真夏にダホンで１

暑い日が続きますねえ。

こんな夏の暑い日に、
うろうろするのもなあ。
夏は大好きですから、
少々暑くても平気なんですが、
もう歳をとってくると
何が起こるかわからないので、
油断していてはいけませんね。

じりじりとお日さんを浴びて、
思いのほか血中濃度が高くなると、
病気の発生につながって
いくかもしれないもんね。

まあできるだけリスクを減らしたいので、
家で絵をかいたりしているのだが、
それでも気持ちが屋外の活動を
求めてくるのです。
今回は、ダホチャリに乗って
近所をうろうろするのと、
もう一つ今やらなければならない
用事があるので、ついでにそれにも
取り掛かってゆくということで、
外に出かけることにしたのだ。

とりあえずは、最初の用事である
うろうろに出発しよう。
まずはダホチャリの点検である。



タイヤの空気圧は、ロードレーサーと違って
さほど調整が必要というわけではない。
先日ハマデラソウを探しに行ったときに
乗ったので、約一か月たってはいるが、
若干指で押さえたら
少し引っ込む程度にしか空
気は減っていない。
このまま乗ってもいける具合なのだが、
せっかくなので空気を
補充しておくことにしよう。

ポンプの圧力計で８キロくらいに
して置けば問題ないかな。

前後それぞれ５回くらい
ポンピングすればすぐに入りました。

ブレーキシューは意外にヘリが
早いようですが、まだ大丈夫です。

ダホンは折り畳みですから
ところどころに潤滑油をさして、
軋みがないかも見てみましょう。

必要なところには油を噴霧しておきます。
あとチェーンもホイルも大丈夫ですね。
それから、チャリンコのヘルメット化が
言われていますので、
とりあえず頭皮保護のできそうな
ヘルメットに似た帽子をかぶっていきます。

それでは出発です。

家を出てすぐに近所の人に遭遇。

「ヘルメットかぶってるんかあ」と聞かれたので、
「そうやねん。頭皮を守らんとなア」というと
「そらそうやな」と納得されていました。
僕より薄い人です。

ゆっくりと１５ｋｍ平均くらいの
速さののんびりチャリンコで
進んでいきます。

近所のお店の前で、
祭りや神社氏子である人の前を
通るときに出会うと

「こんにちは」と言葉を交わしてゆきます。

高い値段の提灯の寄付なんかもしながら、
わが村の様々な行事に協力してくれているので、
愛想良く挨拶です。

いやあなかなか自治会長も気を使います。

南海本線の駅前にいくと、
またここでも友達に会います。



「どこ行くん？」と聞かれたので
「自転車でぶらぶら」とまあ、
働きに行く相手に対して
こっちはのんきなおっさんです。
いやあどうもすみませんと、
心の中ではいつも思っているんですよ。
そんな駅前から、今度は臨海の
歩道の方へと向かってゆきます。



かつてはここもランニングの
練習コースでしたね。

かつての元気な体を思い出し、
懐かしみながら走ってゆきます。
この時期は百日紅（さるすべり）系の
花がたくさん咲いていますね。



加えて、クマゼミのやかましいこと。



昔、クマゼミがわんわん泣いている
木の下に騒音計を持っていってはかったら、
なんと１１０デシベルだったなあ
と思い出します。

そして、トライアスロンで山の中を
自転車で走っているときに、
あまりにうるさくて「静かにしろ」と
叫んだこともありましたねえ。

もう半ば意識も極限状態だったんでしょう。

しかし今回のような街中をのんびり走ると、
とっても気持ちいですね。
時折木陰を走ったりするし、
風も吹いてくるので
あんなにつらい思いもせずに、



「ダホちゃん気持ちいいねえ」

とか言いながらおっさんは
機嫌よく走ってゆくのです。

続く