マイクロバートアンテナ?分かりやすく表現すればHF帯のモビホに長いラジアルを取り付けたような形状です
先人たちは真面目に製作されていますが、アルミパイプでは移動運用で使えないよなーと思っていた
2018年のハムフェアで仲間?JA0JHQ局が「同軸コリニア研究会」ブースで簡易型?マイクロバートを同時に出展した。(そのときの資料がJH0JHQ局のHPで紹介されている)
それを参考に簡易型マイクロバートを小規模移動運用として制作してきたが、これを更にマルチバンド化出来ないだろうか!と試作を始めた
最近では軽量なカーボンファイバー竿を使ったアンテナが世を席巻しているが、同軸コリニアと併用するためには・・カーボン竿は絶対に使用できない
一度カーボン竿に同軸コリニアを取り付けて計測したが・・惨憺たる結果となった(絶対に無理)
(というわけで今も新島に忘れて3年間、海岸のガードレールに放置されていた10mポールを
使っている、脱線しすぎ)
マルチバンド化の鍵はコイルだろうと大口径(85mm)のコイルを用意した。
(このコイルはフリーの3Dプリンターデータから作った、3Dプリンターの件は別項で!)
あとは「同軸コリニア」のスタブに使っている1.5Dの同軸ケーブルでラジエター、カウンターポイズを作る
つまり写真に写っているワニグチクリップを動かして周波数を変えようというわけだ。
このアンテナの構成部品は下記の写真だ
コイル以外に写真左下がラジエータ(つまりアンテナ本体、1.5m)、右下で巻いてあるのがカウンターポイズ(1.5D2V 8m)
7MHzでの結果は下記の通り、バンド内はどうにかSWR2.0以内に収まった。
特にCW付近はSWR1.5以内となった。
コイルの巻数計算値とワニグチの位置はほぼ一致して30uHの位置で共振した
他のバンドも確認したが7-14MHzで共振の確認が出来た
10MHzで共振コイルが13uHの位置、14MHzでは9uHの位置だった(室内でのテスト結果)
「マイクロバートの不思議な動作」
●室内設置でも共振コイルのインダクタンス値は同じで良い
→マルチバンド化はコイルのインダクタンス計算と空心コイルだけで簡単に設定できる
各サイズはJA1SCWさんのHPを参照、マルチバンド化はコイル次第
●一番の不思議は・・カウンターポイズ部分はコンデンサーとなっている?
→コイルのタップ位置を変えてVNAで計測するとしばらく同じ共振周波数を示す。が1-2分程度で少しずつ周波数が移動を始めて2-3分位でタップ位置の周波数に変わる
→最初はこれに気付かずタップ位置を変えても周波数が変わらないと思ってしまった
どちらにしてもマルチバンドマイクロバートが完成した!!
それにしても、VNAの示す共振周波数が動く!?なんて、初めて聞きました。まだまだ勉強すべきことが多いなあ・・・。
最近手に入れた3Dプリンターで遊んでいました。
その一環でMVアンテナを制作しました
バンドごとにアンテナを作るのではなく一本で多くのバンドに・・・
jhqさんを見習って、またボツボツブログを書いていきます