では、作ったSWRメータの有効活用だ。早速、コーリニアアンテナの調整を行ってみる。
少し復習してみる。
コーリニア本体の基本構成は、再掲図1で示すと基本部分は①②④⑤だ。この1/2λエレメントの先端ショートトタイプでは、スタブ以外に調整箇所はない。
1/2λの7、8段であればブログに書いてある数値を使えば再現性は高い。
それでも、「SWRが下がらない」との質問を受けることが多い。
[図1]
そこでマッチング部を、基本部の出来具合や、更なる多段、同軸タイプの変更等によって各人が調整できるように考えたのが、図2の冶具だ。
図1のラジアル部のサイズを各自の出来に合わせて決定出来るので、広帯域なコーリニアの製作が可能となる。
[図2]
では、新型の15段コーリニアをSWRメーターとこの冶具での調整した、その方法を書いておく。
図2の同軸芯線の部分を基本ユニットにハンダ付けする。ラジアルは、アルミ棒または太いアルミ線として、被覆を剥いだ同軸に仮付けする。
ここでは、タイラップでラジアルが上下くように軽く締め付けて取り付けた。(写真1)
[写真1]
手順1
まず、アンテナをSWRメータを介して、リグへ接続し、スタブ調整を行う。
1/4λの長さから少しづつカットしていく。
SWRの最低点付近を越えると、急激にSWRが悪化する。少しでも低くなったら、5mm単位くらいでカットする。
最初は、同軸スタブ自体を10cm長から始めて、SWRが下がらなかった。ここでは、スタブ長は16cmとなった。
手順2
つぎに、ラジアル位置の調整だ。
ここでもSWRの最低位置を探す。このアンテナでは、8-9cmになった。
この時点で、SWRは、最低1.5-2.0を指していた。
(アンテナ本体が測定者の影響を受けるので、この時点では正確には作れない)
手順3
アンテナを実用高に上げて結果を確認した。
まずは、FWD側のメータを調整だ。
[SWRメーターセット中。(←送信機側、アンテナ側→)]
430.5では、SWR1.0。
434MHzでは、SWR1.2だった。
あと2週間早く調整できていれば・・関東UHFも楽に戦えたのになあ。
以上のように、思いの外、簡単にSWRを落とす事が出来た。
コーリニアの調整の方法のひとつを紹介した。
コーリニアの調整箇所は、スタブのみで済む方法を発見しました。
予想通りでした。ま、今朝は、確認に時間がかかりましたが。
改めてブログに書きます。
ご指摘の通り中途半端に終わっています。
今回どうしたかと言うと、この写真でアルミ棒を留めているタイラップは、動くように緩めに締め付けてあります。
ラジアルの位置が明確になったので、この治具加工してそのまま本アンテナに使用しました。
タイラップを締め付け、銅の網線部分にはテープを巻きました。
ところで、この調整で、ラジアル位置に、ある定数があるのではと、気づいたのです。そうだとすると、治具も不要なのです。
現在、別のコーリニアを制作し法則性を確認しています。確認できなければ、治具復活です。
確認できたら、またコーリニアの記事を直します。
しばらくお待ちください。
ただ、風で振られたときの接触不良が怖い。
最終調整用冶具としてある図2のラジアル線が仮止めのまま、その後の記述がないんですがどうなんでしょう。
1から10まで書かなくとも、このようなアンテナを作成する方はわかるかと思いますが。。。
例えば、位置決めした後にその場所が開くように他をスリーブでかぶせその上から再び1/4λに寸法決めした網線をかぶせて末端を同軸網線に半田付け処理した場合でも冶具調整したときと基本的に同じマッチング特性が得られると理解して良いのでしょうか?
冶具なのでとっかえひっかえして行うものですよね。冶具全体の寸法175+235mmで同軸を整形して冶具を作って位置決め完了の時点でマッチング部を別同軸で作る手もありますね。 ただ何回も繰り返し半田付けするには冶具としては厳しいな。