切れた崖っぷちにアンテナを設営できるのであれば7段も可能かと思います。
こちらも段数を増やす利得よりもやはり高度を上げる利得が大です。
2m6段で長崎諫早から山の裏側の鳴門市と交信出来たとの連絡も来ています(450km)
2mは飛びます!
あと1.5Dは実は私も位相整合部には使っています。
1/2λエレメントは1.5D、2.5Dで問題はないです。

返信する
Unknown (JQ1WYB)
2020-08-28 14:36:13
DIWさん
ご返答ありがとうございます。
よく理解できました。
6段で製作してみます。
また上部の位相整合部と6段目(最上段)の同軸は
1.5D-2Vで作りたいと思います。

またレポートします。
返信する
私も上部は1.5Dで作ってます。 (ja0jhq)
2020-08-28 17:12:57
3D2Vは意外と重量があって、細い釣竿だと先端部が撓んでしまいますので、私の場合、先の方の数段は1.5Dで組んでいます。コリニアとしては8段から10段が使い良いと思いますが、2mだと6段くらいが一番良いかもしれませんね。430なら10段もそれほど制作は大変ではないと思いますが。
返信する
無事6段コリニアできました (JQ1WYB)
2020-08-28 23:38:44
DIWさん、JHQさん
コメントありがとうございました。

144MHz 6段コリニアアンテナ完成しました。
SSB/CW用途でエレメントを708mmで作成しました。2.5D-2Vが沢山出てきたのでこちらで作りました。トップの位相調整部とその下のエレメントは1.5D-2V。

スタブは352mmからスタートして 30mm位まで切って、 144.3MHzでSWR:1.3でした。これ以上切っても変わらないようです。
SWRが最も低いのは 143.2MHzで スタブがもう2cm位長いところでSWR:1.0
切りすぎた状態の今で、1.2~1.3でした。
エレメントと位相調整部の数㎜の誤差がこうなっているのかなと。
1.5D-2Vの加工が2.5Dよりもヤワいので大変で網線の長さが多少ルーズになっている気がします。
SWR:1.5以下に146MHzまで入ったので良しとしました。

またいろいろ試してみます。
返信する
完成!おめでとうございます (7K3DIW)
2020-08-29 02:13:55
WYBさん

昨夜コメントを書こうとパソコンを開いたのですが、寝込んでしまいました。
完成、おめでとうございます。十分な出来だと思います。

JHQさん追加でのコメント、ありがとうございます。
私はスタブを切りすぎた時は、もう一度長いものをハンダ付けしやり直したりします。
(但し同じように広い帯域が100%確保出来る保証はありませんので、このままで良いと思います)
スタブは1.5Dを使った方が周波数変化がゆっくりで調整しやすいです。
私も自分で使うアンテナは、SWR1.3程度かつ使用したい周波数でSWR2以下ならば良しとしてます。
たまに意気込んで究極の一本を作ろうなんて思いますが・・ほぼ間違いなく「思い」は通じません。
再度制作される際は参考にして下さい。

本日新たな記事を上げますので、ぜひ一読下さい!
返信する

コメントを投稿