先日「コーリニア製作マニュアル」をご覧になってアンテナを製作した方から「スタブ調整をお願いしたい」と連絡があり出かけてきた。
製作は2mのコーリニアでの受信は手持ちのGPと同程度に出来るとの事だった。
現地に着いてコーリニアを確認すると既に防水処理等も施されていて残るはスタブ調整だけで完成という状態だ。
まずは、屋内でスタブを大まかに調整することにした。
取付られたスタブを見ると思ったよりも長めだったのでダメかな?と思った。
まずは帯域幅を144-200MHzに設定し、1回目の測定をminiVNAで実施。下記の通り144-146MHz付近には全く共振点がなかった。
そこで、「スタブを半分にカットして下さい!」と言うと、暫くして「4割くらいカットしたよー」と答えが返ってきた。
2回目の測定を実施。すると下記の通り144MHz付近に共振点を持っているようだ。
彼の行った4割カットは大成功!!
ここまで来れば帯域幅を狭めて調整が出来る。共振点が144MHzより下にあったので、帯域幅を143-146MHzに設定。
あとスタブを5mm程度ずつカットすると、周波数が高い方へ少しずつ移動し、下記のように144MHz付近で共振点を持った。
これでは、周波数が低いかな?と思ったが、依頼者本人が「SSB中心なので、これで十分です」との回答だった。
いよいよ、仮調整したコーリニアを屋上の10mグラスポールへ取り付けて測定した。
屋内の測定よりも、0.5%程度高い周波数へ移動して144.7-144.8MHz付近でSWRが最低となっていた。
SWR1.5の帯域は144.25-145.50MHz付近となった。
早速、移動局のCQに応答してメーカー製5/8λGPと6段コーリニアで比較して貰うと59+と59とか。
他の多くのメンバーからのレポート通りコーリニアの方がSが弱かった。
というわけで、
製作マニュアル通りに作ればスタブ調整だけで作れることが確認出来た。
(コーリニア製作マニュアル配布希望の方は私のコールサイン@jarl.comへ連絡下さい。)
こちらもローバンド用コーリニアを仮組しまして、後は調整だけという状況です。
現在周波数は少々低めになっているはずなので(高くする分には各同軸をカットすればよいが低くするには新造しなければならないため)現地での手直しが必要になりそうです。
あとは・・・調整をもくろんでる週末の天候が良ければいいのですが・・・曇りなんですよねぇ~
依頼者も1/4λ部分を少し長めに作っていて、周波数調整は1/4λのカットだけで出来るようにしてありました。
調整を考えると短いのは作り直し!長いのはカットで済みますから良い考えですね。
(1/4λ部分の長さ調整が楽ですよ)
今週末の天気は微妙なようですね。雨でなければ良いのですが・・
また、40mバンドのコーリニアの成功を祈ってますよーー