最近、各市の新年度予算要求の内容が発表され、
それが新聞なんかに掲載されている。
どこの市町村がどんな事業をしている
というこの情報は、自分の暮らしにとって
どんなメリットがあるかなあ
という目安になったりするのだ。
なのでこの発表は広報担当者であったころは、
非常に気を遣う仕事だった。
各予算の内容を眺めて、
新聞がつまり市民が気を引くような
内容の予算は、広報としては
各課にあらかじめ取材に入り
メインの情報にするのだ。
特に逃してはならないのが、
全国で初めてとか大阪府で初めて
となるような事業なんかはそうだ。
それはかなり深く取材をしておく必要があった。
市長の思惑がそんな事業の陰に
見え隠れするわけだからね。
となると、記者なんかも敏感に
さりげなく広報担当者に
中身を詳しく聞いてきたりする。
そんな時に、いちいち担当課に
確認しているようじゃ対応が遅すぎるんだよね。
即座にスパッと答えるのが、
ああこの事業には思い入れもあるのだな
と伝わるので、広報の仕事としては
やっておく必要があるでしょう。
広報担当者をしていたころは、
そのときの一般会計予算を
1円単位ですべて頭の中に入れていた。
そうすることで記者の信頼を得、
しゃべることをまじでとらえていただけるからだ。
翌日に新聞なんかに描かれた内容を見ると、
やったーとかガックシとか
毎年一喜一憂していたものだ。
そんな思い出があるので、
新聞にこの予算の記事が掲載されるときには
今でもじっくりと読み込んでしまうなあ。
あ、あの市町村はあんな
面白いことをしているぞ
なんて感想をいだいたり
してしまうんだよね。
もうあまり自分の暮らしと関係ないのにね。
とくにまあ仕事で関連してた
市の予算なんかは気になりますね。
どうれと新聞を見てみると、
今年のdoironが働いていた市の予算には
少しびっくりしましたね。
doironが現役の時に始めた事業が、
さらに一歩進んでいたんだ。
これまで利用した市民が、
支払っていた経費を
無料にするというものだった。
これはもう大ニュースである。
こういう予算を組めるということを
念頭に始めた事業ではなかったのだが、
確かにこうすれば様々な教委の軋轢もなくなり、
のびのびと行えるってものだろう。
始めたころは大変だったろうなあ。
いろんなことが中途半端なままで
進みつつあったからなあ。
担当者や先生はとても苦労されたんだろうなと思う。
でもまあ、おこなった事業が
非常に市民にとっては有効な事業だったので、
始めた甲斐があったんだと
今でも思っています。
もう三月になって予算委員会も
実施されているだろう。
担当者も様々な意見を浴びせられて、
四苦八苦して答えているんでしょうが、
是非ぜひ前向きに進めていけるように、
頑張ってほしいなあなんて、
以前の仕事の名残を感じている今日この頃です。
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