僕が死んだ夜 最終話
作 / nana℃
四月六日・・・午後六時に僕とえみちゃんはバス停で待ち合わせをした。
二人でとにかく逃げようと思った。
行く先なんてない。
なくていいんだと自分に言い聞かせる。
自転車をこいだのは久しぶりだ。
なだらかな風が僕の背中を抜けていく。
茜や友紀やえみちゃんの弟はこの空の色を知らない。
明日の僕には見えない空が僕の未来を照らしている。
えみちゃんは雨でもないのに傘を持って春コートを着ていた。
僕を見つけると静かに微笑みかける。
バスが遠くの山を下っている。
僕はえみちゃんを後ろに乗せて坂を上る。
なんであたしたちは
生きてるのかなあ
うん
死にたいなぁ
友紀ちゃんのピアノが聞こえない世界に行きたい
うん
一緒に逝くか
あたしでいいの?
うん
千草ちゃんは?
あいつは大丈夫。
えみちゃんより強いから
うらやましいな
うん
俺はハンドルから手を離した。
車輪がガダガタ震えている。
坂の下には踏み切りがある。
運がよければ
僕らは死ねる
音楽が鳴らない
色を失った国へ
堕ちていけるはずさ
僕らは出逢う
奪い合うために
補い合うために
失う痛みは
いつか僕らの言葉を奪っても
今はまだきみの夢を
見果てぬ明日をこの手で
僕らは出逢う
たくさんの涙が空に消えるため
たくさんの涙が海に消えるため
次回に続く
プロフィール
名前:魔女っこ kirara・*★
性別:女性
現住所:大阪府
誕生日:09月22日
自己紹介:nana℃(ななど)といいます。
小説、脚本、音楽関係のお仕事などをしています。
一口メモ1
―私の友達の花ちゃんのブログが、あまりの興奮状態で炎上しそうです。―
私の友達の花ちゃんのブログが、あまりの興奮状態で炎上しそうです。(笑う)それは、彼女の海を越えた大きな夢づくりに私もそうですが多くの人たちが賛同し、彼女の手づくり絵本が通常の絵本と同じように一般発売されることになったこともそうですが、アニメ化になることが決まったからです。どうして、そのような奇跡のような出来事が実現したのか!?については、後日ご報告しますね。
http://profile.ameba.jp/hanachan-234/
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一口メモ
宇多田ヒカルというと、1stアルバムの『First Love』が、いきなり国内外で約1000万の超メガヒットになる売り上げをし、彼女がそれをきっかけに日本の音楽業界で神話的な存在になり、日本の音楽史上歴代1位のとなる超スーパースターになったことは、あまりにも有名な話です。しかし、彼女の本当の才能を開花させる基本は、彼女自身が幼い頃からアメリカンスクールに通い、唯一世界に通用する歌や映画づくりやショービジネスの本場であるアメリカで生活していた、“帰国子女”であったということではないでしょうか。そして、それが世界の音楽市場の厚い壁を突き破ると同時に、日本での“R&B”の彼女独特の“音楽の世界”を生み出し、超スーパースター「宇多田ヒカル」という、日本一のブランド名が創りあげられる、大きな要素になっているような気がします。
当関連ブログ
OCNブログ「おとぎのお家」
http://wildboar.blog.ocn.ne.jp/blog/
アメーバーブログ「おとぎのお家と仲間たち」
http://ameblo.jp/phoenix720/
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ヤブログ 「おとぎのお家と愛の家」
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