どるち & えこう の 『美術館・博物館めぐり』 & 『美味しいもの』日記なのだ

プレーリードッグのぬいぐるみの『どるち』と 飼い主?の『えこう』が書く 美術館・博物館や 飲食店の感想なのだ

『勝海舟、篤姫を描いた知られざる巨匠 維新の画家 川村清雄@江戸東京博物館』なのだ

2012年11月11日 | アート【展覧会 & 常設】(~2022年)

ぼくらわ 招待券を頂いたので 江戸東京博物館で 12月2日まで開催中<勝海舟、篤姫を描いた知られざる巨匠 維新の画家 川村清雄>を見に行ったのだ



ぼくらわ 川村清雄を全く知らなかったんだけど 最も早く海外で本格的な油彩技法を学んだ日本人画家の一人であったそうなのだ 絵画の留学わ パリ→ヴェネツィアの順に行ったそうなのだ


絵画や 歴史資料などを中心に 約180点が展示していたのだ


その中で ぼくが気になった作品をちょっと ご紹介するのだ

1番良かったのわ 最後の方に展示していて 川村清雄が描いた<建国>なのだ


フランスの国家のシンボルの『ガリアの雄鶏』と 日本の天の岩戸の神話の『常世の長鳴きの鶏』の両方のイメージで 描かれていたのでわ?って 解説に載っていたのだ

日本画のような油絵わ カッコ良くて この作品わ すごく好きになったのだ ちなみに この作品わ  オルセー美術館所蔵で 『日本初公開』なのだ


川村清雄が描いた<梅と椿の静物>なのだ


絹本油彩の作品で 背景にわ 金箔を貼っていて 日本画と 油絵の融合したみたいで まさに 『油絵師』の作品といった感じなのだ



川村清雄が描いた<蛟龍天に昇る>なのだ


油絵の龍って そんなに見たことがないのだ なんとなくだけど 龍の顔が 西洋っぽく感じるのわ 油絵だからかも?なのだ


展覧会トータルで見ると 資料が多くて ちょっと?が付くんだけど でも 何点かの作品わ 素晴らしい作品だったのだから その数点(<建国>など)を見るだけでも 行く価値わ あると思うのだ 




ここから先わ 展覧会の詳細と えこうの感想を載せるのだ


江戸東京博物館 <勝海舟、篤姫を描いた知られざる巨匠 維新の洋画家 川村清雄> 12月2日(日)まで

http://www.edo-tokyo-museum.or.jp/exhibition/special/index.html

作品リスト
http://www.edo-tokyo-museum.or.jp/exhibition/special/2012/10/img/new_list.pdf




展示構成

序章 旗本の家に生まれて

第1章 徳川派遣留学生

第2章 氷川の画室

第3章 江戸の心を描く油絵師

終章 ≪建国≫そして≪振天府≫

絵画が約100点、歴史資料などが約80点、合わせて約180点を展示していました。


気になった作品

66.ジャンバッティスタ・ティエポロ 聖ガエタヌスに現れる聖家族

解説には、『ティエポロは、清雄がヴェネツィア留学時代に携帯した画家の一人。(中略)聖ガエタヌスの夢に中に聖家族が現れた光景を描いた本作は、ひざまずく聖ガエタヌスの前に聖ヨセフが幼児キリストを抱き、聖母マリアはそのキリストを聖人に示すポーズをとっている。』と書かれていました。

マリアの表情と、淡い感じの色調が良かった。


93.川村清雄 江戸城明渡の帰路


解説には、『江戸城の石垣を背に立つ勝海舟の背後に怒の形相を帯びた旧幕府軍の将官が斬りかかろうとしている場面を描く。江戸開城の前後に勝海舟が数度命を狙われたというエピソードを象徴的に描いた。』と書かれていました。


94.川村清雄 蛟龍天に昇る


解説には、『クモの中を天かける龍の姿をダイナミックに描く。制作にあたり、頭部のモデルは馬の頭の皮剥にしたものを用い、角は鹿、爪は鷲、背の棘は栄螺、胴体は蛇を参考にしている。』と書かれていました。


176.川村清雄 梅と椿の静物


解説の一部には、『芳春四妍(ほうしゅんしけん)という春を代表する4つの花(梅、桜、桃、椿)が妍を競い合う、迎春の華やかな作品。』書かれていました。


180.川村清雄 桜花に鈴

板に、闇夜に浮かぶ桜が描かれているが、夜を表す黒は、黒漆で描き表現していた。板の目が際立って美しい。たぶん、桜も幹も漆が使われているような色合いだった。


203.川村清雄 建国


解説には、『「天の岩戸」の神話をテーマとする。鮮やかに金地に剣、鏡、勾玉、桜を散らし、力強く暁を告げる鶏を配する。装飾性と明快さを両立した本作は、日本的油彩画を追及した清雄晩年の記念碑的作品。』と書かれていました。

鶏や桜は、筆の跡がわかるように荒い感じで描かれているが、他は、筆の跡がわからないように丁寧に描かれていました。


川村清雄は、全く知らない画家だったので、今回の展示で知ることが出来て良かったです。ちょっと資料等が多くて、はじめの方はつまらない感じにも思えましたが、最後に方の展示していた日本画のような油絵の作品は素晴らしく、もう1度見に行きたいと思っています。

目黒区立美術館でも、<もうひとつの川村清雄展>が開催しているので、行ってみようと思う。

目黒区立美術館の<もうひとつの川村清雄展>のページ
http://mmat.jp/exhibition/archives/ex121020-3


巡回情報

静岡県立美術館 2013年2月9日(土)~3月27日(水)


この後わ 渋谷に移動して Bunkamuraの近くにある ガレットのお店の<クレープリー ティ・ロランド>で遅めのランチをしたのだけれど そのことわ また 今度書くのだ