北村理子クリニックでは、たくさんのいちご状血管腫の赤ちゃんにレーザー治療を行っています。
いちご状血管腫は、通常生後1~3週間ぐらいで出てきて、放置すると1歳まで大きくなります。
大きくなってしまうと赤み、膨らみ、シワシワの瘢痕(傷あと)が残りますので、なるべく早い時期からのレーザー治療が推奨されます。
ほとんどの赤ちゃんはレーザー治療だけでよくなっていきますが、血管腫の大きくなる勢いが強い場合や、大きくなりやすい部位、膨らみと深さのある「腫瘤型」とよばれるタイプの場合など、レーザー治療だけでは改善しにくい場合があります。
そのような場合に効果がある、内服療法が、昨年(2016年)秋に承認され、保険適応になりました。
保険適応になった内服薬の名前は「ヘマンジオルシロップ」と言います。一般名(薬の成分名)は「プロプラノロール」、薬の種類として「β(ベータ)ブロッカー」とよばれることもあります。
このお薬自体は新しい薬ではなく、高血圧や不整脈のお薬として以前から長く使われていたお薬です。
もともとあったお薬が「いちご状血管腫にも効果があると認められて、保険で使えるようになった」ということです。
日本では、お薬の適応が認可されるまですごく慎重で時間がかかります。このお薬も、いちご状血管腫に効果があるとわかってから認可されるまで、時間がかかりました。
実は、このドラッグラグ(お薬が使えるようになるまでの時間差)を私は待てなかったので、当院ではすでに内服療法を始めていました。
いちご状血管腫の治療は時間との戦いです。隆起が最大に達する1歳までに、どれだけ早くレーザー治療、内服療法を始められるかで、綺麗に消えるのか、傷あとが残らないかが決まります。
去年まで、今、目の前にいる赤ちゃんのいちご状血管腫。内服すれば良くなるのがわかっているのに、まだ保険認可が認可が下りていない。という状況を私は我慢できませんでした。
一昨年、保険適応になる前から、長崎医療センターの形成外科、小児科の先生方にお願いして連携をとり、内服療法に賛同して下さった先生方に「院内で保険適応前の治療を始める許可」を取って頂き、内服導入(飲み始めに5~7日の入院が必要なのです)を始めてきました。
入院での内服導入後は、北村理子クリニックの外来に通って頂きレーザー治療と飲み薬の処方を続け、大きないちご状血管腫の子たちがみるみる良くなっていくのを見て、内服治療の有効性と安全性を確信していました。
このお薬が、保険適応になって本当に良かったです。
内服薬&レーザー治療の併用で、これからより多くのいちご状血管腫の赤ちゃんたちをすくってあげられると思います。
ただし、内服療法には少しだけハードルがあります。
内服導入時には副作用の確認のため、5日~7日の入院が必要です。
また、低血糖などの副作用をおこす可能性があり、注意深く内服を続けなければいけません。
現在、レーザー治療と内服療法の併用ができるのは、長崎県内では「北村理子クリニック&長崎医療センター」チームだけです。
北村理子クリニックでレーザー治療を開始し、内服が必要な子だけを長崎医療センターにご紹介して入院・内服導入、退院後はまた北村理子クリニックでレーザーと内服を継続する、という流れになります。
お父さんもお母さんも、レーザー治療や内服療法は、なじみがないと不安なことが多いと思います。
でも、大切なかわいい赤ちゃんの、一生にかかわるかもしれないことです。
あざがわかれば、まずはなるべく早く受診して、治療方法について聞いて下さい。症例写真や、経過をお見せして、丁寧に説明しますので、わからないことはどんどん質問して下さい。
赤ちゃんにとって、一番いい方法を、一緒に考えてあげましょう。
いちご状血管腫は、通常生後1~3週間ぐらいで出てきて、放置すると1歳まで大きくなります。
大きくなってしまうと赤み、膨らみ、シワシワの瘢痕(傷あと)が残りますので、なるべく早い時期からのレーザー治療が推奨されます。
ほとんどの赤ちゃんはレーザー治療だけでよくなっていきますが、血管腫の大きくなる勢いが強い場合や、大きくなりやすい部位、膨らみと深さのある「腫瘤型」とよばれるタイプの場合など、レーザー治療だけでは改善しにくい場合があります。
そのような場合に効果がある、内服療法が、昨年(2016年)秋に承認され、保険適応になりました。
保険適応になった内服薬の名前は「ヘマンジオルシロップ」と言います。一般名(薬の成分名)は「プロプラノロール」、薬の種類として「β(ベータ)ブロッカー」とよばれることもあります。
このお薬自体は新しい薬ではなく、高血圧や不整脈のお薬として以前から長く使われていたお薬です。
もともとあったお薬が「いちご状血管腫にも効果があると認められて、保険で使えるようになった」ということです。
日本では、お薬の適応が認可されるまですごく慎重で時間がかかります。このお薬も、いちご状血管腫に効果があるとわかってから認可されるまで、時間がかかりました。
実は、このドラッグラグ(お薬が使えるようになるまでの時間差)を私は待てなかったので、当院ではすでに内服療法を始めていました。
いちご状血管腫の治療は時間との戦いです。隆起が最大に達する1歳までに、どれだけ早くレーザー治療、内服療法を始められるかで、綺麗に消えるのか、傷あとが残らないかが決まります。
去年まで、今、目の前にいる赤ちゃんのいちご状血管腫。内服すれば良くなるのがわかっているのに、まだ保険認可が認可が下りていない。という状況を私は我慢できませんでした。
一昨年、保険適応になる前から、長崎医療センターの形成外科、小児科の先生方にお願いして連携をとり、内服療法に賛同して下さった先生方に「院内で保険適応前の治療を始める許可」を取って頂き、内服導入(飲み始めに5~7日の入院が必要なのです)を始めてきました。
入院での内服導入後は、北村理子クリニックの外来に通って頂きレーザー治療と飲み薬の処方を続け、大きないちご状血管腫の子たちがみるみる良くなっていくのを見て、内服治療の有効性と安全性を確信していました。
このお薬が、保険適応になって本当に良かったです。
内服薬&レーザー治療の併用で、これからより多くのいちご状血管腫の赤ちゃんたちをすくってあげられると思います。
ただし、内服療法には少しだけハードルがあります。
内服導入時には副作用の確認のため、5日~7日の入院が必要です。
また、低血糖などの副作用をおこす可能性があり、注意深く内服を続けなければいけません。
現在、レーザー治療と内服療法の併用ができるのは、長崎県内では「北村理子クリニック&長崎医療センター」チームだけです。
北村理子クリニックでレーザー治療を開始し、内服が必要な子だけを長崎医療センターにご紹介して入院・内服導入、退院後はまた北村理子クリニックでレーザーと内服を継続する、という流れになります。
お父さんもお母さんも、レーザー治療や内服療法は、なじみがないと不安なことが多いと思います。
でも、大切なかわいい赤ちゃんの、一生にかかわるかもしれないことです。
あざがわかれば、まずはなるべく早く受診して、治療方法について聞いて下さい。症例写真や、経過をお見せして、丁寧に説明しますので、わからないことはどんどん質問して下さい。
赤ちゃんにとって、一番いい方法を、一緒に考えてあげましょう。