生石(おいし)高原でススキの山に登ってゆくと、
山頂辺りは広くなっています。
ここまで歩いてきたススキの
高原が見わたせますよ。
そして反対側には山の景色の中に
生石神社のあるのがわかります。
その神社の中にある大岩が
大石と言われていることから、
生石の名が生まれたと言われています。
生石の由来がわかりましたね。
もう一つここで“ススキ”の由来も
書いておきましょう。これは簡単。
スクスク育つ枝があるところから
こんな名前になっているそうです。
そしてその山頂にあるのが
生石ヶ峰の一等三角点です。
標高870.0mの立派な三角点です。
まあここまでは駐車場から
30分くらいで到着ですね。
腰かけて秋の景色をしっかり味わいましょう。
ここへ来るまでの紀ノ川の
サービスエリアでちょっと変わった
柿の葉寿司を見かけました。
ふつう柿の葉寿司って
サバやサーモンなんかが乗っているのが
多いのですが、なんとこれは
ウナギが乗っかっているのです。
お茶を出していただきました。
きれいな景色とおいしいお寿司。
なんかとっても贅沢な気分です。
では、駐車場まで降りてゆきますが、
高原の中をあちこちに走っている道を
遠回りして降りてゆくことにしましょう。
狭く切り開かれている道を、
ススキで顔を切らないように
注意しながら降りてゆきます、
新しい靴もいい感じですね。
その前日まで雨っぽい天気だったので、
道はうっすら濡れています。
一面のススキですから、
多分そこにはいろんな生き物が
いるのでしょう。
歩いていても、バッタが道を横切って行ったり、
蜂がぶんぶん飛んできたり、
トカゲが岩陰からこちらを
にらんでいたりとまあ生き物感も
強いところです。
紀美野の街を見下ろしたり、
遠くには海まで見えています。
高原近辺には高い木がないので、
遠くまで見渡せていい感じです。
そんな高原を歩いて、
生石高原の山小屋というか山荘というか、
山の家なようなところに到着しました。
ここでご飯を食べて帰りましょう。
中をのぞくと、数グループが
食事をしています。
この日は気温も下がってきたので、
あったかいうどんと、この辺名物の
卵ご飯をいただきましたよ。
こんな感じ。
ええ感じですねえ。
卵は新鮮な感じです。
道端に養鶏場の看板も建っていたから、
きっとそことつながっているんでしょうねえ。
景色を見ながらゆっくりいただきました。
飯食いながら、今年もようやく
寒くなってきたので、
今年の山登りも終わりかなあ。
さておなか一杯になりました。
引き上げることにしましょう。
山を下ってゆきますと、
家の前でミカンの無人販売がありますので、
購入してゆきましょう。
小ぶりですが、味はとっても良かったです。
また地元のスーパーなんかが
ありますので、ここにもちょっと
立ち寄りです。
そろそろ売られているかなあと
思っていたむかごが並んでいましたので、
こんなパックを二個買いました。
帰宅後は、むかごご飯と炒め物で
秋をしっかり味わいましたよ。
ススキ、ミカン、むかごと
山の秋としっかりたわむれた、
生石高原のいいツアーでした。
パソコンの調子が悪く
写真をアップすることができませんでした。
設定もあちこち触って、いじくりまわして
ようやく復帰した様です。
いつものブログに戻りましょう。
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昔はよく秋にススキを見に山に行きました。
よく走っていたころもそうですし、
走れなくなってからも
ぶらっと出かけてゆきましたねえ。
三重県の曽爾高原、青山高原、
兵庫の砥峰高原、中でもよく出かけたのは
和歌山の生石高原です。
みんな“高原”と名前が着いていますね。
広々としたところで、
一面のススキが見事に
生えているところです。
曽爾高原ではナンバンギセルも
きれいやったなあ。
青山高原はほとんど人もおらず
さみしかったけど、ススキ原の向こうに
風力発電が見事に林立していました。
砥峰は遠かったけど、
野性味の強いところです。
そして生石高原は、気軽に行ける高原でしたね。
なのでこの生石高原を
久し振りに訪ねてみよう
ということになったのです。
家から高速道路に乗り
有田で降りて山に向かいます。
途中、果物のお店なんかも多かったし、
無人の100円コーナーも
あちこちにありました。
くねくねと上ってゆくと、
駐車場に到着。
所要時間は一時間半くらいでしょうか。
先ずは山の家に登ってゆきます。
ここの野菜はおいしくて安くて、
卵は取り立てなんで
なんかとっても新鮮な感じです。
食堂なんかも営業されており、
山を下りてからここで
食事して帰る予定です。
とりあえず小屋を出て、
高原へと向かってゆきましょう。
今日の予定は、ススキの鑑賞と
山頂の一等三角点です。
新しい靴で山道を歩くのも、
少し楽しみにしています。
道を歩きながら、秋口の花も
鑑賞してゆきましょう。
これは夏の終わりころに
良く咲く花です。
他に多くの花が咲いている時では
ないのでよく目立ちます。
ツリガネニンジンといいます。
こんな花に迎えられて上に上がると、
おお~ススキの生えた高原の景色が
目に入ってきます。
そして高原の端の方には大きな岩があって、
異次元な景色です。
ちょっと異次元に立って
写真を撮影しましょう。
豊かな自然の寄生虫か世の中のはぐれ虫か。
じゃ、これはどうか。
宇宙に飛び立とうとする人類です。
う~ん、足短いし、おなか大きいですねえ。
何をやってもあきませんな。
もっと早く人間に戻らないといけません。
少し離れたところに、
紫色の花が咲いていますねえ。
リンドウです。
なかなか野生のリンドウも
減ってきたようですが、
ここには見事に咲いていました。
さあ次々に花を見ていきましょう。
すすけたススキの高原の中で、
ひときわ明るく咲いている花が
カワラナデシコです。
可憐でいいですねえ。
その姿は見ていて飽きませんね。
そしてこれは多分アキノキリンソウです。
そしてもしかして、
ここにもナンバンギセルが
あるかなあと期待しながら
ススキの根元を探ってみましたが。
見つけられませんでした。
ナンバンギセルはススキに
寄生するので、こういうところでは
たまに見かけるのです。
まあ歩きながら時折見ていこうと
歩き始めます。
靴は新しく買った山用の軽登山靴です。
まだ少し硬い感じがしますねえ。
しばらくこうしてはきつつ
足に慣らしていこうって感じです。
ススキが山ほど咲き乱れる中、
前方に登り道のある小山がみえてきました。
あのてっぺんが生石ヶ峰の山頂です。
続く
伊吹山を上り終えたので、
駐車場横のお土産屋さんを
のぞいてゆきましょう。
そこに並んでいるので気がつくのは、
薬草ですね。
と言っても赤城山の四六のガマではなく
メインはもぐさです。
昔の東海道の旅で醒ヶ井宿などで
良く売られていたのが伊吹のもぐさです。
かさばらないし、いいお土産として
売れたそうです。
今もこうして売られています。
他にもこんな薬もあり、
この辺りは薬草もゆうめいです。
このあと、車で山を下りて、
向かおうとしているのが薬草風呂です。
では早速そこを目指して
降りてゆくことにしましょう。
車に乗り込んで登山道に入ります。
登るときに見たように、途中でたくさんの車を
止めている場所があり、
その横で望遠カメラを構えている人が
たくさんいる場所がありました。
渡り鳥でも撮影しているんでしょうか。
車を止めて、撮影している人に
聞いてみましたら、
撮影しようとしているのは
「イヌワシ」なんだそうです。
へえ~と言いつつ山の下の方を見てみると、
大きな羽根を広げた鳥が飛んでいます。
「へえ~あれなんですか」と聞くと
「ウヒャーでたでた」とみんな大慌て。
望遠カメラをそちらに向けています。
羽根を広げたら大きいと
2m近くあるそうです。
羽根の先っぽに白い色の羽根があります。
帰ってから調べてみたら、
白い羽根は成鳥にはないので、
みんな撮影していたのは
子供のイヌワシのようです。
カメラマン周辺の熱気が
一気に上がりましたねえ。
伊吹のイヌワシというのは
結構有名なんだそうです。
全部で20人ぐらいはいたかなあ。
その趣味も大変でしょうねえ。
そこの谷は深く、確かに人もあまり
寄せ付けないような様子でありました。
そんな趣味の人は頻繁に
登っているんでしょうねえ。
そんな場所は山頂の少し下でしたが、
もう一か所同じような場所があったので、
いろんな観察場所があるんでしょうねえ。
どんどん下ってゆき、
料金所を出たところを右折してゆきます。
薬草湯の看板があるので
それを見ながら進んでいくとありました。
大きな建物があって、
その一角に薬草湯があります。
昔のガイドブックには、
ここには薬草園もあるようでしたが、
今はどうもその辺んは
取り組んでいないようです。
ではお風呂にむかってゆきましょう。
ここは曜日により大と中を変えるようです。
この日は男性は中でした。
中にはいると、何となく薬草の
においですが、どうも薬草が
浮かんでいるような湯に
はいると思っていたのですが、
どうもそんな大層なものではありません。
袋に入った7種の薬草が
浴槽に浮かんでいるだけです。
まあ雰囲気を味わってください
みたいなものですね。
露天風呂にもつかり
山で描いた汗を流して
薬草湯でのんびりしました。
きれいな肌、しっとりした体、
ふさふさの頭になったかなあ。
風呂からさっぱり上がったら、
道の駅へと向かいます。
そこでは牧場のミルクを使った
アイスクリームが売られています。
目の前には伊吹山。
山の中腹で、コンクリートを運ぶ
トラックが走っているのはすごい景色でした。
こうして出かけた伊吹山。
またみんなでここに出かけてきましょう。
案内しますよ~
一等三角点も堪能しました。
一等だからって見晴らしがいい
というわけでもないのでしょうが、
周りからこの山を見た時の印象はとても濃く、
琵琶湖沿いなんかからだと
特に大きな山に見えるもんね。
なので逆にこの近くの展望台からは
いろんな山が見えるはずです。
残念ながらこの日は雲が濃くて
遠くは見えませんが、
展望台の案内板の説明によると、
白山や鈴鹿の御在所岳や霊仙も見えるようです。
あ、乗鞍や御嶽も案内にありますね。
それから何と槍ヶ岳の案内も。
見えるのかな?
山頂からの展望をしっかりと
確認した後は
帰りは最初の計画通り
西登山道を降りてゆきましょう。
三角点から山小屋の横を抜けて、
こんな案内板を見ながら進んでいきます。
道は、土の上にごろごろと
石があるので歩きにくいです。
対して岩だらけの山ではないのですが、
この道はかかとの硬い靴の方が
歩きやすいかもしれませんね。
道案内に下山道の案内があり、
ここから6kmで二時間半と書かれています。
全部登ったら結構ハードですね。
そういえば伊吹山をのぼるレースも
ありましたね。今もあるのかなあ。
そしてここには琵琶湖の展望台も
あるのでのぞいてゆきましょう。
動物除けの柵を超えてのぞいてみますと、
ん?これは、琵琶湖の上空は
雲で満ちています。
これは残念ですねえ。
しばらく見ていましたが、
あきらめました。
西登山道はくるりと山を
回るようにして下ってゆきます。
途中ではえている植物は、
ほとんどが中央登山道と同じでしたが、
これがあったらいいなあと思っていた植物が
一株だけ見つけました。
それがこれ。
アケボノソウです。
花弁は5枚で、一枚一枚黄色い模様があります。
小さいけれど、映像的にも
とてもきれいな花です。
じっとのぞき込んでみたら
見惚れてしまいます。
そうしてずっと山の斜面を、
やがて見えてきた駐車場に向かって
ルンルンと降りてゆきます。
9合目から少しの間の上り下りですが、
いい山でしたねえ。
百名山の深田久弥はこの山の山頂で
ゆっくりとすごした一時間は
まるでこの世の極楽であった
とこの山を評価しています。
確かに今の時期でも様々な植物があるけれど、
花好きな人にとっては
この山のいい季節は夏前である。
全山石灰岩のこの山に咲く春の花々の
素晴らしさは、忘れられません。
doironが山の花に興味を持ったのは、
春先にこの山に登った登山が
あったからかもしれません。
高原に咲くフクジュソウやニリンソウ、
カタクリやザゼンソウ。
花の名前を覚え始めたころに、
ここで初めて見た植物も
たくさんあります。
doironにとっては、この山で見つめた
お花畑のひと時はまるで
植物図鑑に放り込まれたような
そんな時間でありました。
秋には紅葉、春には花畑の旅が
ここはいいような感じです。
ずっと西登山道を降りてゆくと、
山小屋の横がくつろぎ空間になっています。
こんな看板もありますね。
そしてあの芭蕉が奥の細道の
最終盤で歌った歌の碑があります。
「そのままよ 月もたのまし 伊吹山」
ここでは伊吹山は秋の名物の月なども
いらない見事な景色を作っている
というそんな歌です。
さあ、これで伊吹登山は終わりですが、
このあとまだ周辺観光に出かけます。
続く。
この久しぶりに伊吹に登った日は
気候的にはとてもいい日でした。
まだまだ夏の暑さは残っているけど、
秋の空に替わってゆきつつある景色です。
中央登山口を歩いていくと、
大きな山小屋の横にたどり着きました。
いまはここで食堂なんかもあります。
そもそもこの山は、3億年も前の
海底火山だったと言われています。
地層の中にはサンゴのかけらなんかで
できた石灰岩も多くあり、
大阪セメントによる掘削などで、
山半分は大きく崩れています。
それから人の世となり、
ここでは神話や日本書紀で
いろんな話が生まれました。
古事記ではこの山の神は
牛のように大きな大猪と言われており、
それをやっつけに来た日本武尊も
この神に負け、山を降りたと
言われています。
醒ヶ井の水で復活しそうになりましたが、
亡くなったんだそうです。
そういった話があるので、
この山頂に日本武尊の銅像が
立っています。
そこで写真を一枚。
そしてさらに何と、山の神も
像になって残っているそうです。
それがこれ。
建物の隙間からこちらをにらんでいます。
知らなければなにが何だかわかりませんが、
何となく山に登ってうろうろしているだけで、
人々の時代を超えた長大な話に
気がついたりもするものです。
さあでは時間もお昼になってきましたね。
山小屋に行けばビールもしっかり
飲めるのですが、あきませんね。
車で来ています。
あちこちに置かれたベンチのそばで、
ガスコンロをつかって
暖かいみそ汁を作り、
持参のおにぎりをいただきました。
そのあと、何軒か設けられている
立派な山小屋でコーヒーをいただきながら、
そこに掲示されている
いろんな花の写真を見せていただいたりました。
すごいですねえ、この山は、
もう高山植物の見本のような場所ですね。
海から盛り上がってきた山が、
こうしていろんな花を
咲かせるのはどういう歴史が
あったんでしょうねえ。
野草園を作って人が持ち込んだ
というのもあるのでしょうが、
そもそも独立峰的にそびえる山に、
こんなにたくさん種類の花が
あるなんてねえ。
もう我々は自然の不思議さに
驚くばかりです。
そんな山小屋を出て、
ここでこの山にある
一等三角点を確認しておかないと
いけませんね。
荷物を背負って向かってゆきましょう。
最近はどこの山も高齢者が多いのですが、
ここもそうですね。
あちこちで敬老会議を開いてはります。
そしてなおかつここは気軽に
登れるので、若いアベックが
普通の服装で来ているのも結構います。
日本百名山一つという
メジャーさがたくさんの人を
連れてきているのですね。
あんなにガラガラだった駐車場でも、
こんなに多くの人ですから、
満車だったらものすごい人なんでしょうねえ。
そうして尾根の上を歩いていくと、
おおありましたよ。
ここが一等三角点です。
三角点の周りには石がいっぱい
置かれてわかりにくいですねえ。
意識している人でないと見落としそうです。
ここには小さな看板と木の
案内板もたっています。
でもねえ向うの方にもう少し
標高の高そうなところもありそうなんですが、
どうなんでしょうか、
三角点としてはここが最適
なのかもしれません。
続く