先のblogの回答編だ。
測定器をお持ちでない方には少し難解かも。
この測定を行ったのは熱海市の伊豆スカイラインだ。
モビホ(5/8λ2段 6dBi)、12段コリニア11dBi、6ele八木13dBi。
このスペアナのグラフは、一番下のラインが-130dBm、ノイズフロアは下から2番目の線の少し下なので-123~-121dBmだ。
実はこれモビホの波形だ。
最大で-100dBmの受信強度だ。Sメータで3程度だ。(正しいSメータならば)
では、次に下の12段コリニアの波形を見てみよう。
モビホよりも信号レベルが低いものが多い。モビホ6dBi、12段コリニア11dBiなのに結果が逆になっている。
同軸コリニアを使用されている皆さんから寄せられる多くの声が
『信号レベルが小さくなった』『Sメータが振れなくなった』
なぜか?下図は
5/8λ3段GP(茶色のグラフ)、
12段同軸コリニア(緑色のグラフ)、
12eleループ(黒のグラフ)の水平面と垂直面パターンだ。
垂直面パターンを見ると信号強度の逆転現象が説明できます。
実はこの信号の多くは50-60km以内の局なのだ。
●モビホの方が垂直面パターンが広く(=色々な角度から飛んでくる電波を多く拾える、メインローブの利得は高くない=遠くへは飛ばせない)
→適材適所です
●12段同軸コリニアはひたすら遠くへ飛ばす事に特化したアンテナ・・と考えられる。
→実際にこの日も150km以上離れた局は59で入感してる(相手もGP)
→東京、横浜局の方が概して弱い
次回の移動(9月17日予定、熱海)ではこれを実証しますね。
皆さんもコリニアを抱えて移動して下さい。
勘違いされてる方が多いと思いますが
Sメータが良く振れる=良く飛ぶアンテナではないです。
もちろん仰角ローテータを使って角度を合致させれば結果は変わります。
八木はローテータで回すのに垂直系は倒さないから・・・真実が見えないのでは?
6ele八木について
●6ele八木はrealグランドで15dBi前後です。14.1dBiを360°でたたき出す12段同軸コリニアの方が山岳で使いやすい点はここにあります。
ただ、八木同士が向かい合えばそれにはかないませんけどね。
以上のデータは山岳移動での結果であり勝手に理解した結論です。
また都市部(ノイズフロアで同軸コリニアが圧倒的に有利)、平野部と異なる伝搬ですので誤解無きようにお願いします。
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