最近、HFの移動運用ではMicroVertを使用している。
移動運用では設営時間や設置スペース、打ち上げ角の関係で垂直系を使用していたがJA0JHQさんの勧めもあってMicroVertを使い始めた。
MicroVert、短縮アンテナで帯域が狭い分使用時に少しコツが必要だがグラスポールに添わせるだけで簡単に運用可能だ。
下記は新潟での移動運用風景だ。あまりコンディションは良くなかたがCW 10W運用で0-9エリアまで交信が出来た。
【8mポールに取り付けて運用、津南町にて】
同軸コリニアアンテナ研究会メンバーのひとりも固定でMicroVertを使い始めて良好な結果を得ている。
構造を簡単に表すと「上側エレメント」「延長コイル?」「下側エレメント(ラジアル)」そして「チョークコイル」の4つから成る。
特に上側エレメントは巷の制作例はアルミパイプで作られるが単線を使用しているのが特徴でJHQ方式と呼びたい。
単線方式はメリットは調整が簡単。デメリットは帯域幅が狭くなるということだけど・・
ノイズの受信強度も下がるので一概にデメリットだけではない。これは同軸コリニアに通じる所がある。
7MHzでSSBはザーザーとノイズが混入するけどCWに切り替えると静か・・は正にこの理論だ。
SSB帯域幅2.1kHz、CWの帯域幅0.5kHzならば2.1/0.5=4.2 4.2^2=17.64よって13dB改善される。
(帯域幅が半分ならばノイズ強度は6dB改善、1/4ならば12dB改善だ)
アンテナも帯域幅大はノイジー、帯域幅小はノイズ改善。の関係にある。磁界ループアンテナを考えれば一発で理解できるだろう。
脱線が過ぎたが短縮で失う利得とノイズ低減効果とのトレードオフを考えながら使う必要がある。
次はこれをテーマに測定器を登場させようと思う。
では調整風景を・・ランチの帰りに信じられない場所で調整した。
【桜木町、ランドマーク直下で調整】
メンバー局のベランダに設置したMicroVertは国内QSOも楽々出来ているようだ(50W SSB)
MicroVert、本質は何アンテナ?かが議論になるところだけど一つだけ書くならば1/2λ垂直ダイポールではない。
この給電方式、間違いなく構造は1/4λGPだ。しかしMMANAを使用したところで解析値は一致しない。
同軸コリニアも同様だけど同軸を使用したアンテナの解析はモデル化してきっちり電磁解析を行わないと本質は掴めない。
MicroVertの原典を見ると磁界ループと同じ原理、同じ放射と書かれている。調査するか?
結論:
MicroVertは垂直系でアンテナ長も比較的短く、場所も取らない割にノイズレベルが低く良く飛ぶアンテナといえる
同軸コリニア、MicroVert・・同軸系垂直アンテナは面白い
マイクロ・バート=小型軽量でノイズも少なく、良いアンテナですね。
本当にMVは良いアンテナです。
原書によると磁界ループアンテナと同じ原理と書かれてますよね。
実はコリニアは磁界ループと同じ原理でノイズが低いのでは?と疑ってます。
現在、電磁解析モデルを構想中。