髑髏フラワー

ママの口ぐせお花はドクロ!

【ネタバレあり】JPNツアー埼玉2日目に行ってきたよかしゆか。【ご注意!】

2012-02-01 | ライヴレポート
【ご注意!】以下には公演に関する「ネタバレ」が書かれています。
まだこれから「JPNツアー」に参加される人で、ネタバレを回避したい方は読まないでください。




『キリンチューハイ 氷結 Presents Perfume 3rd Tour 「JPN」』さいたまスーパーアリーナ公演2日目に参加してきた。
私にとっての初めての「JPNツアー」の開始だ。



まずは終了してからの全体的な感想として…。
「音が小さい」と感じた。
私は、200レベルの226扉だったが(花道のセンターステージ先端辺りの距離。ステージに向かって左側)、ともかく「音が貧弱だ」と感じてしまった。音の源流が自分の方向ではなく、自分の座席から見下ろすアリーナ付近に流れている印象だった。
ヴォーカルの声は天井に流れて行くように軽く、低音は自分よりも遥かに下に響いていて、すっぽりと抜けてしまった中間の音を聴いているような感じ。
そのため、スピーカーから発せられる音よりも、付近で手拍子をしている音の方が大きく聴こえてしまい、テンションが上がりにくかった。

そして「演出の見にくさ」 も気になってしまった。
参加した方ならお分かりだろうが、 ライブは「光りと闇の芸術」だった。
開始前から諸注意で「光り物禁止」とアナウンスがあっただけに、闇の中に浮かび上がる照明、闇を切り裂くようなレーザービームが演出の重要な要素を含んでいた。
そのレーザービームが、ちょうど私の目線くらいの高さで照射されていたので、水平方向へのレーザーは、私がいる場所からはすべて「一本の線」にしか見えなかった。
アリーナからは上空が、上の座席からは眼下に飛び交うレーザービームがさぞ美しいだろうと想像するだけで終わった。

思い返せば「直角二等辺三角形ツアー」の時も初日はステージに近すぎる座席で、「edge」の演出がどうなっているのかまったく分からなかったが、それと同じ現象だろう。
私はまだこれから何カ所かの公演を回る予定なので問題はないが、一度だけの参加で今回のような座席であれば、やや消化不良なステージだったのではないか?と思う。

いつもはセットリストを載せて一曲ずつ感想を書いているが、今回は特に印象に残った部分だけを、思い出しながら書いて行く。

パフォーマンスされた全曲の中で、一番に印象に残ったのが、驚くべき事に

「時の針」

だった。

今回のツアーは、ステージ演出の都合上、公式に「光り物」(サイリウムなど)の持ち込み禁止がアナウンスされていた。Perfumeはアイドルなので、どこに行っても「光り物」を持ってくるファンは多い(他のアイドルよりは少ないのかな?)。個人的に「光り物」は非常に目障りで鬱陶しく、禁止される以前から消えて欲しいと願っていたので、この采配には喜んだ。
この日に見た「時の針」は、この「光り物禁止」が抜群に効果を発揮した演出だったと思う。

漆黒の闇の中に、3つの島が横一列にぼうっと浮かび上がり、島ごとに一つのからくり人形が立っており、そのからくり人形が「時の針」を歌う。
私が見ている座席からはちょうど3つの島を真横から眺める感じだった。
パッと目に入る空間は本当に真っ黒な暗闇で、大掛かりなステージセットが消えて、島が浮かんでいるような幻想的な景色が見えた。
まさかこの場所で、こんなウソのような演出を見せられるとは思わず、あまりの美しさにグッと涙腺が緩んでしまった。

サイリウムなどの「光り物」の存在は、見るものに距離感を感じさせてしまうが、今回はステージ上や演出上発せられる光り以外がまったく存在しないので、距離感が狂ってピントが合わず、幻想的な風景に見えるのだと思う。
同じような印象は

「イントロダクション」

でも感じた。

開演前にじっくりと見ていたステージなのに、暗転してゆっくりと持ち上がってくる照明機材(なんとも説明の出来ない不思議な照明)の輝きを見ているだけで、スケール感が狂って吸い込まれるような感覚があった。
ここまでの大舞台で「光り物」が禁止されているライブは他にあるのだろうか?
この日は見渡す限り、光る物体を持っている者は一人もいなかった。


あえて説明するのであれば、こういった照明機材。

次に印象に残ったのは、やはり

「GLITTER」

だった。

正直、よく見えなかったので何をやっているのかは詳しく分からなかったが、レーザービームとリンクして3人がダンスしていることは分かった。
「うわ、なんかスゲエ!」と思いながら眺めていた。
これは遠くても良いので、ぜひ正面から見てみたい。
そう言えば「GLITTER」も「レーザービーム」も、当然のようにアルバムバージョンを披露してくれたのが嬉しかった。これがワンマンライブというものだ。

小さいと感じていた音量は

「ワンルーム・ディスコ」

でガツンと上がったように感じた。
「おお!これぞPerfumeのライブよ!」と上がり腐ったが、MC明けには再び音量が下がり、やや残念に感じた。

アンコールでの

「Dream Fighter 」

では、ずっと気になってたPA卓後ろの、大きな卓球台のような台に3人が現れて、一番後ろのオーディエンスを熱狂させていた。見ているこちらも何だか嬉しくなった。
ここでのあ~ちゃんの「私たちからのエールです!」と言うMCがズシンと心に響く。
かつてのインタビューでは、この「Dream Fighter 」の歌詞が「今の私たちには重い」と話していたあ~ちゃんだが、今日のこのステージに立つまでに、歌詞に負けない気持ちを持てるようになったのだと感じ、実に考え深かった。
そしてその後にはまさかの「センターステージまでのかけっこ」を見る事が出来た。
見事に1位を獲得したあ~ちゃんも素晴らしいが、スタート以前からまったくやる気を感じさせないかしゆかの存在が光っていた。
「クラウチングスタートでやろうよ」というのっちの無邪気な提案に「クラウチングスタートって何の意味があるのかさっぱり分かんないんだけど」と真顔で答えたかしゆかに踏まれたい。
ちなみに、この日の公演のMCは、全体的に緩い感じで、客いじりなどで客と話す場面でも所々かしゆかが「あ、そうですか」「はい。わかりました」などと冷たく斬る場面が何度か見られて興奮した。

「P.T.A.のコーナー」

では、相変わらずダンスの練習をさせられた。
その中に、「3、2、1」と指を折っていく、明らかに老人では再現不可能な指の動きをする動作があり、私はいよいよ老人を排除しようとする3人の姿勢に、ゾクゾクとMっ気を感じてしまった。

アンコール最後の曲

「心のスポーツ」

で、「♪ほっぺたにキス(チャチャ!)キミがスキ(チャチャ!)ドキドキドキが止まらないの(チャチャ!)」と合いの手を入れている観客を見渡して、「おいおい…Perfumeのライブでそんな格好悪い手拍子するなよ…素人どもが…!」と周囲を呪う目で見渡していたが、その合いの手は「P.T.A.のコーナー」で練習したダンスで、3人が「やって~♪」と言った瞬間に全力で同じ合いの手を打った。
素晴らしい合いの手だと強く感じた一瞬だった。

その他、呼び方が決まっていないのか、「music by Yasutaka Nakata」と表示されてから始まる

「着替え曲」

がムチャクチャ格好よかった。
流れる映像の内容はキレイさっぱりに忘れてしまったが、ブリブリと踊りながら楽しめた。
こういった部分は後に発売されるだろうDVDが楽しみでならない。

感動に狂うレポートを書くのかと思ったら、ずいぶんアッサリした感想になってしまった。
しかし、これは次に続く新潟での熱狂の序章に過ぎない(座席も演出を楽しめそうな所だし)。
終演後に、初日の神戸から参加している友人から聞いた話では、各公演ごとに細かなチューニングをして演出を変えてきているそうだ(着替え曲での映像も変わってきているらしい)。
私にとっての初の「JPNツアー」初日が終わり、ガッツリ楽しめたか?と問われれば、何曲かセットリストから落ちた楽曲があり肩を落とすこともあったが、翌日にかけてじわじわと感動が蘇ってくるような感覚を味わった。

結論。
かしゆか好きっス!
沖縄で弾けるために健康を維持しなくては!



あ。書き忘れていた。

「心のスポーツ」で「♪運動不足~『なのっ♪』」と歌うかしゆかの「ぷくゆか状態」をモニターで確認した時に、シュルっと魂が飛び出して、さいたまスーパーアリーナの天井に当たって跳ね返って肉体に戻った。
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8 コメント

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オープニングを楊子で再現するとはw (赤い狐)
2012-02-01 22:42:01
でも雰囲気はよくでていると思いますw

髑髏さんにしては妙に冷静なライブレポでしたが音質的にちょっと微妙でしたようで。
初日は逆にものすごい音圧で身体がビリビリするくらいで、ちょっと低音が強すぎると感じるところがあったので調整したのかもしれませんねが、それがやや裏目に出てしまったんでしょうか。
箱がでかいだけに音量調整の難しさを感じましたね。

光り物を禁止した効果は随所に感じましたが、やはり髑髏さん同様「時の針」の時の演出が非常に見事で、真っ暗な会場の中でスポットライトに照らされる三人の姿が本当に綺麗でした。
あとかしゆかの動きが上手すぎて「ほんとに人形なんじゃないか!?」って思ってちょっと怖かったよw。

しかし「時の針」って正直そんな好きな曲ではなかったんですが、ライブでの演出を見て一転して好きな曲になりました笑。
これもライブの追加効果の一つなのかもしれませんな。

今週末の新潟では音と演出を思い切り堪能してはっちゃけてきてください。
返信する
埼玉乙です! (kakky)
2012-02-01 22:46:57
師匠、こにゃにゃちわ(古っ!)

ようやくツアーについて喋ることが出来て嬉しい限りです。

玉アリではSっ気満載のかしゆかにゾクゾクされたようで、鳥肌感がこちらまで伝わってきますw

自分は神戸初日と玉アリ2日間参加しましたが、ようやく彼女らの本質を理解しかけている自分がおります。

なぜ、飽きないんだろう?
なぜ、毎回感動が止まないのか?

ライブが彼女らの主戦場であり、ファンと彼女らを一番に結びつける場所なのだと感じました。

これはまだまだ参戦して成長し続ける彼女らを目に焼きつけなくてはと誓う今日この頃であります。

玉アリではお逢い出来ませんでしたが、ちょうど向かいののっちサイドから、ターゲットスコープ越しに師匠を確認しましたので満足ですw

新潟、楽しんできて下さい。

静岡でお待ちしております。

あと、沖縄でもw(願望)

5月で陽気も良いし、もちろんバイクで遠征ですよねwww
返信する
なのっ! (たぐろす)
2012-02-05 16:43:50
>3人が「やって~♪」と言った瞬間に全力で同じ合いの手を打った。

その豹変ぶりが好きw
いろいろ細々と不満もあったようですが、
そういったファンの声を汲み上げて、どんどん熟成されたライブになればいいですな~…

なのっ!
JPN鑑賞中どうしても、ここだけは声に出してしまう。
Perfumeあるある?
返信する
なのっ♪ (髑髏フラワー)
2012-02-06 12:59:56
赤い狐さん。

このブログのライブレポを楽しみにしてくださる方がいらっしゃるのに、今一歩(と言うか、かなり)音質が悪くて盛り上がれませんでした…。
愛しているが故に、ちょっと厳しいことも書いてしまったかなあ、と心苦しいです。
まあ、次のライブレポを楽しみにしててくださいなw

kakkyさん。

おっしゃることは、昨日参戦した新潟でビリビリと感じる事が出来ました!
ワンマンライブならではの、終了した時の虚脱感も感じることが出来ましたし、翌日の筋肉痛、声枯れも♪
また早く最新のPerfumeに会いたくなりました~!
沖縄で会えたら嬉しいですね~♪

たぐろすさん。

そりゃ豹変しますw
Perfumeのライブは、やっぱり大音響で楽しみたいんですよね~。
今回はスピーカーの性能的な問題だったようですが、きっちりとチューニングしてくれることを期待します!

なのっ♪
返信する
凄かった (Perfumeを生き甲斐にする通りがかりの民間人)
2012-02-12 00:57:18
途中であまりの可愛さに失神しそうだった
時計の針は本当にやばかった
ダンスもうまいし何より光るものがない中でのレーザーと言ったらもう...
そしてもうのっちが可愛くて可愛くて...

あー発狂しそうなのでこの辺で
返信する
凄かったですか! (髑髏フラワー)
2012-02-13 20:41:13
Perfumeを生き甲斐にする通りがかりの民間人さん。

この日にはちゃんと見えなかったのですが、時の針ののっちは完璧にお人形になっていましたね!
「光り物禁止」の判断はやっぱり正しかったと思います。
本当に美しいステージでした。

発狂がおさまったらまたコメントしてくださいね!笑
返信する
SSAでは音響が・・・ (hide)
2012-02-17 00:14:46
こんにちは、時々拝見しております。
新潟は最高だったとのことで、何よりです。
私はSSA2日目でしたが、アリーナ席でしたので
音圧不足は感じませんでしたが、他の方のレポでも、席によっては音圧不足だったようです。レーザーの演出も、水平方向の時は特に、
席によって見え方に大きな違いがあったようで
、大きな会場ならではの難しさがやはりあったようですね。
レポに書かれてましたが、「時の針」は本当に素晴らしいパフォーマンスでした。
間近で見ることができた私は、途中から完全に固まって、この瞬間を少しでも見逃すまいとしていました。
あとは、JPNスペシャル!?のコーナーが、今までのPerfumeとはまた違うカッコイイ一面を見せてくれた点で、印象的でした。
あとは、「スパイス」と「GLITTER」ですね。
非常に良席でしたので、SSA、楽しめました。
もう一度、静岡にも参戦しますので、楽しみです。
返信する
音だけも届いてくれれば…! (髑髏フラワー)
2012-02-18 22:45:10
hideさん。

コメントありがとうございます!
アリーナは逆に音圧が激しかったとの話しも聞きました。
また、スピーカーの指向性が高すぎて、周辺には音が届かないとの話しも…。
過去に直角の横浜アリーナでも感じたのですが、縦に長い客席を持つ会場では音のバランスの取り方が難しいのかもしれませんね。
「時の針」は心に残る演出でしたよね。
切れ味の鋭いパフォーマンスだけじゃない3人の凄みを見た気がしました。
静岡は私も参戦するので楽しみです(しかも会場はけっこうコンパクトらしいです)!
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