茨城メンバーの自宅は利根川の対岸よりも10-5m低い場所だ。地形を加味して伝搬解析を行うと確かに※都内には電波は到達しない。
そこで彼の発案で制作したのが・・アップチルト同軸コリニアアンテナだ。
そこで早速ミニラボで1Gzアンテナを制作、送信実験を行ってみた。下記が結果だ。距離は約3.5mで受信電界強度を計測した。
受信強度最大は高さ110cmだった。打ち上げ角はほぼ30°を中心に帯域幅は±5°程度だ。
こんな打ち上げ角が高くて大丈夫だろうか?
翌日曜日の第一報は通常コリニアで聞こえるもの全く聞こえない!とのレポートだった。
打ち上げ角30°ではやはりだめか?と思っていたが全市全郡でじっくり試したようだ。
そのレポーートは予想以上?予想通り?の結果となっていた。繰り返すが、打ち上げ角30°の同軸コリニアだ。
出力10W,標高15m。アップチルト8段同軸コリニア
レポートには標高差が書いてあったが誤解を招くのでここではカットさせてもらった。なぜか・・・
見通し距離で標高差を表してみる(地球が球面だから)
・30km先の江東区と交信出来ているが水平線の下標高差-70mだ。
・ちなみに80km先の丹沢仏果山(740m)は150mに見える。
つまり距離が遠いほど水平線の下に沈む。ここまで読んで不思議だと思いませんか?
通信先が水平面下に沈んでいるのにアップチルト?!
先に書いたが※都内には電波は到達しない。はずなのに
アップチルトは総じて都内への交信では良い結果となっている。実はこれは予想通りだ。
実際にやってみたいと言ったのは茨城メンバーなので彼も伝搬を理解してきたということだ。
ローテーターと仰角ローテータがあればアップチルトは必要ないが、コスト的にはアンテナ2本の方が安い。
「水平線下との交信にどうしてアップチルトが有効なのか?考えてみて下さい!」
地表に沿って電波が飛んでいる!なんて答えは不正解です。通常コリニアでは弱いのですから。
アップチルトが強い理由を聞いてます!
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