先日の日曜日、今年最後のツーリングに行って来た。
目的地は、千葉は房総のトロサーモンいくら丼を食べさせてくれる「まるよ」さんだ。
ノロウイルスっぽいものにやられて、食生活をグッと質素にしていたので(酒も控えていた)、復活の儀式として海鮮を腹一杯に食べることにした。
今回のツーリングもいつも通り「サッサと行ってサッサと帰る」ことにした。
ということで当日は朝の4時に起床。千葉に出かけるには異常に早起き。
これは、私のマゾ的なゴーストが「せっかくだから寒さも楽しめよ」とささやくのでそうした。
半端な時間に出て半端な寒さを感じるくらいなら、絶頂に寒い時間帯に出て、寒さをじっくりと味わいたい。
今回は、持っている防寒着はフル装備で出かけることにした。
この、朝の着替えの時間からしてすでに楽しい。
出かけるための服を着るだけでこんなにも慎重になるのは、登山家とライダーくらいなものだろうか?
時速100キロの速度で風を切って走るので、ほんの少しの隙間があれば、そこから風が切り込むように入ってくる。
ヒートテックのパンツを履き、ヒートテックのシャツを着て、さらにロングTを着込む。
デニムパンツを履き、シャツをしっかりとパンツに入れる。
ここで「ハクキンカイロ」に火を入れてベルト入れ、ロングTの上に巻き付けて腰に当たるようにする。
ハクキンカイロさん
この上からトレーナーを着て、オーバーパンツを履いてトレーナーをイン。
そしてその上に「工事現場の人が着るシャカシャカ」(防風効果があるとTwitterの友人が教えてくれた)を着込んで、首にネックウォーマーを巻いてN3-Bを着込む。
帽子をかぶり、エンジニアブーツに足を入れてベルトを締める。
「工事現場の人が着るシャカシャカ」
正直に言って暑い。早く走りたくなる。
はやる気持ちを抑えながら、バイクを近所の公園まで押して歩き、もう一度自分の装備に異常はないか確認して、エンジン点火。
2週間以上も回してなかったのに、エンジンはすこぶる快調に回っている。
ネックウォーマーを鼻まで上げて、ヘルメットをかぶり、グローブを二重にはめて5時。静かに発進。
いつもは湾岸経由で千葉に行くのだが、今回はアクアラインまで下の道で行くことにした。
真っ暗で誰も走っていない道を、夜を背負って走っているような感じがしてワクワクする。
防寒装備は効果を上げて、寒さはまったく感じない。
ためしにヘルメットのシールドを上げてみると、やはり切り込むような風が入ってくる。
6時20分。自宅から45キロ。アクアラインの海ほたるPAに到着。
自宅を出て1時間半で45キロ。下道を走るのに思ったよりも時間がかかった。
昼の交通情報では常に満車の海ほたるも、さすがにこの時間だと空いている。
それでもガランとしている訳ではなく、そこそこに人はいる。
立ち食いそばくらいはやっているだろうと思っていたが、食事どころはすべて営業していなかった。
仕方なくコンビニでピザまんと缶コーヒーで朝食。
クルマの人がみんなガクガクブルブル震えているのに、私だけ重装備でもっさりしているのが面白い。
この辺りで東の空が赤くなり、空が白み始める。
再び重装備にフタをして、次はアクアラインの海上部分をひた走る。
どこでもそうだけど、橋はバイクにとっては風が怖い場所だ。
特にアクアラインはクルマで走っていても風に煽られて恐怖を感じることが多い。
しかしこの日は奇跡的に無風だった。
道路脇に設置してある鯉のぼり状のアレも、しょんぼりとしていた。
いつも風に悩まされる館山道も無風で、こちらは道路脇のススキの穂がまったく揺れていないことで確認出来た。
素晴らしい。
そのまま館山道を終点まで走り、目についたコンビニで休憩。7時半。
よく分からないが仕事の人が多くていたたまれない気持ちになる。
ここで地図を見て、房総半島の海沿いを走るのは止めて、山を越えることにした。
誰も走っていなくて、信号の無い峠道をゆっくりと流す。
都会では絶対に味わえないゼイタクな時間。
ドコドコ走って海沿いに出たので、小さな漁港に寄った。
ここで久しぶりに太平洋に出会った。
ここからはチョイチョイバイクを止めて景色を見たり、写真を撮ったりしながらのんびりと海沿いを走る。
見事に曇天。
気持ちが高揚するのはきっと「自由」を感じているからなんだろうと思う。
止まろうが走ろうが、どこに行こうが自分の意志で決めることが出来る。
しかも歩いている訳じゃない。十二分に信頼出来て、そこそこ早い「足」がある。
9時過ぎ。自宅から159キロ。道の駅鴨川オーシャンパーク。
実は朝食が物足りなかったので、ここの裏手で豚汁の屋台でも出ているかと思って寄ってみた(かつて豚汁の屋台が出ていたのを見たことがある)。
がしかし、竹細工の屋台が出ているだけで食品は無かった。
ここで大休止。
次々に現れては消えるマスツーリングの皆さんを見送ったりしながら過ごした。
毎度のことではあるけど、ソロツーリングの人はあんまり見かけない。自分だけだ。
以前に見かけたことがあるが、とある道の駅のベンチに寝っ転がって、ずーっと携帯をカチカチしているソロツーリングの人を見た。
たぶん一時間くらいそこにいたと思う。
「わざわざツーリングに来て何をしているんだ…」
と思ったが、今になって考えれば、その人は、そのベンチで寝っ転がって携帯をカチカチさせるためにわざわざツーリングに出かけたのだと思う。
自分も似たようなものだ。
10時過ぎ、目指す食事どころ「まるよ」さんを見つけて、その横のコンビニで開店待ち。
開店と同時に店に入った。
その後も、バイク軍団やカップルや家族連れなどが次々に入店してくる。
という訳で、本日の目的である「トロサーモンいくら丼」(1600円)がやってきた。
これを完璧に破壊するのが本日の作戦だ。
わさびを溶いた醤油をかけ、一瞬にしてこれの破壊に成功した。
ほんの少しだけ残念だったのは、お茶がなくて水だったこと。
お茶があれば、さらにこの美味しさを補完出来たと思う。
けっこう大切だが、見落としがちな部分ではある。
お店が開店して30分。11時に帰路につくことにした。
128号線を戻り、県道89号線で半島を横断するように館山道を目指す。
誰も走っていない。最高に気持ちいい。
12時。自宅から196キロ。道の駅富楽里とみやま。
13時。自宅から249キロ。アクアライン、海ほたる。7時間ぶりに戻って来た。
2ちゃんねるで見かけて、去年買って来たグローブ。
ワークマンで980円だったかな?価格の割りにはまあまあの暖かさ。
ただし、インナーがボロボロになって、装着しにくくなった。
薄手の手袋をしてからこれを装着するのだが、これでも指先は寒くて少し痛くなる。
15時。自宅から297キロ。地元に帰着した。
まだ明るかったので、すぐに洗車して、乾かすためにひとっ走りして、満タンに給油した。
これで今年のツーリングはおしまい。
上記の「工事現場のシャカシャカ」が予想以上に効果を上げたので、年明けにもまた走りに行けると思う。
XL883N、今年も楽しいツーリングをありがとう!また来年も遠い場所に走りに行こう!
目的地は、千葉は房総のトロサーモンいくら丼を食べさせてくれる「まるよ」さんだ。
ノロウイルスっぽいものにやられて、食生活をグッと質素にしていたので(酒も控えていた)、復活の儀式として海鮮を腹一杯に食べることにした。
今回のツーリングもいつも通り「サッサと行ってサッサと帰る」ことにした。
ということで当日は朝の4時に起床。千葉に出かけるには異常に早起き。
これは、私のマゾ的なゴーストが「せっかくだから寒さも楽しめよ」とささやくのでそうした。
半端な時間に出て半端な寒さを感じるくらいなら、絶頂に寒い時間帯に出て、寒さをじっくりと味わいたい。
今回は、持っている防寒着はフル装備で出かけることにした。
この、朝の着替えの時間からしてすでに楽しい。
出かけるための服を着るだけでこんなにも慎重になるのは、登山家とライダーくらいなものだろうか?
時速100キロの速度で風を切って走るので、ほんの少しの隙間があれば、そこから風が切り込むように入ってくる。
ヒートテックのパンツを履き、ヒートテックのシャツを着て、さらにロングTを着込む。
デニムパンツを履き、シャツをしっかりとパンツに入れる。
ここで「ハクキンカイロ」に火を入れてベルト入れ、ロングTの上に巻き付けて腰に当たるようにする。
ハクキンカイロさん
この上からトレーナーを着て、オーバーパンツを履いてトレーナーをイン。
そしてその上に「工事現場の人が着るシャカシャカ」(防風効果があるとTwitterの友人が教えてくれた)を着込んで、首にネックウォーマーを巻いてN3-Bを着込む。
帽子をかぶり、エンジニアブーツに足を入れてベルトを締める。
「工事現場の人が着るシャカシャカ」
正直に言って暑い。早く走りたくなる。
はやる気持ちを抑えながら、バイクを近所の公園まで押して歩き、もう一度自分の装備に異常はないか確認して、エンジン点火。
2週間以上も回してなかったのに、エンジンはすこぶる快調に回っている。
ネックウォーマーを鼻まで上げて、ヘルメットをかぶり、グローブを二重にはめて5時。静かに発進。
いつもは湾岸経由で千葉に行くのだが、今回はアクアラインまで下の道で行くことにした。
真っ暗で誰も走っていない道を、夜を背負って走っているような感じがしてワクワクする。
防寒装備は効果を上げて、寒さはまったく感じない。
ためしにヘルメットのシールドを上げてみると、やはり切り込むような風が入ってくる。
6時20分。自宅から45キロ。アクアラインの海ほたるPAに到着。
自宅を出て1時間半で45キロ。下道を走るのに思ったよりも時間がかかった。
昼の交通情報では常に満車の海ほたるも、さすがにこの時間だと空いている。
それでもガランとしている訳ではなく、そこそこに人はいる。
立ち食いそばくらいはやっているだろうと思っていたが、食事どころはすべて営業していなかった。
仕方なくコンビニでピザまんと缶コーヒーで朝食。
クルマの人がみんなガクガクブルブル震えているのに、私だけ重装備でもっさりしているのが面白い。
この辺りで東の空が赤くなり、空が白み始める。
再び重装備にフタをして、次はアクアラインの海上部分をひた走る。
どこでもそうだけど、橋はバイクにとっては風が怖い場所だ。
特にアクアラインはクルマで走っていても風に煽られて恐怖を感じることが多い。
しかしこの日は奇跡的に無風だった。
道路脇に設置してある鯉のぼり状のアレも、しょんぼりとしていた。
いつも風に悩まされる館山道も無風で、こちらは道路脇のススキの穂がまったく揺れていないことで確認出来た。
素晴らしい。
そのまま館山道を終点まで走り、目についたコンビニで休憩。7時半。
よく分からないが仕事の人が多くていたたまれない気持ちになる。
ここで地図を見て、房総半島の海沿いを走るのは止めて、山を越えることにした。
誰も走っていなくて、信号の無い峠道をゆっくりと流す。
都会では絶対に味わえないゼイタクな時間。
ドコドコ走って海沿いに出たので、小さな漁港に寄った。
ここで久しぶりに太平洋に出会った。
ここからはチョイチョイバイクを止めて景色を見たり、写真を撮ったりしながらのんびりと海沿いを走る。
見事に曇天。
気持ちが高揚するのはきっと「自由」を感じているからなんだろうと思う。
止まろうが走ろうが、どこに行こうが自分の意志で決めることが出来る。
しかも歩いている訳じゃない。十二分に信頼出来て、そこそこ早い「足」がある。
9時過ぎ。自宅から159キロ。道の駅鴨川オーシャンパーク。
実は朝食が物足りなかったので、ここの裏手で豚汁の屋台でも出ているかと思って寄ってみた(かつて豚汁の屋台が出ていたのを見たことがある)。
がしかし、竹細工の屋台が出ているだけで食品は無かった。
ここで大休止。
次々に現れては消えるマスツーリングの皆さんを見送ったりしながら過ごした。
毎度のことではあるけど、ソロツーリングの人はあんまり見かけない。自分だけだ。
以前に見かけたことがあるが、とある道の駅のベンチに寝っ転がって、ずーっと携帯をカチカチしているソロツーリングの人を見た。
たぶん一時間くらいそこにいたと思う。
「わざわざツーリングに来て何をしているんだ…」
と思ったが、今になって考えれば、その人は、そのベンチで寝っ転がって携帯をカチカチさせるためにわざわざツーリングに出かけたのだと思う。
自分も似たようなものだ。
10時過ぎ、目指す食事どころ「まるよ」さんを見つけて、その横のコンビニで開店待ち。
開店と同時に店に入った。
その後も、バイク軍団やカップルや家族連れなどが次々に入店してくる。
という訳で、本日の目的である「トロサーモンいくら丼」(1600円)がやってきた。
これを完璧に破壊するのが本日の作戦だ。
わさびを溶いた醤油をかけ、一瞬にしてこれの破壊に成功した。
ほんの少しだけ残念だったのは、お茶がなくて水だったこと。
お茶があれば、さらにこの美味しさを補完出来たと思う。
けっこう大切だが、見落としがちな部分ではある。
お店が開店して30分。11時に帰路につくことにした。
128号線を戻り、県道89号線で半島を横断するように館山道を目指す。
誰も走っていない。最高に気持ちいい。
12時。自宅から196キロ。道の駅富楽里とみやま。
13時。自宅から249キロ。アクアライン、海ほたる。7時間ぶりに戻って来た。
2ちゃんねるで見かけて、去年買って来たグローブ。
ワークマンで980円だったかな?価格の割りにはまあまあの暖かさ。
ただし、インナーがボロボロになって、装着しにくくなった。
薄手の手袋をしてからこれを装着するのだが、これでも指先は寒くて少し痛くなる。
15時。自宅から297キロ。地元に帰着した。
まだ明るかったので、すぐに洗車して、乾かすためにひとっ走りして、満タンに給油した。
これで今年のツーリングはおしまい。
上記の「工事現場のシャカシャカ」が予想以上に効果を上げたので、年明けにもまた走りに行けると思う。
XL883N、今年も楽しいツーリングをありがとう!また来年も遠い場所に走りに行こう!
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