髑髏フラワー

ママの口ぐせお花はドクロ!

Perfume LIVE @東京ドーム 「1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11」見たよかしゆか。

2011-02-23 | Perfume
※Perfumeの東京ドームDVDのネタバレが書かれています。まだ見ていない方はご注意くださいませ。


『結成10周年、メジャーデビュー5周年記念!Perfume LIVE @東京ドーム「1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11」』

を、やっと見終えた。
いや、初回限定盤に含まれる「Perfume-あ~ちゃんver.-」と「「Perfume-のっちver.-」を見ていないので、全てを見たとは言えない。しかし、圧倒的な情報量である。
「ちょっと時間あるから見るか」と言った軽いモノではなく、「このDVDを見るために一週間前から準備しました!」と言うくらいの「気合い」がなくては見れない。

[DISC1]
GISHIKI
シークレットシークレット
不自然なガール
GAME
ワンルーム・ディスコ
ナチュラルに恋して
love the world
I still love U
575
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10
Perfumeの掟
VOICE
コンピューターシティ
エレクトロ・ワールド
パーフェクトスター・パーフェクトスタイル
Dream Fighter
「P.T.A.」のコーナー
ジェニーはご機嫌ななめ
(コンピューター・ドライビング Intro)~Perfume
チョコレイト・ディスコ
Puppy love
wonder2
ねぇ
ポリリズム

[DISC 2]
Perfumeの掟 -マルチアングル-
ねぇ -マルチ画面-
Perfume -あ~ちゃんVer.-
Perfume -かしゆかVer.-
Perfume -のっちVer.-
575 -東京ドーム Special Video Clip-
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 -東京ドーム Original Ver.-
鳩 (主音声/副音声)

全編を通すと、191分にもおよぶ。
本編だけでも2時間半近くあるが、その時間を感じさせない不思議なDVDだ。「Perfumeの主戦場はLIVEにあり!」というキャッチコピーを考えたが、まさにそれを裏付けるような、お茶の間などでは見られない、本当のPerfumeの姿が収録されている。

また、このブログを書こうとしてモタモタしている間に、このDVDが約7万枚を売り上げ、オリコンのウィークリーチャートで1位を記録し、女性グループの歴代DVD首位獲得数でトップに輝いたそうだ。
まさに「Perfumeの主戦場はLIVEにあり!」ということが世間にも浸透してきたようで、素晴らしいことだと思う。

私がインタビューした範囲だと、やはりPerfumeの魅力に引きずり込まれるのは、ライヴ映像を見たから、という人が多い。
このDVDは、先日WOWOWにて放送された映像とかぶる場面が多いが、WOWOWではカットされた「Perfumeの掟」と「575」が収録されていて、当日のセットリストは完璧に再現されている(ペプシのCMで使われた「Lovefool」は残念ながらカット)。

この「Perfumeの掟」が凄まじかった。
この映像を見て、新たにPerfumeの魅力に引きずり込まれる人が多数出ることは必至だ。


GISHIKI

Disc1は、挿入して再生した2秒後に涙腺を刺激される。
5万人が3人を待ちわびる大歓声を背後に、3人が輪になって「気合い入れ」をしている裏舞台からスタートする。
この公演で3人をバックアップするスタッフさんや大人たちは数百人規模でいるだろうが、最終的にはこの3人にすべてがのしかかってくる。客席にいる5万人分の期待も。
ここではリアルな女子大学生の3人だが、直後には圧倒的な迫力で5万人をねじ伏せるエネルギーを放つ。

「入り口は違うけど、繋がっとるよ!」
あ~ちゃんの声と共に、3人は肩を叩いて励まし合う。

ここに映し出されている3人の女の子だけが、10年もの間、Perfumeにその人生の半分を捧げてきた。
ここまで来るのには、相当の迷いや苦しみがあったと思う。しかし、それは間違いではなかった。
そして、これからの人生も、3人はPerfumeに身を捧げる。

3人の迷いのない真っすぐな視線と、自信に満ちた表情が美しい。
これからの11年目も、Perfumeは力強く前進するのだという、これ以上ない嬉しい意思表示だと感じられた。
Perfumeは死なないし、消えない。


シークレットシークレット

荘厳な儀式を終えて、ここからギアが下がり一気に加速する。
このDVDは、Perfumeの3人が監修したとのこと。
それ故に、全体的にダンスパフォーマンスの「良いところ」「ここがカッコいい!」という部分ががしっかり見ることができる。
全体的な印象だが、前回の「直角二等辺三角形TOUR」DVDと比較して、「引き」の映像が多いので、3人のコンビネーションをじっくりと見ることができる。

分からない人にはまったく分からないが

イントロ直後の「あ~ちゃんバックステップ」
それはほら気のせいでしょう~♪の直後の「3人で腕をビシッとクロスさせるポーズ」
ウソついた~君はいつでもシークレット♪の「センターに残ったのっちだけが首カックン」
それは運命なんだね~♪の「ネコのポーズ」

などがカッコいい。
個人的には、最後のサビの繰り返しの「かしゆか三歩前へ」が収録されていなかったのが残念だ。
ブラックライトに照らされる衣装が美しい。


不自然なガール

両手を大きく動かす振り付けが、大きな会場にふさわしい。
当日は、バルコニー席の自分にもこの振り付けは大きく見えた。
シリアスな演技なのに、まずはあ~ちゃんだけ笑顔が解禁される。
特に、後ろに振り返った時にニコッと笑うのが危険だ。あ~ちゃんと結婚したい。

かしゆかの右手が不自然な場所にあるポーズもばっちり収録!


GAME

明らかに前半の「山場」。
コツコツとヒールの音を立てて三方に散った後、モニターに「GAME」の文字。
この文字を見た瞬間に私は絶叫したが、会場のざわめきもしっかり収録されている。

見えない何かでグッと押されているように感じる。ここまで「圧力」を感じるダンスというものを、今まで見たことがない。何となく私は「戦場」を思い浮かべた。

3人が三方に分かれて「3 VS 50000」が「3 VS 17000」に変化する。
「一騎当千」という言葉があるが、ここでは「一騎当『万』」になる。


ワンルーム・ディスコ

タワレコ新宿さんで「5万本の指が天を指すとき」というキャッチコピーを採用していただいたが、まさにイントロは5万本の指が天井を差しているように見える!人差し指の雲海に君臨する三角形!

「東京ドーーーーーーーーーーーム!!!!!」

というあ~ちゃんの雄叫びで、場の空気が一瞬で沸騰し、5万と二人に勇気を与える。
ここから3人の笑顔が解禁になる。弾けるような表情は本当に素敵だ。
一瞬にして5万人収容のワンルームが出来上がる。
GAMEの空気から、一気に柔らかい空気に変化する。


MC

会場を三つに分けて、三塁側からにんじん、じゃがいも、たまねぎチームに分かれる。
「カレーが好きでしょう?」という理由で分けられたようだが、理屈がさっぱり理解できない。
「お~肉~!」というコールに誰も反応せず、かしゆかが「アレ。3人だけになっちゃった!」と驚くシーンが笑える。
このMCは、実際には3倍くらいはやっていたと思う。


ナチュラルに恋して

さらに柔らかい空気に。
あ~ちゃんがイントロで歩き過ぎた部分があるようだが、しっかり見ると観察することができる。
この曲だけではないが、3人が前と後ろに向いてダンスパフォーマンスする場面が多い。
一人が後ろを向くだけでもアレンジが変わりそうだが、そんなことを気にさせない技術はさすがだと思う。

ビシッと決まっているのもカッコいいが、所々にラフな振り付けがあるのも楽しさを盛り上げる。
レポにも書いたが、この曲はセットリストのスパイスになるようなリズムとメロディーで、PVの雰囲気も手伝って、春らしい軽やかな雰囲気になる。


love the world

素人が見ても分かる、細かくてとても難しい振り付け。
「見える世界がきらめくわ~」(トントントン!)と「一番星」を探すときの不安定な指さしの部分が好きだ。


I still love U

ともかく「妖艶」!
途中の故障ブレイクの後で、がっちりとリズムをキープしている三人がカッコいい!
細かいことだが、こういった瞬間に3人の実力が出ていると思う。
のっちメンバーの「ハの字まゆ毛」もほぼ全開になっている。のっちメンバーは本気だ。
あ~ちゃんウインクでのどよめきを聴くことができる。


575

本邦初公開!
イントロが流れた瞬間に会場がどよめく。
振り付けがなく、立って歌うだけのこのパターンは、今後どこかでこの楽曲が発表されることがないことを予感させる。
ラップ部分は、もっと外連味溢れるパフォーマンスでも良かったような気がする。
後述するが、この曲のために作られたビデオクリップの完成度が凄まじい。


1 2 3 4 5 6 7 8 9 10

こちらも本邦初公開!
もはやPerfumeのライヴには欠かすことの出来ないバンドマスター、飯塚啓介さんによる楽曲。
数字をテーマにした映像と共にかなり腰にくる曲が展開される。
私は踊りまくって映像を見ていなかったので、この映像が見たかった!
しかし、見たところで意味は分からない。
次の「Perfumeの掟」でも同じだが、見たことがないことをやると「地蔵」になってしまうお客さんがちょっと残念だ。


Perfumeの掟

初見では感動して泣いた。
「カッコ良すぎて泣く」ということがあるんだな、と自分で感心したくらいのパフォーマンスだった。

「music by 中田ヤスタカ(capsule)」

モニターに「神」の名前が表示される。この文字だけでどれだけ精神が荒ぶるだろうか。
Perfumeの背後にいるだけで、これほど心強い存在はいない。
私は天井に向かって絶叫していたが、改めて見直すとわりとみなさん地蔵スタイルだ。
ずっとずっと見たかった「Perfumeの掟」が来るとは思わなかったので、当日のこのシーンは上がり腐った!

ステージに3人が現れて、背後のモニターの巨大な3人とシンクロしたダンスをする(カッコ良すぎて泣く)。
そして、モニターに映る巨大な計算機に数字を入力していく。

1988年9月20日
1988年12月23日
1989年2月15日

上からのっち、かしゆか、あ~ちゃんの誕生日。
このバラバラな数字は「個人」を現しているのだろうか。
そんなバラバラな3人が出会い、こうしてステージに誕生日順に並んでいる。

「5、6、7、8」と呼吸を合わせてから、中央のかしゆかだけがパフォーマンスから切り離される。
両側にいるあ~ちゃんとのっち。現実と映像の2人がかしゆかを召還するダンスから加速する(カッコ良すぎて泣く)。
そしてあ~ちゃんとのっちが指をさした先でかしゆかは分裂する。

「10人のかしゆか」

ここでのかしゆかのカッコ良さは筆舌に尽くし難い。
背後の9人の虚像を従えて、観客を睨みつけながらダンスする様は、鬼神のようだ(カッコ良すぎて泣く)。
こういったクールな演出は、かしゆかの魅力がもっとも映える。かしゆかと結婚したい。

そのかしゆかの指名を受けて、次はレーザー銃をかまえたあ~ちゃんがメインステージからリフトアップする。
そして、過去を破壊するかのように儀式で着た衣装を身に纏ったマネキンのバルーンを狙撃する。
そして、ポニーテールの尻尾を、ぼよん!として笑う。

ぼよん!として笑う。

右手に持ったレーザー銃を肩に上げて、不敵に笑いながらポニーテールの尻尾を、ぼよん!と振るのだ。

この「ぼよん!」は非常に危険だ。
もしもこの映像をリドリー・スコットが見てしまったら、確実にシガニー・ウィーバーの孫役で新作「エイリアン」の構想を得るだろう。
それくらいに危険だ。
だが、もしも新作の「エイリアン」を制作するのであれば、私をおっさんエイリアン役で使ってほしい。
「Perfumeの掟」の中では、唯一笑顔が演出に入っているシーン。
のっちとかしゆかは、しっかり背後のモニターであ~ちゃんを援護している。

あ~ちゃんが「ぼよん!」した直後に、今度はのっちが10年の歩みを、それぞれの年代の決めポーズで渡り歩いて行く。
ここで場面は展開。
今度は両サイドからリフトアップしてきたあ~ちゃんとかしゆかが、のっちを召還する。

「のっち、アップ」(と聴こえるけど、何と言っているのかは不明)

この後のメインステージに出てきたのっちのカッコ良さも文章では表現不可能だ。
歌舞伎であったら「いよっ!大本屋!」とかけ声を出す場面だろう。

「いよっ!大本屋!」

その後、再び3人で集まり、ダンスをする。
不思議に感じたのが、このメインダンス?が、近年のMIKIKO先生にしては、やたらと単純な動作に見えることだ。
ダンスに意味を持たせる、というのではなく、見ているものに「リズムを押し込む」ように見える。
私のようなおっさんでも、1年間山にこもればマスター出来そうなくらい簡単に感じる。

と言うのは、次にくる演出のためではないだろうかと思った。

四つ打ちに乗って進行していた楽曲が、ここで一度止まる。
緊張感あるシーンだが、ここで何を表現しているのかは、正直に言って分からない。
ただ、後半で心臓(ハート)にパーツを入れた3人がきしみながら動き、電源を入れられ、呼吸を開始してからダンスを始める部分は分かる。

「息を合わせて」3人は再びダンスを始める。
そして、ステージの下に下がって行く。


Perfumeの面白さは「現時点での最高潮を惜しげもなく披露して、そこから必ずレベルアップする」という部分にあると思う。
一つ一つ上げて行ったらキリがないが「おお!カッコいい!」と思うようなパフォーマンスに、演出を担当する全ての人が、必ずワンランク上の演出を被せてくる。
書くのは簡単だが、これを実現させるのはほとんど「奇跡」と言ってもいいかもしれない。
「不可能を可能にするのがPerfume!」と本人たちも叫んでいるが、それを次々と実現していく3人に対する「あこがれ」があるのだろう。

これを見るまでは「直角二等辺三角形TOUR」での「edge」が最高潮だと思っていたが、それはあっさりと覆された。

「Perfumeの掟」は、元々は2007年にワンマンライヴにて披露されたダンスパフォーマンスだ(見たことないけど)。
そのイメージを踏襲して演出したものが、『Perfume First Tour「GAME」』での黒い衣装と完全なる無表情。

ここでPerfumeは不動のポジションを築いたと思う。
しかし、Perfumeはそこに留まることなく、次々と新たな試みに挑戦し続けて、新しい武器を手に入れてきた。
ここでの「Perfumeの掟」も、GAMEツアーのイントロ、武道館の一曲目で「故障」したコンピューターシティ、代々木ディスコMIXの演出があったからこそ実現出来たのだと思う。

このDVDで見られる「Perfumeの掟」は、現時点では最高潮のパフォーマンスだと思うが、3人はこれを踏み台にしてまた新しいパフォーマンスを披露してくれるだろう。
妄想だが、MIKIKO先生はかなりの「へそ曲がり」だと思うので、次は極端にシンプルな構成で攻めてきそうだ。


VOICE

3人はステージに下がり、20秒ちょっとで上がってくると衣装が変わっている。
私はそれほど衣装に感心がないのか、当日でも「あ、変わってる」と思うくらいだったが、改めて見直すと、これは凄いことだ。
「Perfumeの掟」で、この衣装を下に着ていることに気づいた。


コンピューターシティ
エレクトロ・ワールド

声援が凄すぎる!
ここぞとばかりにカメラが引いて客席を映す!
「オイ!」コールも、5万レベルだと揃わない。
かしゆかが「凄い歓声だね!見た?」という表情をして、それに応えるあ~ちゃんの笑顔が良い!
「カッコいい曲で笑っちゃったね!」と後で反省するが、ここがPerfumeの良いところだ。
この怒濤のような歓声が3人の耳に届いているとすればとても嬉しい。


パーフェクトスター・パーフェクトスタイル

ここで、横からのアングルとバストアップが多いような気がした。
それが気になるのは、恐らく『Perfume First Tour「GAME」』の、正面からの映像を見過ぎているからだと思う。
「記録映像」をDVD化した『Perfume First Tour「GAME」』がPerfumeのDVDの「基本」になっている人は多いのではないだろうか。


Dream Fighter

この曲のダンスパフォーマンスが初めて公開されたのが、武道館公演のときだった。
その場にいる誰もが初めて見るので、じっくり見たかったが、終了後にはキレイさっぱりに忘れてしまった。
しかし「サビの途中で変なヒザの動きがある」ということだけは忘れなかった。
その「変なヒザの動き」を、改めてしっかり見ることが出来る。
さすがダンスしている本人たちが監修しているな、と思う。


「P.T.A.」のコーナー

ライヴでは、だいたいこのくらいの時間帯から「訳の分からん多幸感」に包まれ始める。
それはDVDを見ていても同じだ。
脳内麻薬が分泌されるのだろうか、ヨダレを流して白目をむいて手を叩いていることが多い。
あ~ちゃんが「手~切って♪手~切って♪」と言えば、喜んで手首を切り落とすだろう。
「ぐるぐるぐるトン!ぐるぐるぐるトン!」と荒縄を首に巻いてベランダから落下することも簡単そうだ。
十分にヨダレを流しきってテンションヌが上がったところで次の曲に向かう。


ジェニーはご機嫌ななめ
(コンピューター・ドライビング Intro)~Perfume

「これぞアイドルのライヴだ!」と言いきれる楽曲!
「GAME」や「Perfumeの掟」などのクールな雰囲気から、ここまで愉快で楽しい雰囲気までカバーするのがPerfume!
あ~ちゃんの「夢のカーに乗って!」という表現が面白い!
夢のカーに乗った3人が、サインボールを投げ込みながらドームの外周を回るのだが、リアクションが三者三様で実に楽しい。
優しい感じでボールを投げるあ~ちゃん。
小僧っぽい感じでボールを投げ込むのっち。
ヒョイっとボールを近くの人に投げ込んで、それが落ちて行ってしまったときのかしゆかのビクビクしたリアクションで私の魂はシュルッと天国に駆け上がった。
「10人のかしゆか」で客を睨みつけながらダンスしていたかしゆかはどこへ…。
ともかくこの場面は、画面を見ながら終始ニヤニヤしている。
三人がキャッキャと楽しんでいる姿を見ると、なぜかこちらも嬉しくなってしまう。
楽しさの伝搬力が大きいのだろう。


チョコレイト・ディスコ

珍しくのっちメンバーのシャウトから曲がスタートする。
「ディスコ!」コールもさすがに5万人だと揃わない・笑。
先日、テレビで放映されたチョコレイト・ディスコを見たが、やたらに味気なく感じた。
やはりPerfumeの楽曲は、熱い声援と振り上げた拳の先に見るものだと改めて感じる


Puppy love

「曲が成長する」とあ~ちゃんは言うが、本当にこの曲はライヴの終盤を迎えるのにふさわしい曲になった。
3人よりも明らかに激しく「上下上上 下上下下」をやっている観客に胸が熱くなる。


wonder2

この曲で本編は終了する。
3人とも本当にいい表情をしている。


アンコールMC

こう見えても私はけっこうな鬼畜だ。だいたい世の中には「ウソ」が多いと思っている。
なので「泣ける」と言われる映画や物語を読んでも、まずは泣かない。
そもそも「泣ける」ということに興味がない。「勝手に泣いてろよ」と思ってしまうクズ人間だ。
それでもここのMCを見ると即座に嗚咽を漏らす。
鼻水と涙がアゴからポタポタと落ちる。


ねぇ
ポリリズム

「一発屋」「すぐに消える」「来年にはいなくなってる」などと言われ続けた彼女たちは、この「ポリリズム」を最後に持ってきた。
彼女たちは一発屋ではなかったし、すぐには消えなかったし、11年目に向かって走り出している。
「人気のある曲を最後にやります!」といったファンサービスなどではなく、オープニングのGISHIKIで見せてくれた、ここまでの10年と、これからの11年目に向けての決意の表れなんだろうと思った。
3人は何度も何度もこの曲を披露してきただろうが、ここで見られる「ポリリズム」は、他のどこでも見ることが出来ない、特別な「ポリリズム」だった。

ライヴ当日、私はポリリズムの背後の花火に目を奪われてしまい、3人の姿から目を離してしまった(3塁側だったので、花火に目をやると完全にステージは見れなくなる)。
レポートにも書いたと思うが、花火の炎がドームの天井に燃え移るのではないかと気になってしまったのだ。
それと、ここまで3人だけで頑張ってきたのに、ここでいきなり飛び道具かよ!という思いもあった。
しかし、このDVDの映像を見ていると、この花火は我々のためにではなく、3人のために打ち上がったように見える。
何より、あ~ちゃんがあれだけ喜んでくれているのだから、こちらも嬉しい。
自分は花火に目を奪われてしまったが、映像でみるとがっつり客席の熱を上げているのが分かる。

そして、すでにご存知の方が多いかと思われるが、このポリリズムには「隠しコマンド」が存在する。
最後の最後に、副音声にて3人からのメッセージが隠されているのだ。

3人は、本当に素晴らしいDVDを作ってくれた。
たまたま何かの拍子でこのブログに飛んできて、ここまで読んでもらえたのならば、ぜひともこのDVDを購入して見てほしい。

さてはて。ここでDisc2の感想に行きたいところだが、このブログの文字制限に引っかかりそうなので、それはまた後日に。

結論。
かしゆか好きっス!





結成10周年、 メジャーデビュー5周年記念! Perfume LIVE @東京ドーム 「1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11」【通常盤】 [DVD]
Perfume
徳間ジャパンコミュニケーションズ

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8 コメント

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初めまして (入会希望)
2011-02-23 22:31:44
こんばんは。初めてコメントさせていただきます。
いつも楽しく読ませてもらっています。
僕も昨年たまたま見たパフュームのライブDVD(⊿ツアー)ですっかりパフュームワールドにハマってしまった一人です。
今回のDVDはもうすでに何十回観たかわかりません。しかしまだまだ飽きる気配がない。スゴい!スゴいです!ホントに!

僕は根っからのクラブ好きで、自分で言うのもなんですが、クラブ系の音(特にハウス)に関してはかなり耳が肥えていると自負しています。(DJもちょこっとやってました)
近頃は割とその手の音を取り入れた曲を耳にする機会も増えましたが、ここまでピュアでストレートに容赦なく大胆にクラブサウンドをそのまんま提供してくれるメジャーな日本人アーティストを僕は知りません。
「パフュームの掟」なんですかあれは!あれは部屋で聴くための音じゃない。あれは「現場で、かつ爆音で」聴いてこそ、その真価を発揮するまさに「現場(クラブ)仕様の音」ですよ!いや~参りました!ドームで踊りたかったぁー!まじスゲーよ!パフューム!!
すみません、ついつい興奮してしまいました。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
返信する
感想 (喉の人)
2011-02-24 01:23:01
何も言えねぇ(北島康介の声で)

Perfumeかしゆかver-はビタミン剤

結論、かしゆか好きッス
返信する
ウー ()
2011-02-24 13:57:25
> あ~ちゃんと結婚したい

そうはイカンザキ!

と言いたいところだが
「掟」のかしゆかの冷たい目をみて
かしゆか好きッス比率が高まっている今はあえて目を瞑ります。

VOICE前に奈落に引っ込んでいくときに3人がマネキン風ポーズをとってるところでまた鳥肌でした。

初回版難民としてはdisk2なんて都市伝説なので、UPしないでいいです(涙)
返信する
はじめまして! (髑髏フラワー)
2011-02-25 17:12:00
入会希望さん。

コメントありがとうございます!
私もこのDVDは今年一番多く見るDVDになりそうです!
そして早く次のワンマンライブに行きたいです!

なるほど、私はクラブサウンドには疎いのですが、クラブサウンド側から聴いてもPerfumeは凄いのですね!
先日、Perfumeファンの方と飲んだのですが、私が「Perfumeはパンクでロックだ!」と言うと、彼は「Perfumeはジャズだ!」と言っていました。
見て感じる角度によって、それぞれの魅力が備わっているんだな~と感じました。

「Perfumeの掟」は、現場では情報量が多すぎて、みんなきょとんとした感じでしたね・笑。
こうして改めて見て「スゲーーーーー!」と感心しております。
アレをたったの一回しか披露しないから、やっぱり凄いですよ!
(ちなみに、代々木体育館でやった「代々木ディスコMIX」はご覧になったでしょうか?映像として市販されているものではないですが、アレもヤバいです!)

次のワンマンライブ(ツアー?)でも、きっと凄い仕掛けをしてくると思うので、次は踊り狂いましょう♪
こちらこそ、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
返信する
異論なし!色んな死! (髑髏フラワー)
2011-02-25 17:13:06
喉さん。

Perfumeかしゆかver-は65回ほどシュルッと天国に旅立たせていただきました。
本文にも書きましたが「掟」で客席を睨みつけてる女の子が、どうしてあそこまで…。
あのギャップがたまらんちょたまらんちょ…。

結論。かしゆか好きっス!
返信する
のっちと飲みに行きたい。 (髑髏フラワー)
2011-02-25 17:13:49
ウーさん。

「そうはイカンザキ!」回避ありがとうございます。

「掟」のかしゆかはまさに本領発揮でしたね!
あそこまでの冷たさを放つのはかしゆかだけです!

マネキンのポーズは575から続いていましたね。
あのポーズの意味を考えたのですが、イマイチ分かりませんでした~。
初回盤がいつか手元に届きますように!
返信する
「カッコ良すぎて泣く」 (echo(PTA))
2011-02-27 16:01:40
はじめまして、こんにちわ。
初めてコメントさせていただきます。

分かります。「カッコ良すぎて泣く」。

私も、「GAME」でカッコ良すぎて泣きました。
私の中の「カッコ良い方向への感情」の限界を超えたんでしょうね。
あんな事は初めてでした。

私は弟の薦めで、去年の春に直角二等辺三角形ツアーのDVDで「edge」を見て以来の新参ファンですが、今回のドームライブに参加できてほんとによかったと思います。弟よありがとう。
そんな私なので「edge」を生で見たら、100%泣く自信があります。
今は、ドームライブDVDを観て当日の記憶と照らし合わせて、幸せな日々を送っています。なんせ、当日のライブ後はすごすぎてほとんど覚えてない始末でしたから。

最高のDVDに仕上がった今回の作品ですが、あえて一言言わせてもらうなら、
「当日のシティ、エレワの盛り上がりはあんなもんじゃねぇ!!」です・・・だって、東京ドームがマジで壊れるかと思いましたから。

いきなりで長文失礼しました。
返信する
泣く場面ではないのですけど・笑 (髑髏フラワー)
2011-02-27 22:35:33
echo(PTA)さん。

はじめまして。コメントありがとうございます!

「GAME」カッコ良すぎて泣けますよね!
こんなにカッコいい曲なのに、武道館以来2年も封印するところがまた泣けます…!

echoさんに直角のDVDを薦めた弟さんはグッジョブなので、echoさんから何かおごってあげてください。
「edge」は生で見たらきっと泣きますよ!イントロで泣きます!
私もechoさんと同じく、Perfumeのワンマンに参加すると、あまりの感動で必ず放心状態になってしまいます。何と言うか、言葉を失ってしまうのです。
なので、こうしてDVDになると、本当に嬉しい。
何度見返しても発見がありますよね。

当日のエレワとシティ、確かにあんなテンションではなかったですね。
ドームの屋根が吹き飛ぶくらいの盛り上がりがありました!

もうそろそろ?アルバムとツアーの日程が発表されるでしょうか?
楽しみに待ちましょう~♪
返信する

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