この島の見どころの一つとして、
タコのモニュメントが二か所あります。
東港と西港です。
東港が「がっしー」という名で、
西港が「にっしー」という名だそうです。
岸辺のところにそのがっしーが立っています。
ここは写真撮影ですね。
でもねえその下でアベックが
写真を自撮りしています。
おっちゃんとおばちゃんは少し離れたところで、
お茶を飲みながら順番待ちです。
ようやくあいて近寄っていきます。
ではポーズをとるので
撮影をお願いします。
いや、まだこっち向くからその時に。
じゃこっち向いた時に、
と思って撮った写真は
タコの頭が切れてますよ。
そしてそれくらい離れてどうぞ、
と言ったら指がうつりこんでいました。
もうあまりあーだこーだと言っては
かわいそうなので、
あきらめて無人の写真を撮っておきました。
では海岸線沿いを歩いてゆきましょう。
まだまだ風がきついのですが、
飛ばされないように海岸線を
反時計回りに進んでいきましょう。
次の目的地は大光院です。
ここは知多四国八十八ヵ所の
霊場のひとつです。
この知多四国は
総距離200kmくらいでお参りできるそうで、
最近は自転車で回る人も多いそうです。
そんなありがたいお寺なのですが、
ここはなんと富士山の頭の
白い部分が見えるそうです。
島の人に聞いたら年間で
10日くらいかなあと言ってました。
風の強い(この条件はあっている)、
空気のきれいな冬の日が多いようです。
もう春やもんなあ。
無理なようですねえ。
ここからもう少し先の浜松城でも
かすかにしか見えていませんでしたもんね。
まあ遠くの景色を眺められる
ということで、しばらく
ゆっくりと眺めることにしました。
そして今度のはその先にある
鯖大師に向かいました。
弘法大師と言えば、
五鈷をもつ像、杖を持つ像、
お経を読む像などの姿が多いのですが、
ここは珍しいですね。
こんな弘法大師は見たことがありません。
片手に鯖を持っているのです。
いかにも離島らしきあがめ方ですねえ。
では村中を通って、また先ほどの
海辺の道に戻ってゆきましょう。
あ、そうそうこの島は
マンホールのふたも特徴的なんです。
先ず一つ目が、タコのマンふた。
こんなやつです。
先ず周りにはカモメが
描かれていますねえ。
真ん中はタコ。
タコつぼから顔を出している姿です。
そして足元には、島の植物である
水仙の絵が刻まれています。
ネットで見てみるとカラー版がこれ。
ユニークですねえ。
地図には「あなたはいくつ見つけられますか」
と書かれていますが、
もう山盛りにありますよ。
でもねえ、もう一つのマンふたである
フグのがここまで見つからなかったのですが、
その先でようやく見つけました。
これです。
たこと同じようにカモメと
水仙が刻まれていますが、
真ん中には日の丸の扇子を
持っているフグがいます。
これをカラー版で見ますとこんな感じ。
あったかい絵ですねえ。
島の人のあったかさを感じます。
ここの海辺はサンライズビーチと
名付けられています。
ユニークな見張り台とかも置かれていますが、
この周りはもうアベックだらけ。
ある意味もうあまり近寄れません。
おっさんとおばはんは異質なのです。
やがて左の方に森が見えてきました。
これが「日間賀神社」です。
境内には古い古墳跡が10基以上あり、
このことからこの島では
古くから人が住んでいることがわかるそうです。
ここには、神社の案内の立て札があります。
祭神は5男3女神の8皇子。
ここで行われているユニークな
神社行事の甘酒祭りや
屋形祭りのことが書かれてありました。
続く
師崎のフェリー乗り場で
日間賀島の地図をゲットしました。
島の周囲は5.5kmの島です。
なので東港の近くにある宿までは、
西港からだと2kmちょいくらいでしょうか。
のんびりと島の景色を眺めながら
歩くことにしましょう。
ビールを飲みながら船に揺られていきます。
遠くの方には渥美半島も見えていますねえ。
あそこのトライアスロンは
ハーフな距離でしたが面白かったですねえ。
なんか明るい雰囲気の大会で、
1時間40分くらいでハーフマラソンを
走ったらごぼう抜きで
これはとても楽しかったです。
レースじゃないときに、
まだ小学生だった子供を連れて、
遊びに行ったこともあるところです。
強い風の中、ウヒャーと揺れるフェリーも、
約10分くらいでまず篠島へ到着しました。
この島は日間賀島よりは
少し大きいようですね。
テレビの「こころ旅」で昨春に
火野正平がチャリで走ったところですねえ。
どんな島なのかなあと思いつつ、
港にある看板を見てみますと、
篠島は「おんべ鯛とふぐの島」に
なっていますねえ。
「おんべ鯛」ってなんでしょう。
親の鯛が小鯛をおんぶしている?
あ、違いますねえ。
調べてみると漢字では御幣鯛って書くんです。
伊勢神宮に奉納している
鯛のことなんだそうです。
知多半島の先から
ほんのわずか先にあるこの島も、
今は南知多郡という愛知の島なんですが、
むかしは対岸にある三重県の
伊勢の島だったらしいです。
フェリーからはこの島で
半数以上の人がおりました。
若い学生のような子どもたちもいましたね。
観光というよりは生活の船
って感じです。
そこからは船は一気にすいて快適になりました。
またまた強風の中、
波しぶきを上げながら出港してゆきます。
そして缶ビールもなくなる10分ぐらい先に、
ようやく日間賀島の姿も
くっきり見えてきました。
篠島に比べて、港周辺の宿泊施設なんかは
かなり大きいですねえ。
あれ?こんなスピードで
港に入って大丈夫か?
と心配しましたが、
実に見事な運転で船は日間賀島西港に
スムーズに到着です。
あっ、遠くにタコのモニュメントが
見えますねえ。
ああ、もう晩御飯の時の
タコの食感が浮かんできます。
さあ歩いて行くかあと船を降りてゆくと、
泊まる宿の車が止まっているではないですか。
ああ、迎えに来てくれているんですね。
せっかくなので載せてもらうことにしました。
島の散歩はチェックイン
してからにしましょう。
今日はよろしくお願いします
とあいさつし、ワンボックスに
乗り込んで北港あたりから
山方面に入ってゆきます。
そして、え~こんなところ通れるの?
というくらいの狭い道を走ってゆき、
5分くらいで宿に到着です。
この宿は一日泊まれるのが
4組だけだそうです。
こじんまりして和風な旅館ですね。
中に入って部屋に通され、
お風呂の案内、食事の案内が住んだら、
もう早速着替えて
散歩に行くことにしましょう。
今日の目的地は東港周辺です。
まずは宿の前から港の方へ降りてゆきましょう。
途中にあったのが「呑海院」です。
本尊は延命地藏で長寿を願います。
そして、日間賀島観音がいますので
子宝を願いますと、フグのように
おなか一杯の子宝に恵まれます。
子宝子育てのお寺です。
そんなところですから、
まわりは若いアベックだらけです。
海辺のところに降りると、
そこは東港ですねえ。
それにしてもこの寺は
デートコースになっているのかなあ。
レンタル自転車に乗った若い
アベックもかなりいましたねえ。
おっちゃんおばはんは似合いません。
続く
この頃はいろんな
はがき抽選とかがよく当たります。
まあ今は当たりくじが
doironに付いているんでしょう。
その影響で、こん回は運転中に
前から飛んできたビニールのマットに
当たってしまいました。
感触的にはひどい衝撃でもなかったので、
多分下方にあたって、
後ろに飛んで行った感じですが、
念のため点検です。
運転にも支障は出ていません。
サービスエリアの駐車場に止めて見て回ります。
あ~車の前のバンパーあたりに
少しだけ傷がありますが
ひどいことはないです。
車体の下に巻き込んでないか
寝転がって確認もしましたが、
それもないようです。
いやあ旅の初めにいきなりの
出来事でしたねえ。
こんな風に旅が続いていくのだろうかと、
若干不安になりながら再出発です。
こんな時の延長で、
高速道路を逆行しないように意識して
本線に戻ります。
強風で船が荒れないだろうかとか
いうのも心配ですねえ。
海を越えたところが東海市。
昔、職場のイベントで飛ばした風船が
この東海市まで飛んで行き、
その風船をひらった人を
ここまで訪ねてきて取材したことがあります。
新聞にも大きく載ったなあ。
ここはそんな懐かしい場所ですねえ。
そこから知多半島道路に入って、
南下してゆきます。
あ、そうそうここで昼食を食べましたよ。
もう来る前から考えていました。
ここでは名古屋名物の食事です。
味噌カツ定食をいただきました。
日間賀島ではごちそうが待っているので
あまり食べちゃいけないんですが、
思わず注文してしまいました。
しっかりいただいたので、
島に到着したらチェックインして
あちこち観光に歩き回りまわって
おなかを減らしましょう。
この日は風は強いのですが、
散歩するにはまずまずのいい天気です。
知多半島とは思えば遠くへ来たもんだ
と旅心を震わせながら、
軽自動車は軽やかに走ってゆきます。
有料道路を降りて、
師崎がかなり近づいてきました。
「先っぽ料理」や「活け魚」「朝市」などの
看板が目立ってきましたねえ。
うひょひょ~っとワクワクします。
そしてようやく車は師崎の
フェリー乗り場に到着です。
ここの駐車場に車をとめます。
あ、軽自動車でもベンツでも
同じ値段でしたね。
2000円/24時間です。
いまが1時半ですから、
ここからタイムリミットが始まります。
フェリーはと言いますと、
これがねえだいたい1時間に
二本くらい出ています。
人口密度の高い島ですから
船便は多いですね。
宿を申し込んでいる旅行社だったら、
この切符は10%引きとなります。
とのこと。
窓口でネットを見せたりしながら無事
切符を割引で購入。
では30分後の便までお土産などを見てきましょう。
このあたりはやはりタコ関係が多いですね。
干しだこ、タコの塩辛、タコせんべい、
タコ茶漬け。おっ、もう車を運転しないので、
ここで早速生ビールを一つ買いましょう。
ぐるっと見ながらふと時刻表を見ると、
篠島行のフェリーでも日間賀島に行く
赤が日間賀島
青が篠島
というので、少し早い便に乗れることが
わかりました。
日間賀島には港が三つあります。
西港と東港と北港です。
篠島経由で西港へ行く便、
東港に直行する便、
車も乗せれるフェリーは
北港に着きます。
篠島に行ってから西港へ行く便が
先にありますので、
それに乗ることにしました。
向こうについても迎えに来てくれる
車もありますが、まあ腹減らしで
歩いて行きますので、
その便でいいでしょう。
ではさっそくフェリーに乗って
篠島経由で向かいましょう。
フェリーはほぼ満員で、
強風の中出港してゆきます。
続く
毎日いろんなことをしています。
特に歩きや旅行は
実を粉にしてこつこつ続けています。
なのでまあ暇ではないのですが
今回は、暇な奴やなあと
言われるやろなあという
そんなところへの旅行の話です。
今ほどコロナ感染者も出ず、
「まん防」などという変な名前の
取り組みも騒がれなかった頃、
ようやくもういいんじゃないか
というような気持ちで今回も
旅行に行くことにしました。
まあ家にいて満員のスーパーに
出かけることを思えば、
すいている観光地に車で行くことなんかは
どちらかといえば、その方が
いいかもしれないなあというような感じです。
それにまあ言って見れば町会長就任祝い
という自分勝手な旅行でもあるのですから、
コロナなんかには負けないぞという、
ええ加減な気持ちで旅立つわけです。
では、どこに行くかと考えたときに、
そうもう20年位前から
ここに行きたいなあと思い続けていた
場所がひとつありました。
旅行の番組だったかなあ、
遠くへ行きたいだったかなあ。
そんな番組で紹介されていた、
タコが有名な島である
「日間賀島(ひまかじま)」です。
それはどこにあるかというと、
愛知県の知多半島の先っぽである師崎から
船に乗って10分くらいで
到着する離島なのです。
大きさは狭いですよ。
0.77平方キロで皇居より狭いそうです。
しかし人口は1900人くらいと多く、
日本でもっとも人口密度の高い島なのであります。
ここの観光というか食べ物の名物は
今はフグとタコであるといわれています。
「福」と「多幸」の島というかけことばで
紹介されていますね。
島の高さは一番高いところでやく30m。
平坦で、漁業と観光がメインで
行われている島です。
そうそう以前、伊良湖のトライアスロンに
行く時に伊勢からこの島に
フェリーが出ていたような気がします。
気候もよく似ていますね。
メロンの産地だった渥美半島の伊良湖。
雨の少ないこの気候ならではの産物ですねえ。
なのでこの日間賀島も「干間の箇所」。
まあいわゆるたこや海産物を
各地で干している島なので
「干間箇」から「日間賀」になった
という説のある島です。
はっきりとはわかりませんが、
多分はそんな感じです。
知らんけど・・・
ここに行くには船が必要ですね。
いろいろ調べると師崎から
フェリーでいくのがメインのようです。
ではその島に滞在する1泊2日の旅に、
車及びフェリーで出かけましょう。
今回は軽自動車でいくことにしました。
ミセスが運転するとこちらは
気兼ねなく飲んだりできますし、
高速道路の運賃とかわからないけど
駐車場の料金とかにも
影響するかもしれないしね。
家を出て、まずは西名阪を走ります。
ずっと以前はこの道路も軽自動車
だったらしんどかったもんねえ。
奈良を超えて山道に入ると、
うんうんいいながらアクセル
踏んでた気がするなあ。
でもいまはもう軽自動車でも楽々です。
性能も上がったんでしょうねえ。
そんな快適なドライブで、
運転しながらも心は
「御馳走がdoironを待ってるぞ~」
とウキウキなのです。
一時期義父母が住んでいた上野のあたりも抜け、
伊勢自動車道なんかの
案内も出てきます。
経路は、四日市から伊勢湾岸道に入り
長島スパーランドを見ながら
東海市の方へと抜けていきます。
ここは風が強いですねえ。
時折車体がぶるんと
横揺れするくらい風が吹いています。
と、そのときです。
前方を走っているトラックの横から、
ビニールのシートマットの
ようなものが飛んできました。
あまりの急なひらい物だったので
よけようもなく、車のフロントに
バンと当たりました。
どうなったかなあと思いつつ
後方を見てもそれが飛んでいく
そんな様子も見えません。
ああ、もういきなりトラブルかなあと
心配しつつすぐそこにあった
サービスエリアに入って
確認することにしました。
続く
我が家には「オッケーグーグル」と
いって話しかけると反応する機械が
台所につるされている。
息子からのプレゼントで、
もう3年くらいは愛用しているのだ。
朝なんかは「今日の天気は?」といって聞くと
「晴れのち曇りです。出かけるときは傘を」
なんて言ってくれます。
またカップ麺にお湯をいれ、
「オッケーグーグル、タイマー5分」というと、
「わかりました今から5分です」と測ってくれ、
時間が来たら「ピコンピコン」と
知らせてくれます。
「オッケーグーグル、タイマーストップ。
いつもありがとう」というと、
「またいつでも言ってくださいね」
なんて返事をしてきます。
なかなかにかわいいやつなのです。
この機械なんですが、
呼びかけるときは必ず
「オッケーグーグル」と
声をかけないといけません。
すると機械の表面に小さく
ライトがともりますので、
それに向かって話しかける
という仕組みになっています。
この機械はdoironの食卓の
正面にあるので、ライトの点滅が
嫌でも目に入ってくるんです。
でもねえ、この機械は
一見動いてないときはどうなんだろう。
ライトが点滅するときは
それとなく聞いていて反応したり
ライトが点滅しない時でも、
もしかしたらこちらの会話を
聞いていることはないのだろうか、
と時折考えてしまうのです。
声をかけないときでも、
たまにそのランプがちらっと
ついたりするのが目に入るのです。
う~ん、こちらで話をしている
銀河系では秘密の
地球防衛軍の話を
聞いていたりするんだろうか。
いやいやそんなたいそうなことでなくても、
人の悪口を聞いていたりするんでしょうか。
「あの芸能人はいうことがたいそうすぎるなあ」
とか
「あの政治家は信用できないなあ」
なんていうそんな会話を
芸能事務所や政治家事務所に
送っていたりしてねえ。
ひょっとしたら政治家の支持率は
電話だけでなく、これをつかって
作っているぶんもあったりしてねえ。
多分まあそんなことはないだろう
と思ってはいるのですが
わかりませんよねえ。
でもこんな事件が一回あったのです。
先日のことです。
オッケーグーグルが
勝手にしゃべり始めたのです。
「前から言おうと思っていたのですが、
doironさんてとても優しいんですねえ」
と言うじゃないですか。
え~、やっぱり普段の優しさあふれる
会話なんかも聞かれていたんですかねえ。
急な話なんですが、
それにしてもうれしいことを
言ってくれるんですねえ。
「優しい」じゃなくて
「やらしい」だったりとか
「いけずな人」とか言われたら
めちゃめちゃかなしいですよねえ。
そんなんじゃなくてよかった
って思ったりしています。
そのうち「町会長、ご苦労さんです」
とか言ってくれたり、
「そんなにあちこち歩きに
ウロウロしていたらコロナは
大丈夫なん?」とか
言われたりもするかもねえ。
それにしてもオッケーグーグル
意外に深い何か秘密を
持っているのかもしれません。