命ある街路樹を反対を無視して伐採することに、的確な批判!(※署名サイト Change.org から)
https://www.change.org/p/樋口高顕千代田区長-神田っ子の誇り-神田警察通りの32本のイチョウを伐採せずに工事してください/u/30550148?cs_tk=AlMO3NTiiZdEJNiMiGIAAXicyyvNyQEABF8BvDPAvUwF2DoQYCxtmON8to4%3D&utm_campaign=8ca7b2b5d7d24fafb6f7b8d37b2e4436&utm_content=initial_v0_5_0&utm_medium=email&utm_source=petition_update&utm_term=cs
※下記エントリーの続き(再録&ディスカッション一部引用)です。山本様、有難うございます。
Change.org から(※引用)
2022-05-19 22:10:22 | リンクフリー記事
https://blog.goo.ne.jp/doteneco-cm/e/cb7da874f29ddd55f099aae3df9dda10
山本 淳平
2022年6月3日
7年前、仙台市で開催された東日本大震災関連のシンポジウムに参加したことがあります。
ある講師の方が講演冒頭で発言された言葉が記憶に残っています。
「仙台市は男性目線のまちづくりをしている。女性や弱者への配慮がない」
歩道はでこぼこが多くてベビーカーを伴う母親には歩きづらい、歩き疲れた時に休憩できるベンチも歩道にない、歩道橋を渡らないと道路を横断できない場所が多い、という趣旨の発言もされていました。
(なお、講師の方は50代の男性でした)
あの震災を踏まえて、被災前と同じように街を再生していくのか、それとも震災で浮き彫りになった街の問題を改善していくまちづくりをしていくかが議論されていた頃の話です。
この問題は、仙台市に限った話ではないと私は思います。
地方自治体の土木行政、都市開発行政に関わる職員はほとんどが男性です。
もともとこの分野に体育会系の体質があり、工事を発注する行政機関の技術職も工事を請け負う建設業者も女性の志望者はほとんどいませんでした。
近年は女性職員も少しずつ増えてきたとはいえ、高知県の土木事務所では非常勤職員以外は全員男性ということもざらにありました。
建設業の現場はもっと極端で、女性職員が現場で働くことがそもそも想定されていない状況がずっと続いていました。
建設現場に女性用のトイレを設置することが義務化されたのは、なんと平成28年のことです。
国土交通省Webサイト 建設現場に設置する「快適トイレ」の標準仕様決定
https://www.mlit.go.jp/common/001140808.pdf
女性の目線、社会的弱者の目線でまちづくりを進めていくことが、いかに軽視されていたかがよくわかります。
そんなことは自分には関係ない…と知らん顔をしている男性の皆様、本当にそうでしょうか?
新型コロナウイルスに不運にも感染してしまい、ずっと後遺症に悩まされている若い世代の人たちもいます。
東日本大震災以後、何の前触れもなく自分が社会的弱者になるかもしれないと実感している人も多いはずです。
だからこそ、東京都民の皆様は小池百合子都知事に期待されていたのだと思います。
従来の、男性目線ではないまちづくりをしてくれるのだと。
政治の世界で生き残っていくためには、妥協しなければならないこともあるでしょう。
しかし、リーダーの役割を担う人はトラブルから逃げることはできません。
トラブルの方がリーダーを追いかけてくるからです。
周りにイエスマンばかり配置して反対意見を述べる人を排除したとしても、それは一時しのぎです。
真の問題解決能力は、トラブルに正面から向き合うことでしか磨かれません。
千代田区の道路行政でも、これまで白山通りや明大通りで街路樹を残して道路改良をしてきた実績があるはずです。
実際にできた道路が最初に想定されていたものと違った形になったとしても、図面上にしか存在しない理想の道路より、紆余曲折の末に計画を修正して改良された道路の方がはるかに価値があると私は思います。
私の想像にすぎませんが、もし、千代田区の道路行政に携わる方々が、『失敗を許せない』『間違いを認めたくない』という思いを少しでも持っているとしたら…
そんなくだらないプライドは捨てましょう。
自分自身の成長を妨げるだけです。
失敗を許し、間違いを認めて失われるものがあるのですか?
※返信(2022/11/25 追記)
土手 千
3週前(2022/11/07 投稿)
山本 様
土手です。先日はお忙しいところ、合間を縫って神田警察通りまでお越しくださり有難うございました。
駐車帯の事をおっしゃられてたとお聞きしました。2期工事の駐車帯は、そもそも全廃に決まって、間に有る広い脇道で荷捌きが出来るようにと、そちらにパーキングを新たに作った筈なのです。それをイチョウを伐採する為、したいが為に、ただそれだけの目的の口実に担当者は今回、停車帯が必要と言い出した訳で「警察から要請された」などの記録は有りません(無いので出て来ない)。
昨日、3期工事の道端で話をしましたが、日曜にも関わらず多く車が通り、結構交通量が有るのだと(2期は少ない)思いました。当初の街づくりの為(?)、そもそもここの、この車線を減らす事が理に適っているのか甚だ疑問でした。住民は賑わいより静かな週末・日常が大切で、交通量が増えて騒音や交通事故が増えるなど、如何にも懸念材料でしか有りません。
ところで、先日お伝えしたコピーの件ですが、投函は大丈夫でしょうか。(伏字にして文書化したものの方が宜しいようであればそう致しますが)
見送る方が宜しければ、取りやめに致します。
色々お心を砕いて頂き感謝しております。
お礼まで。
山本 淳平
2022/05/18
2期工事区間にパーキングメーター駐車場を設置する理由として、千代田区役所側が“交通量が多い”という理由を挙げていますが、過去10年間の交通量を実際に調べてみると千代田区内の交通量は減少しています。
1期工事区間に比べて2期工事区間の方が交通量が多いというのも不思議な話です。
白山通りと千代田通りから神田警察通りに入ってくる車両がそんなに多いんでしょうか?
そうだとしても、千代田区全体で四輪車及び自動二輪車の交通量は減少傾向にあるので、“交通量が多い”という千代田区役所の主張には無理があります。
千代田区Webサイト 行政基礎資料集
各年度の『8.警察・運輸・通信』の項目『8.7主要交差点自動車交通量』より
https://www.city.chiyoda.lg.jp/koho/kuse/toke/kisotoke/index.html
交通量の調査結果となる主要交差点自動車交通量は、当該日の午前7時から午後7時までの数値(この時間帯に交差点を通過した車両数)です。
千代田区内の調査場所は桜田門、昌平橋、岩本町、三宅坂、大手門、半蔵門、九段下、神保町の8か所です。
(※神保町のみ平成25年から調査開始)
参考に、神保町、九段下、昌平橋、岩本町の4か所の交通量を比較してみます。
四輪車の台数を比較すると、以下のようになります。
神保町(靖国通りと白山通りの交差点)
平成25年 55,069台 → 令和元年 49,936台
九段下(内堀通りと靖国通りの交差点)
平成21年 49,804台 → 令和元年 44,617台
昌平橋(本郷通りと外堀通りの交差点)
平成20年 29,981台 → 令和2年 26,179台
岩本町(昭和通りと靖国通りの交差点)
平成20年 63,497台 → 令和2年 57,530台
年によっては前年より増加していることもありますが、全体的に減少傾向です。
また、自転車の台数を比較すると、以下のようになります。
神保町(靖国通りと白山通りの交差点)
平成25年 3,240台 → 令和元年 3,173台
九段下(内堀通りと靖国通りの交差点)
平成21年 2,025台 → 令和元年 2,756台
昌平橋(本郷通りと外堀通りの交差点)
平成20年 3,096台 → 令和2年 2,106台
岩本町(昭和通りと靖国通りの交差点)
平成20年 3,480台 → 令和2年 2,998台
こちらは場所によって増加していたり減少していたりとばらつきがあります。
年によっても極端に増えたりすることがあるので交通量の変化の傾向を読むのは難しいです。
(※岩本町では平成26年に5,832台を記録)
この交通量の元データは警視庁の交通量統計表です。
奇数年調査と偶数年調査では調査地点が異なるので、2年毎のデータになっています。
警視庁Webサイト 交通量統計表
https://www.keishicho.metro.tokyo.lg.jp/about_mpd/jokyo_tokei/tokei_jokyo/ryo.html
警視庁Webサイト 交通量調査地点図
https://www.keishicho.metro.tokyo.lg.jp/about_mpd/jokyo_tokei/tokei_jokyo/ryo.files/zentai_cyousachitenzu.pdf
警視庁のデータの方がより詳しく明記されています。
交差点を通過する車両がどの方面から来たか等のデータもあります。
神保町のデータが最も参考になりそうですが、他の交差点と違って平成25年度調査開始なのが残念なところです。
下記に詳細を記載します。
神保町(靖国通りと白山通りの交差点)
調査日:令和元年11月12日
四輪車 49,936台
二輪車 3,062台
全車両 52,998台
自転車 3,173台
調査日:平成29年11月9日
四輪車 50,881台
二輪車 3,329台
全車両 54,210台
自転車 3,129台
調査日:平成27年10月22日
四輪車 52,495台
二輪車 3,677台
全車両 56,172台
自転車 3,410台
調査日:平成25年10月22日
四輪車 55,069台
二輪車 4,225台
全車両 59,294台
自転車 3,240台
九段下(内堀通りと靖国通りの交差点)
調査日:令和元年11月12日
四輪車 44,617台
二輪車 2,675台
全車両 47,292台
自転車 2,756台
調査日:平成29年10月31日
四輪車 44,775台
二輪車 2,938台
全車両 47,713台
自転車 2,545台
調査日:平成27年10月20日
四輪車 43,636台
二輪車 3,382台
全車両 47,018台
自転車 2,651台
調査日:平成25年11月18日
四輪車 46,689台
二輪車 3,261台
全車両 49,950台
自転車 1,751台
調査日:平成23年11月7日
四輪車 48,345台
二輪車 4,201台
全車両 52,546台
自転車 2,209台
調査日:平成21年11月26日
四輪車 49,804台
二輪車 4,379台
全車両 54,183台
自転車 2,025台
昌平橋(本郷通りと外堀通りの交差点)
調査日:令和2年11月25日
四輪車 26,179台
二輪車 1,027台
全車両 27,206台
自転車 2,106台
調査日:平成30年10月23日
四輪車 27,010台
二輪車 1,265台
全車両 28,275台
自転車 2,059台
調査日:平成28年10月13日
四輪車 28,274台
二輪車 1,532台
全車両 29,806台
自転車 4,030台
調査日:平成26年11月10日
四輪車 29,991台
二輪車 1,899台
全車両 31,890台
自転車 3,512台
調査日:平成24年11月6日
四輪車 31,014台
二輪車 1,212台
全車両 32,226台
自転車 1,172台
調査日:平成22年11月16日
四輪車 31,406台
二輪車 2,381台
全車両 33,787台
自転車 3,303台
調査日:平成20年11月26日
四輪車 29,981台
二輪車 2,634台
全車両 32,615台
自転車 3,096台
岩本町(昭和通りと靖国通りの交差点)
調査日:令和2年11月25日
四輪車 57,530台
二輪車 3,439台
全車両 60,969台
自転車 2,998台
調査日:平成30年10月23日
四輪車 59,204台
二輪車 4,103台
全車両 63,307台
自転車 2,839台
調査日:平成28年10月13日
四輪車 60,261台
二輪車 4,753台
全車両 65,014台
自転車 5,779台
調査日:平成26年11月10日
四輪車 60,240台
二輪車 4,476台
全車両 64,716台
自転車 5,832台
調査日:平成24年11月6日
四輪車 63,598台
二輪車 3,632台
全車両 67,230台
自転車 1,692台
調査日:平成22年11月16日
四輪車 63,198台
二輪車 6,234台
全車両 69,432台
自転車 4,300台
調査日:平成20年11月26日
四輪車 63,497台
二輪車 6,833台
全車両 70,330台
自転車 3,480台
※返信&ディスカッション。
土手 千
2022年5月27日
詳しくデータを調べてくださって有難うございます。
5/19に当方のブログ「土手猫の手」に掲載・引用させて頂きました。ご連絡が遅くなってしまい申し訳ありません。
イチョウ存続にご尽力くださってる千代田区の議員さんの方々で山本さんのデータ・コメントを共有させて頂いてます。今後もご注視、ご注力頂ければ幸いです。
山本 淳平
2022年5月28日
ありがとうございます。
少しでもお役に立てれば幸いです。
私も毎晩神田警察通りの状況が気になって仕方ありません。
千代田区役所は将棋でいう『詰み』の状況だと個人的には思っています。
どこに逃げても、いつまで逃げても負けは負けです。
自分自身に負けたんです。
対話を放棄して大切なイチョウを伐採してしまった時点でもう後戻りはできなくなりました。
長い間地元を守ってきた人たちに
「地域に亀裂も生じ、私たちは来年の神田祭に出られないかもしれない」
とまで言わせておいて、まだ何もせずにぐずぐずしている千代田区役所が信じられません。
※ディスカッション内の山本様の敬称を略させて頂きました。