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保険外交員の女が殺害された。捜査線上に浮かぶ男。彼と出会ったもう一人の女。
加害者と被害者、それぞれの家族たち。群像劇は、逃亡劇から純愛劇へ。
なぜ、事件は起きたのか?なぜ、二人は逃げ続けるのか?
そして、悪人とはいったい誰なのか。
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内容については全く知らずに本を開いたのですが・・・、冒頭の一行を読んでびっくり

私が生まれ育った長崎



被害者、加害者と彼らをとりまく家族・友人それぞれの視点から、彼らの生い立ち、人物像が語られ、一人一人の語りを聞く(読む)毎に、一枚ずつ薄皮をめくるように事件の真相が読者の心の目に見えてくる・・・
凄い本です。
「悪人」とは誰なのか。誰が「悪人」にしたのか。私は彼を「悪人」と呼べるのか・・・・
なんとも切なくなる、一冊でした。