ドクターリコの明日もHappy!

形成外科医リコの、美容と医療と育児と趣味のブログ。http://kitamurariko.com/

「チェーン・ポイズン」本多孝好

2012-02-17 14:24:30 | 読書
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本当に死ぬ気なら、一年待ちませんか?人気絶頂のバイオリニスト、陰惨な事件の被害者家族、三十代のOL。三つの自殺に不思議な関連性を見出した週刊誌記者・原田は、“死のセールスマン”が運んだらしき、謎のメッセージの存在を知る。
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初読の作家さん。なんとなくの衝動買いで。
うーん。面白くなくはない?のですが、もうちょっと面白く出来そうなのに、という感じ。
それぞれの人物の動機づけが曖昧。記者原田の思考が安易。なによりどんでん返し?の「だまされた感」が心地よくない。
酷評ですが、面白くなくはない、のですよ他の本も読んでみようかな、とは思わせるくらいに。

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「真珠夫人」菊池寛

2011-12-10 21:43:56 | 読書
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真珠のように美しく気高い、男爵の娘・瑠璃子は、子爵の息子・直也と潔い交際をしていた。が、家の借金と名誉のため、成金である勝平の妻に。体を許さぬうちに勝平も死に、未亡人となった瑠璃子。サロンに集う男たちを弄び、孔雀のように嫣然と微笑む妖婦と化した彼女の心の内とは。
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学生の頃に読んだ記憶が。ふと気になって読み返してみました。
昔読んだ時には瑠璃子がとんでもない悪女に思えて恐ろしかったけど・・・今読んでみると、とても魅力的に思えます。それだけ私も歳を重ねたということでしょうか
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「女の一生」遠藤周作

2011-11-26 07:34:49 | 読書


<一部 キクの場合>
幕末から明治の浦上切支丹大弾圧を背景に、流刑の若者清吉を慕うキクのひたむきな恋。

<二部 サチ子の場合>
第二次大戦下、教会の幼友達修平と、本当の恋をし、本当の人生を生きたサチ子の一生。


高校生の頃、「沈黙」を読んで衝撃を受けました。その後、読んだつもりでいましたが・・・読んでいなかった名作。
浦上四番崩れを題材にした第一部は、読んでいて辛く苦しく、たまらない気持ちになります。小説ですが、キリスト教徒への弾圧事件は史実に基づいており、信じられないような拷問も、実際にあった出来事・・・。長崎で生まれ育った人間として、知っておかなければならないことだったと思います。
早く読んでおくべきでした。
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「子どものココロを育てるコミュニケ-ション術」岩崎由純

2011-11-23 08:28:49 | 読書
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アスレティック・トレーナーとしてオリンピック選手を
含む多数のアスリートたちと携わってきた著者が、
困難を乗り越え前向きに挑戦する心を育てる方法など、
スポーツの最前線にたっているからこそ得られた様々な法則を、
一流選手たちが受けてきた経験をヒントにひもとく。
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先日のインディバコンベンションでのご講演がとても興味深かったので、さっそく購入。
「子どものココロを~」というタイトルですが、子育てに限らず上司と部下、リーダーとチームメイト、大人の仲間同士のコミュニケーションの中でも役立つヒントがたくさんありました。
一つ一つは、考えてみると「当たり前のこと」なのかもしれません。でも、改めてこうして言葉にしてもらうことで、気付くことがたくさんありますね
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「壬生義士伝」浅田次郎

2011-10-27 23:31:46 | 読書
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小雪舞う一月の夜更け、大坂・南部藩蔵屋敷に、満身創痍の侍がたどり着いた。貧しさから南部藩を脱藩し、壬生浪と呼ばれた新選組に入隊した吉村貫一郎であった。“人斬り貫一”と恐れられ、妻子への仕送りのため守銭奴と蔑まれても、飢えた者には握り飯を施す男。元新選組隊士や教え子が語る非業の隊士の生涯。
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様々な「吉村貫一郎を知る人物」にインタビューして、それぞれの主観によって語られる「吉村貫一郎像」と、貫一郎自身の切腹前の回顧によって徐々に明らかにされていく貫一郎の生涯。吉村貫一郎という人物は実在したそうですが、記録にはほとんど残っておらず、この本の内容はほぼ創作のようです。
これは、作られたイメージの「新撰組」とも、史実としての「新撰組」とも違う、もう一つの物語。子を思う父の気持ちに打たれ、盛岡の美しい景色が心に浮かび、優しい南部弁が胸に沁みます家族愛、妻への、子への愛が貫一郎という侍の「大義名分」であった。アマゾンのレビューなどでは「泣ける!」という評価が多いのですが、・・・これって、男性は涙なしには読めない物語、でも女性である私にとっては・・・なんだか納得したような安心したような気持ちになりました。「尽忠報国の志」のために男は死ねるのかもしれませんが、それは女には理解できない話・・・ですから。

いろんな角度から新撰組を知りたくなりました。
まずは子母沢寛・新撰組三部作・・・と、友達に借りたドラマ「新撰組!」DVDかな
コメント (2)
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